【海に浮かぶ街カディス】南米やアフリカの移住者が多い街【アンダルシア地方スペイン】

スペイン、アンダルシア地方に位置する街カディスをご紹介します。

カディスは海に囲まれた半島全体が街になっている湾岸都市。

「 光の海岸 」と呼ばれる美しいビーチや、エキゾチックな街の雰囲気を楽しめる、青い海と空が印象的な開放的な街。

古くから国際的な土地でもあり、南米やアフリカからの移住者も多く、ゆるい雰囲気、音楽、笑い声に包まれる暖かな街です。





カディスってどんなところ?

南スペイン、アンダルシア地方に位置するカディスCádiz

半島の湾岸都市で、イタリアのヴェネツィアのように海に浮かぶ街です。

古くからさまざまな人が入り混じり住んでおり、レコンキスタ以前はイスラム教国の土地でした。

18世紀になるとカディスは貿易港として「 スペインで最も国際的な街 」になるほど発展し、当時のアメリカとの貿易の4分の3を占めていました。

カディス旧市街の歴史的建造物の多くは18世紀のものです。






現在は、スペイン人の友人曰く、「 比較的お金に余裕がない人たちが住む街 」だったり「 マリファナの匂いがする街 」という印象が強いそう。

実際に訪れてみると、確かにその言葉に納得する部分はあるものの、人々は陽気で街も汚い印象はありません。

カディスには情勢の安定しないアルゼンチンから移住してきた若者も多く、特別な技術も要らず仕事とベッドを一緒に確保できるホステルの住み込みの仕事は彼らの生計を助けているようで、カディスのホステルのスタッフはアルゼンチンから移住した若者のスタート地点になっているそうです。

カディスの街を歩いていると、アフリカ人の人々が路上に大きなシートを広げ、鞄やアクセサリー、服などを売っている場面によく出会います。

その光景はカディスに限ったことではなく、スペイン国内でもいろいろな街で目にしますが、私の経験の中ではお客さんがいる場面をほとんど見たことがありませんでした。

ところが。ここカディスではどうも様子が違います。

路上ビジネスをよく観察しているとカップルや小さな子供をつれたお父さん、若い人やおばあちゃん、人種や年齢関係なく、多くの人が路上のお店に足を止め、商品を手に取り、話を聞き、中には買っていく人もいます。

商品は特別変わったものではなく、こういった路上でよく見かけるなんてことないパーカーや某ブランド品を想像させる鞄などよくあるものばかり。

不思議に思って聞いてみると、彼らの生活を支えるためあえて彼らから商品を買う人が多いそう。


特別こだわりのないものなら、彼らから買うこともよくあるよ





カディスでは人々の距離が近く、自分にできることが人を支えることに繋がるのならばそっちを選ぶといった雰囲気を強く感じました。


アンダルシアの海沿いの街特有のゆるさの中に雑多さと陽気さ、明日は明日の風が吹くといったような軽さの混じった街がカディスです。






海に浮かぶ都市カディス

面積約12 km²の半島にある都市カディスは海に囲まれた開放感たっぷりの街。

写真のオレンジ色をおびたドーム型の屋根の建物はカディス大聖堂。

南米やアフリカから移住していた人の多いカディスでは、エキゾチックな雑多さと半島ならではのラフな雰囲気を感じられます。






観光名所を巡るというよりは、街の雰囲気そのものに引き込まれるような、独特のラフな空気感を感じられます。






カディスで最も愛されているビーチ

カディス観光の最大の見どころは美しいビーチ。

カディス一帯の海岸は「 光の海岸 」と呼ばれ、素晴らしいビーチを楽しめる場所として知られています。

以前はスペイン人に人気のビーチでしたが、現在はフランスやドイツからも人気の観光地となっています。






海に囲まれているカディスには多くのビーチがありますが、最も愛されているビーチがラ・カレタビーチLa Playa de la Caleta

海岸の美しさと海へと傾いていく夕日を眺められるゆったりとしたビーチです。

防波堤のように見える長細い陸地はサン・セバスチャン城。

夕日をバックに海に架かる橋の先に建つお城を見ることができるビーチとしても人気の場所です。









【カディスのグルメを楽しめる】カディス中央市場

カディスのグルメやローカルフードを一度に楽しめるのがカディス中央市場Mercado Central Cádiz

カディスの街の中でも一段と賑わいを見せる活気ある市場です。

長方形の外周には、気軽に食べられるカディスの地元グルメが並び、中央には魚をメインに野菜などの新鮮な食材が並ぶカディスの昔ながらの市場があります。

地元の人々の台所として新鮮な食材が並ぶ姿は、日本の昔の商店街を思い出すような懐かしさのある市場です。





1リットルのビールやタコス、イカ墨のパエリア、片手で食べられるようなジャンクフードから手作りクッキーなどのスイーツまで並ぶグルメはよりどりみどり。

価格も安く観光客を始め地元の人も賑やかにマーケットでのひと時を楽しんでいます。

人気の店は人で溢れ列もなくあちこちから注文が飛び交う、活気と熱気。

テーブルと椅子が設置されていますが人気のあまり圧倒的に数か足りてなくて、席を探すのが大変な状況なほど賑わっています。

グルメはもちろん、青空バルのようなラフな活気も一緒に味わえる市場ですよ。




9:00~16:00 / 20:00~0:00 (木曜~23:00) / 日曜12:00~17:00








カディスのおすすめホステル

私が今回宿泊したのは、ホステルRosa de los Vientos

カディスの旧市街に位置し、ビーチまでは400mの観光に便利なロケーションです。

ホステルの名前は方位磁石を意味し、いかにもバックパッカーが集まりそうなドミトリー宿。

エントランスはエキゾチックでノスタルジック。

瞑想やチャクラのタペストリーが飾られたゆるい雰囲気と80年代のヒッピーを思い出させるようなスタッフ。

旅慣れた人にはグッときそうな良い意味で適当な宿です。

ベッドは一室6人部屋の至って普通のドミトリーですが、ミュージックバルが併設されていてジャムセッションやライブが開催されています。内容は日によって変わり、この日は1ドリンク付きで5ユーロでした。

ホステルの近くにはロックバーやクラブがありますが、ホステルに併設されているバルはよりゆったりとしたチルい雰囲気で椅子にもたれながら体を揺らすようなのんびりしたスタイル。

ホステルの雰囲気も決してパーティーノリではなく個人個人が思い思いの時間を過ごせるゆるく楽しい一夜を過ごしたい旅人におすすめです。




  • カディス旧市街
  • ビーチまで400m
  • ゆるっとしたミュージックバル









カディスへの行き方

カディスへはアンダルシア地方の都市セビーリャから鉄道にてアクセスできます。



鉄道
料金17ユーロ
所要時間1時間40分
1日の便数19便
チケット予約予約はこちら

スペインで第4の都市でもあるアンダルシア地方屈指の観光都市セビーリャから鉄道で1本でアクセスできるため、気軽に訪れることができますよ。

所要時間もさほどかからず、1日の便数も多いためセビーリャからの人気のビーチタウンとしても知られています。



セビーリャからツアーで行く

より簡単にカディスを訪れたい!

カディス以外の都市も一緒に観光したい!

そんな方は、セビーリャからの日帰りのツアーを利用することも可能です。

カディスの他、現在のフラメンコの発祥地と言われているヘレス・デ・ラ・フロンテーラも一緒に訪れることができますよ。











エキゾチックなアンダルシアの海の街カディス

青い海と青い空。まるで絵に描いたような心晴れやかな景色とエキゾチックな街の香り。

海に囲まれたカディスの美しいビーチはもちろん、多様で国際色豊かな人々が織りなす雰囲気。

他国から移住してきた方が多いため、多様性が当たり前の街カディスは開放的で気軽な暖かさのある街です。

ゆるりのんびりと過ごすのが好きな方は訪れてみるのもおすすめですよ。




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