見られるのは干潮時だけ!幻のカテドラルビーチ【ガリシア観光】
本記事では、カテドラルビーチの観光情報と、ビーチを見ることができる時間帯、チケットの予約方法を詳しくご紹介します。
北スペインに位置するガリシア州。隣のアストゥリアス州との州境にある街リバデオから電車で30分ほどの場所にカテドラルビーチは位置しています。
ガリシア州でサンティアゴ・デ・コンポステーラに次いで観光客が最も多く訪れる名所で、ナショナルジオグラフィックの「世界で最も美しいビーチ」のひとつに選ばれたこともある海岸です。
まるで大聖堂のゴシック様式を思わせる芸術的な自然美が見られることから、「カテドラルビーチ」( 大聖堂ビーチ ) と呼ばれるようになったこのビーチ。
カテドラルビーチは干潮時前後のみ見られる幻のビーチでもあります。いつもは海の底になっている砂浜が潮が引いた数時間だけ現れ自然が作り出した美しい岩のアーチを見ることができます。
ビーチ全体が美術館のように芸術的なカテドラルビーチをご紹介します。
【絶景】自然が作り出した芸術カテドラルビーチ【ガリシア観光】
カテドラルビーチPlaya de Las Catedrales 、日本語で「 大聖堂ビーチ 」となんとも優美な名前で呼ばれるようになった所以は、アーチ状に連なった岩のこちらの風景。
普段は海水に満たされ海の中。
干潮時のみ砂浜が出現し人が歩くことができる幻のビーチです。
綺麗な弧を描く岩の形は、人間の手は一切加えられず長い年月をかけた自然の侵食により作り出された芸術作品です。
カテドラルビーチ全体に美しい色彩や造形美が見られますが、カテドラルビーチを一躍有名にしたのがこの3つの連なるアーチ状の岩。
私が訪れた時は曇り空でしたが、晴れた日には青い空と海を背景に一層美しい大聖堂のような自然美を堪能できます。
ナショナルジオグラフィックに掲載されたのもこのアーチ状の岩。
SNSでも話題になっている場所なので、より美しいビーチの写真もSNSやインターネットでも目にできますよ
カテドラルビーチの魅了は3連のアーチ岩だけではありません。
いつもは海の底になっている場所だけにさまざまなミネラルによって生み出された美しい色彩を至るところで見ることができます。
洞窟になっているような場所もあり、普段がみることができない海底洞窟探索もロマンがありますよ。
写真でその美しさを存分にお届けできないのが残念なくらい、実際にカテドラルビーチでみた色彩は素晴らしい発色をしていました
カテドラルビーチの潮が引き始めると、人が歩けるビーチが少しずつ出現してきます。
干潮のピーク前はまだ海水が残っていることも多く、それもまた幻想的な風景。
お気づきと思いますが、干潮のピーク以外にカテドラルビーチに行くと結構海水が残っています。
ときどき水の中を歩いたりとアウトドア的な楽しみもありました。こういう時って濡れるのすら楽しくなりますよね。
水の浸食によってできた独特の岩肌は飽きることなく自然の神秘へと誘ってくれます。
さすが有名な観光地なだけに人が多いのですが、その中でも人が少ない穴場的な場所もあるので腰を下ろしてゆったりと過ごすのもおすすめです。
【干潮時以外の楽しみ方】カテドラルビーチ沿いを散歩してみよう
カテドラルビーチは干潮時にだけ現れる幻のビーチ。一日のうちの限られた数時間のみ砂浜を歩くことができます。
とはいえ、干潮時以外も雄大な大西洋を眺めることができます。
カテドラルビーチの上部分は遊歩道が設置されていて、海岸線に沿って散歩することができます。
時々、海にせり出した展望スポットもあり海の風を浴びながら歩くのもとても心地よい気分にさせてくれます。
カテドラルビーチに沿って西側に歩いて行くと20分ほどでカテドラルビーチの隣にあるモレドビーチPraia de Moledoに到着します。
モレドビーチは普通のビーチですが、砂浜に座って干潮時までゆっくりとした時間を過ごすことができます。
普段のカテドラルビーチは完全に海水に埋まっていて、ほんのちょっとの砂浜も見えません。
最初に海水がある状態を見ておくと、いざ、砂浜が現れた時のコントラストにとても感動しますよ!
モレドビーチPraia de Moledo
【夏は予約必須】カテドラルビーチの入場方法
カテドラルビーチは7月1日〜9月30日までとセマナサンタの時期は事前予約が必要です。
ビーチに予約?
と疑問に思うかも知れませんが、予約が必要な期間はビーチの入り口に予約を確認する係員がいて、予約がないと入れません。
予約システムで入場規制を行うことで自然を保護する目的があるそう。
セマナサンタの時期を除く10月1日〜6月30日までは普通のビーチのように予約なしで入ることができます。
予約は以下のWebサイトから可能です。
日程の融通がきく方はローシーズンに行くのがおすすめ!
予約が必要なハイシーズンはかなり混雑するそうです。
私が訪れたのは10月下旬でしたが、写真のようにあまり人がいない時に見ることができましたよ。
カテドラルビーチ観光の服装
カテドラルビーチは干潮のピークを迎える数時間前から少しずつ砂浜が現れ始めビーチを歩くことができます。
砂浜が湿っているのはもちろん、場所によってはまだ海水が残っている場所も。
普通に濡れるので、サンダルや濡れても良い履き物で行きましょう。
ビーチを歩き進めるために膝くらいまで水に浸かりながら海水の川を渡る場面もありましたよ ( 干潮ピーク前 )
干潮時にあればさすがに川を渡る必要はないかも知れませんが、それでも多くの水たまりや海水が残っている場所もあると考えられるので、サンダルで行くのをおすすめします!
また真夏以外は上着を持って行きましょう。
海辺なので風が強く、暖かな日でも肌寒く感じます。
足が濡れるので体温が下がるのもありますね。
カテドラルビーチは飲食禁止
カテドラルビーチでは自然保護の観点から飲食が禁止されています。
周辺にレストランや飲食店は多くありませんが、カテドラルビーチの入り口にレストランが一軒あります。
先ほどご紹介したようにビーチに沿って歩くと、2軒ほどですがカテドラルビーチから20分以内の場所に飲食店があるので時間がある方は歩いてみるのもおすすめですよ。
カテドラルビーチのひとつ隣にあるモレドビーチPraia de Moledoでは飲食が許可されているので、干潮時までゆっくりと海で過ごすことができます。
私も干潮時までカテドラルの隣にあるビーチでのんびりしていましたが、こちらはカテドラルビーチとうってかわって人ひとりいなかったのでリラックスして過ごすことができました。
カテドラルビーチを歩ける時間帯
繰り返しになりますが、カテドラルビーチは干潮時のみ現れるビーチで、普段は海の底。歩くどころか砂浜を見ることさえできません。
干潮時間は毎日変化しており365日時間帯は異なります。
カテドラルビーチを訪れる際は、干潮時間をチェックしておきましょう。
以下のページからカテドラルビーチの干潮時間をチェックできます。
カテドラルビーチ近隣のホテル
カテドラルビーチ周辺には、数は少ないですがいくつか宿泊施設があります。
飲食店も少ないエリアでなのでレストランやバル併設の宿泊施設だと便利ですよ。
どの宿泊施設もビーチから徒歩10〜15分ほど離れています。
私が今回宿泊したのは、カテドラルビーチから徒歩約15分のところに位置するペンションO Lar De Carmiña。
カテドラルビーチへの最寄駅までも徒歩6分とビーチへも駅へもアクセスがよいのでおすすめです。
カテドラルビーチ周辺には飲食店がほとんどないのですが、ペンションの1階にはレストランとバルがあるので気軽に食事を楽しめます。
食べて飲んですぐにベッドに行けるのも嬉しいポイント。
ペンションの隣は牧場になっていて、都市部では見ることのできないのどかな田舎の風景がガリシアにいるんだなぁという気分にさせてくれます。
O Lar De Carmiña
- 駅まで徒歩6分
- カテドラルビーチまで徒歩15分
- 1階にバル&レストラン
カテドラルビーチへの行き方
カテドラルビーチのあるエリアは、言ってしまえばビーチしかないとても長閑で閑静なエリアです。
そんなカテドラルビーチの玄関口となるのが、約10km離れた場所に位置する町リバデオです。リバデオから電車に乗ってカテドラルビーチまで行くことができます。
駅名をクリックするとGoogleMapで位置をご確認いただけます。
カテドラルビーチの最寄り駅であるEsteiro駅は、ド田舎にある無人駅です。
行きのRibadeo駅では切符を販売していますが、帰りのEsteiroe駅には券売機すらないので電車に乗ってから乗務員さんから切符を買いましょう。
Ribadeo駅 – Esteiro駅間は電車の本数が少ないので事前にチェックしておくのがおすすめですよ。
自分で行くのもよし、より気軽に行きたい方はサンティアゴ・デ・コンポステーラからカテドラルビーチへのツアーがあります。
実際にスペイン人もツアーを利用してカテドラルビーチを訪れるのが定番なようで多くのツアー客を見かけましたよ。
カテドラルビーチツアー
個人的にはツアーではなく自分で訪れました。
というのもスペイン巡礼で北の道を歩いたのですが、巡礼路上にカテドラルビーチの玄関口となるリバデオがあります。
リバデオに着く前から巡礼者の間でカテドラルビーチのことは話題になっていたので、リバデオで少し巡礼をお休みしてリバデオから電車でカテドラルビーチを訪れました。
カミーノで北の道を歩く方は、ぜひ立ち寄ってみるのもおすすめですよ!
大聖堂ビーチの名にふさわしい自然の芸術美を歩く
サンティアゴ・デ・コンポステーラに次ぐガリシア地方を代表する観光地ながら日本ではあまり知られていないカテドラルビーチ。
カテドラルビーチの玄関口はリバデオという町になりますが、リバデオは行ってしまえば普通の町で観光で訪れるような町ではないからかもしれません。
カテドラルビーチでは、大聖堂ビーチの名にふさわしい自然の芸術美はもちろん、普段は海の底になっている砂浜を歩きながら巨大な岩の間を歩く不思議な体験ができますよ!
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