【厳選!】ガリシア地方の名物・伝統料理・グルメ【スペイン】

本記事ではスペイン、ガリシア地方の名物グルメをご紹介します。

スペインの中でも緑が多く海に面している恵まれた土地を持つガリシア。

新鮮な海鮮や素材の味を生かしたガリシア料理はスペイン国内でも愛されており、バルセロナやマドリードなどの都市でもガリシア料理店は人気を博しています。

美食の宝庫であるガリシア地方を訪れたら味わいたい、定番のガリシア料理をご紹介します。



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この記事をご覧いただいている方の中には、スペイン巡礼をされる方もいるのではないでしょうか。

スペイン巡礼でしか味わえないガリシア料理も、合わせてご紹介しますね!






【定番中の定番】ガリシアのタコ|Pulbo á feiraプルポ・ア・フェイラ

定番中の定番のガリシア料理がタコ料理Polbo á feiraプルボ・ア・フェイラ

日本=寿司であれば、ガリシア=タコとも言えるガシリア料理の代名詞とも言えるグルメ。

ガリシア地方以外のスペイン国内ではpulpo a la gallegaプルポ・ア・ラ・ガジェーガと呼ばれ「タコのガリシア風」を意味します。

日本人には馴染みの深いタコ。ここガリシアでは茹でたタコに塩とパプリカパウダー、そしてスペイン料理に欠かせないオリーブオイルをかけます。

柔らかすぎず固すぎず絶妙な食感はさすが郷土料理といったところ。


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日本のタコ料理は好んで食べない私も、ガリシアのタコはやみつきに!




タコの柔らかくグニッとした食感があまり好きではなかったんですが、プルポ・ア・フェイラはちょっとカリッとした香ばしい食感で、タコの概念が変わりました。





ガリシア地方の中でも特に美味しいタコが食べられると評判なのがオウセンセ県とルーゴ県。

実際に幾度となくタコを食べた中でも最も美味しかったのはルーゴ県に位置するモンフォルテ・デ・レモスで食べたタコでした。

タコ料理の他のバリエーションでCazuela de Pulpo Almejas y Langostinos 「タコと貝とエビのカスエラ」という料理。

カスエラとは料理の入っているスペインの伝統的な茶色い土鍋のこと。

よくアヒージョにも使われるので馴染み深いかもしれません。

タコの他、海老と貝を煮込んだカスエラはシーフードの旨味が溢れ出し、ひとことで言うならエクスタシー。

ぎゅっと詰まった旨味が口の中で溶け出しワインとの相性も抜群です。





【ブランド野菜】ガリシアのししとう|Pimentos de Padronピミエントス・デ・パドロン

ガリシアのグルメの中でもタコ料理と同じくらい定番なのがPimentos de Padronピミエントス・デ・パドロン

ピミエントス・デ・パドロンは料理名ではなく野菜の名前。ししとうに似たピーマンの一種です。

食べ方はとてもシンプル。素材の味を活かした調理法で、油で揚げたパドロンに岩塩を振るのが伝統的で定番の食べ方です。日本でいえば素揚げにあたりますね。

辛さは一切なく、ししとうとピーマンの中間くらいの味で岩塩によって素材の味が引き立ち食感やほのかな甘さを楽しめます。

ビールとの相性抜群で一度食べたら止まらない美味しさ。


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個人的にはガリシア料理でナンバーワン!



何頼もうかと思った時に、真っ先に探すのがパドロンでした。




このパドロンがメキシコから初めてスペインに持ち込まれたのがガリシア地方ア・コルーニャに位置する、その名もPadrónパドロンという町。

現在では、ガリシア地方だけでなく、スペイン南部でも生産されるようになり、ガリシア産のパドロンと区別するためにガリシア産のパドロンはPimientos de Herbónピミエントス・デ・エルボンと呼ばれています。


スペイン巡礼ポルトガル海岸の道を歩いたとき、そのスペインのパドロン発祥の町、Padrónパドロンを訪れました。

パドロン地区のエルボンという町でガリシアの90%のパドロンが生産されており、収穫時期も5月〜10月31日までと決められている原産地呼称ができるのがガリシアブランドのパドロン。

さすが、原産地だけあり町のバルに行けばほとんどの人がパドロンを食べていました。パドロンビールという珍しいものもありましたよ。

カミーノでパドロンに行く方は、ぜひパドロンとパドロンビールを楽しんでみてくださいね!







【郷土料理】ガリシアのスープ| Caldo Gallegoカルド・ガジェゴ

ガリシア地方の郷土料理Caldo Gallegoカルド・ガジェゴは栄養たっぷりのさらっとしたスープ。

暑く太陽が輝くイメージの強いスペインですが、ガリシア地方はスペイン北部に位置するため冬はがっつり寒くなります。

そんな土地柄を象徴するカルド・ガジェゴは寒い地方の文化を一皿で表したような体を芯から温めてくれる郷土料理

とはいえ、一年中食べれますし冬じゃなくても美味しいのでガリシアを訪れたら郷土料理を楽しんでみてください!



じゃがいも、かぶの葉、キャベツなどの野菜と豚肉の脂身を煮込んだスープで、口当たりは軽く胃に優しい感じ。さらっとしていて懐かしいような心落ち着く美味しさです。


お皿に一人分入れてサーブされる店もあれば、驚くほど大きなボールいっぱいにスープを入れて持ってきてくれる店も。

大きなボールの場合は、好きなだけ勝手におかわりしておっけーです!10人分はありそうな量で店側も全て食べてもらうつもりで出してないので、お腹いっぱいになったら残すのが習慣です。




【ブランドチーズ】ガリシアのチーズ| Queso Arzúa Ulloaケソ・アルスア・ウジョア

ガリシア地方のチーズQueso Arzúa-Ulloaケソ・アルスア・ウジョア

Queso de Arzúaケソ・デ・アルスアと表記されることも多く「アルスアのチーズ」を意味します。


スペインといえば茶色い大地をイメージする方も少なくないと思いますが、ガリシア地方はスペインの中でも草原地帯が多い酪農が盛んな地域。そんな緑豊かな土地で作られた原産地呼称が認定されたガリシアのブランドチーズです。


原産地呼称が認定とは、原産地呼称統制委員会で決められた地域で、厳しい基準に基づいて生産された製品のこと。

その基準をクリアしてはじめてQueso de Arzúaを名乗ることができます。



「まるでバターのよう」と形容されるケソ・アルスア・ウジョアは、驚くほどソフトでクリーミー。

チーズを持った瞬間、ふにゃっと曲がるほど柔らかくとろけるような口当たりです。

味は濃厚なのにしつこくなくバニラクリームのようなほのかな甘みも感じられます。

チーズ好きにはぜひ味わっていただきたい逸品!




そのまま食べてももちろん美味しく、お肉の上に乗っていたりハンバーガーに使われたりもします。

お肉と合わせると絶妙な塩気ととろけ具合が最高にマッチして、お肉がより上品な美味しさに。

肉料理などに使われるときも、料理名にアルスア・ウジョア、またはケソ・デ・アルスアの名がしっかり入っています。


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レストランやバルでいただくのはもちろん、チーズ屋などで買って楽しむこともできますよ!







ケソ・アルスア・ウジョアの名は産地であるガリシア地方のアルスア村とウジョア村から付けられています。

アスルア村はサンティアゴ・デ・コンポステーラに近く、スペイン巡礼のフランス人の道の巡礼路上にある可愛らしい景観の村。


アルスア村にある名店Hostal Restaurante Teodoraでは、ケソ・アルスア・ウジョアはもちろん、チーズを使った肉料理がいただけます。

有名人や遠くからわざわざこのレストラン目当てにアスルアに足を運ぶ人も多い名店で、どれもトップレベルの美味しさでした。

カミーノでアルスアを訪れた際はぜひ足を運んでみてくださいね!





【ブランドワイン】ガリシアのワイン|Ribeira Sacraリベイラ・サクラ

ガリシア地方の名産ワインリベイラ・サクラRibeira Sacra

ワインの名産地として名高いガリシア地方には5種類のガリシアブランドのワインがあります。

その中のひとつリベイラ・サクラは、ワインの名と同じリベイラ・サクラRibeira Sacraという土地で育った葡萄を使ったワイン。


シル川に向かって深い谷になっているリベイラ・サクラの土地では葡萄畑も急斜面にあります。機械も入りにくく葡萄栽培には手のかかる土地ですが、今でも手作業によって葡萄が収穫されています。

リベイラ・サクラのワイン農家は個人農家ばかりで小規模栽培。生産されたワインも7割は地元で消費されています。


私はリベイラ・サクラの玄関口となるガリシア地方南東部の町、モンフォルテ・デ・レモスでVal da lendaという銘柄のリベイラ・サクラをいただきました。

芳醇な味わいながらとても飲みやすくクセのない味わいで料理はシーフードとお肉、両方頼みましたが、どちらの料理ともよく合う美味しいワインでした!


モンフォルテ・デ・レモスではリベイラ・サクラを多く置いているワインショップやレストランも多数。サンティアゴ・デ・コンポステーラからは原産地リベイラ・サクラのワイナリー訪問ツアーなどもあるので足を伸ばしてみるのもおすすめですよ。



ガリシア地方でリベイラ・サクラを見つけたら是非飲んでみてくださいね。





【ガリシアNo.1】スパニッシュオムレツ|Tortillaトルティーヤ

最後はスペインの国民食トルティーヤTortilla

トルティーヤは日本では「スパニッシュオムレツ」、「スペイン風オムレツ」と呼ばれる卵にさまざまな具を入れて焼いた料理。厚さは2〜5cmくらいあります。

定番の具はじゃがいも。他にもハムやチーズなど中身のバリエーションはさまざまです。そしてオリーブオイルも欠かせません。

トルティーヤはスペイン全土で愛されている国民食でありスペインを代表する料理なのですが、ガリシアでナンバーワンに選ばれた「ガリシアで一番美味しいトルティーヤ」を食べられるお店をご紹介します。




「ガリシアで一番美味しいトルティーヤ」があるのはサンティアゴ・デ・コンポステーラにほど近いCercedaという村にあるレストラン兼バルO Ceadoiro

ナンバーワンに輝いたトルティーヤはというと、中はとろっとろ。完璧で絶妙な火加減です。

O Ceadoiroはスペイン巡礼フランス人の道の巡礼路上にあります。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの2ステージ手前です。


Cercedaはとても小さな村でトルティーヤの名店O Ceadoiroともう一軒、飲食店があるだけ。

巡礼中でしたら、休憩したいなと感じる絶妙な場所に店があるので、ガリシアでナンバーワンのトルティーヤがあると知ってか知らずか巡礼者たちがどんどん吸い込まれてきます。

カミーノでフランス人の道を歩く方は、ぜひ立ち寄ってガリシアで一番美味しいトルティーヤを食べてみてくださいね!








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