【北スペイン】ヒホン観光で訪れたい3つのエリア【アストゥリアス地方】

本記事では、北スペインのアストゥリアス州最大都市ヒホンの観光情報をご紹介します。

ヒホンの街のシンボルは1.5kmにもわたる美しいビーチ

アストゥリアス地方で最も人口が多く大きな街ながら、大都会というよりは地方都市やリゾート地という言葉が似合う街です。

穏やかでゆったりとした時間が流れ、スペインの都市型ビーチでよく見られるビーチ沿いの高層ビルもありません。





ヒホンの魅力は美しいビーチの他、美しい旧市街やモダンな新市街と多様な楽しみ方ができること。

古くから港町として繁栄してきたヒホンの旧市街シマデビージャはローマ時代から続く歴史あるエリアです。

美しい海とアストゥリアスの歴史ある街並みを楽しめるヒホンは、オビエドから鉄道でわずか30分

オビエド近郊の観光地としても人気で、日帰り旅行も可能です。






アストゥリアス州で最も大きな街ヒホン

スペイン北部、アストゥリアス州の最大都市ヒホンGijonは海に面したビーチタウン。

スペインのビーチタウンと言えば、わいわい賑やかでパーティー色の強い街もありますが、ここヒホンは穏やかで落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとリラックスしながらビーチを楽しめる街です。

アストゥリアス州で最も大きな都市ですが、マドリードやバルセロナなどの大都市に比べると物価は安めです。






銀の道Ruta de la Platと呼ばれるカンタブリア海とスペイン南部を南北に結ぶ重要な交易ルートの北の拠点として、古くから栄えてきた港町であるヒホン。

またスペイン巡礼北の道の通過点としても繁栄してきた歴史ある街です。



ヒホンの街は大きく分けて3つのエリアに分かれています。

ヒホンの3つのエリア

新市街と旧市街の街並みは、まるで異なる時代にいるような雰囲気の違いがあります。

ショッピングを楽しんだりおしゃれでモダンな店が多い新市街と、古くから続く情緒ある旧市街。

ひとつの街で全く違う街並みを楽しむことができるのもヒホンの大きな魅力です。

それではエリアごとにヒホンの観光情報をご紹介しますね!




【ヒホンのシンボル】美しいロングビーチエリア

ヒホンのシンボルである美しいビーチが、プラヤ・デ・サン・ロレンソPlaya de San Lorenzo

1.5kmにも渡って砂浜が続き、ゆるやかな弓形に海岸線が広がっています。

ビーチからは美しい海だけでなくヒホンの街を一望できます。




右手に見える茶色い建物はローマ時代から続く歴史ある旧市街シマデビージャ、左手に見える新しいビル群は新市街エリア。

ビーチからはまるで左右で時代が異なるような旧市街と新市街のコントラストを楽しむことができます。






ビーチ沿いにはカフェや飲食店も多く、リゾート感を楽しみながら過ごすことができるエリア。

賑やかで騒がしいといった感じではないので、波の音に耳を傾けながらのんびりと過ごす穏やかな時間を過ごすことができますよ。











【歴史地区】ローマ時代から続く旧市街シマデビージャ

ヒホンの旧市街シマデビージャCimadevillaはローマ時代から続く歴史ある地区。

新市街のセントロ地区とは対照的に歴史を感じるタイムスリップしたような街並みがあります。

18世紀に建設された宮殿や石造りのマヨール広場など、ヒホンの情緒ある風景を眺めながら散歩してみるのもおすすめのエリアです。








旧市街の見どころ①18世紀の宮殿パラシオ・デ・レビジャヒヘド

旧市街の玄関口にあるのが宮殿パラシオ・デ・レビジャヒヘドPalacio de Revillagigedo

18世紀に建設されたレンガ造りの建物は、当時の宮殿建築を知る重要な建物として美しく残されています。

宮殿の内部では美術展などの企画展をやっている期間もあり、内部見学も可能ですよ。






大きな広場になっている宮殿の前にはカフェやレストランがあり、美しい街並みを見ながらテラス席で過ごすのもおすすめです。






旧市街エリアはヒホンの中でも特に穏やかな雰囲気で、時間を忘れてゆっくりとくつろげるエリアですよ。







旧市街の見どころ②マヨール広場

美しく気品ある赤色が特徴的なマヨール広場Pl. Mayorはヒホンの旧市街観光の拠点となる大きな広場。

石造りのアーチの奥にはカフェやレストランが軒を連ねます。





マヨール広場周辺の飲食店は観光客向けの価格設定になっていて少し高めですが、アストゥリアス名物のカチョポやファバダを頂けるレストランもたくさん。

美しいマヨール広場を眺めながらいただく食事はプライスレスかもしれませんね。









旧市街の見どころ③マリーナエリア

マリーナになっている旧市街シマデビージャの玄関口。

リゾート風のバルもあり、ビーチエリアとはまた違った開放的な雰囲気が広がっています。




マリーナにあるひときわ目を引くモニュメントは、アストゥリアスの地酒であるりんご酒シードラの空き瓶で作られたもの。

リサイクルを促進するキャンペーンの一環として作られたモニュメントでなんと3200本ものシードラの空き瓶が使われています。





マリーナエリアで最も有名な観光名所は、ユニークなデザインでGijonと描かれたモニュメント

フォトスポットとして人気の場所で、観光客で賑わっています。

この赤いGijonのロゴはヒホンのシンボルにもなっていて、このロゴのグッズもお土産屋で見つけることができますよ。











【美しい街並みを楽しむ】新市街セントロ地区

ヒホンの新市街セントロ地区Centroはショッピングをはじめ、レストランやバル、カフェ、カジノまで揃う現代的なエリア。

とはいえ、不思議と落ち着いていて騒がしさがないのが北スペインらしいところです。

旧市街を訪れる道順にあるので、ヒホンを訪れたら必ず通るエリアでもありますよ。






現代的な新しいエリアとは言え、建物の美しさは健在でのんびりと歩くだけでも楽しめるエリアです。

ショッピングやお店を楽しむだけでなく、美しい教会が多いのも特徴です。









新市街の見どころ①サン・ロレンソ教会

新市街にあるサン・ロレンソ教会 Iglesia de San Lorenzoは、教会の美しさはもちろん、目の前に広がる青と黄色のタイルとのコンビネーションが素晴らしい教会。






教会の前は広場になっていて腰を下ろせるベンチやオープンテラスのカフェもあります。

街歩きの途中にほっと一息つく休憩ポイントにもおすすめですよ。









新市街の見どころ②サン・ホセ教会

新市街の西側に位置するのがサン・ホセ教会Iglesia de San José

ネオバロック様式のカトリック教会で1946年に建てられた新しい教会です。オリジナルのものは戦争によって破壊されてしまったそう。


coco

歴史が70年未満の新しい教会も珍しいですよね




ヒホンのバスターミナルから徒歩約3分の場所に位置しているので、バスでヒホンにアクセスする方は観光しやすい場所にありますよ。




月曜〜木曜:9:30~13:15/17:30~20:15
日曜:9:30~14:00








【ヒホンの宿泊施設】のんびり過ごすなら旧市街、夜も楽しむなら新市街がおすすめ

ヒホンの宿泊施設は新市街と旧市街に集まっています。

・新市街エリアの宿泊施設

周辺に飲食店が多い。夜のヒホンの街を楽しみたい方におすすめ。ビーチが近いのも新市街エリア。

・旧市街エリアの宿泊施設

飲食店は少なめ。静かにゆったりとホテルステイを楽しみたい方におすすめ。

静かでゆっくりとした時間を楽しみたい方は旧市街、アクティブな夜を過ごしたい方は新市街やビーチ沿いの宿泊施設がおすすめですよ。






私は今回、ヒホンの旧市街シマデビージャの中ほどにあるホテルHotel Myroに宿泊しました。

スペインの宿泊施設は古い建物が多い中、2021年にできたばかりの新しくモダンなホテルで、とても清潔なお部屋です。

スタッフの人もとても親切で、わからないことも丁寧に教えてくれましたよ。

旧市街の奥の方へ行くと飲食店が少なくなりますが、このホテルは旧市街の真ん中あたりにあるのでビーチまでは徒歩10分、マヨール広場までは徒歩5分とロケーションも抜群です。

窓を開けると、まるで映画のワンシーンのように屋根の上でまったりと過ごしている人の姿が見え、心落ち着くホテルですよ。


  • 清潔で綺麗な客室
  • ビーチまで徒歩10分
  • 2021年にできたばかり








オビエド・マドリードからのヒホンへの行き方

ヒホンが位置するのはアストゥリアス州の州都であるオビエドからわずか28km。

オビエドからは鉄道で約30分で行くことができるため、オビエドから気軽に訪れることができ日帰り観光も可能です。


またスペインの首都マドリードからのアクセスも可能。

飛行機の他、バスや鉄道でも直通でヒホンへ行くことができます。




オビエドからヒホンへの行き方

オビエドからヒホンへは鉄道でわずか30分。

オビエド駅から「 C1 」線に乗ってヒホン駅に到着します。

C1線は30分に一本運行しているので気軽にアクセスできますよ。

ローカル線のため、切符はオビエド駅の窓口や券売機で購入できます。





マドリードからヒホンへの行き方

料金所要時間1日の便数
バス17ユーロ〜最短5時間30分32便
鉄道34ユーロ〜最短3時間46分4便
飛行機52ユーロ〜最短1時間15分3便


マドリードからヒホンへはバス、鉄道、または飛行機でアクセスできます。

スペインのバスや鉄道の料金は一律ではなく、時間帯によって大きく異なります。

例えばバスの最低料金は17ユーロですが、人気の時間帯になると40ユーロほどになることも。

鉄道も同様に、時間帯によって価格が異なりますので、価格が気になる方は確認してから購入するのがおすすめですよ。

ちなみに、スペインの長距離バスは空調も効いていて清潔です。

バックパッカーの方などバスでの旅に慣れている方なら1日の本数が多いバスもおすすめですよ。









ひとつの街で多様な楽しみ方ができる街ヒホン

1.5kmにも及ぶロングビーチ、ローマ時代から続く旧市街、そして飲食店やお店が軒を連ねる新市街と、ひとつの街でたくさんの顔を持つヒホン。

ビーチでくつろぎ、旧市街で美しい街並みを堪能し、新市街で美味しいご飯を食べる。

ひとつの街でさまざまな楽しみ方ができるのもヒホンの大きな魅力です。

アストゥリアス州で最も人口の多い街ながら、のんびりゆったりとした空気感が心地よいヒホンは北スペインらしさを思う存分楽しめる街ですよ。





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