宇宙飛行士だけじゃない!見どころだらけのサラマンカ大聖堂

スペイン北西部、カスティーリャ・イ・レオン州に位置するサラマンカ。

サラマンカ旧市街は世界遺産に登録されるほどの歴史的価値と美しさがある街。

古くから学生都市として学問の重要な都であるサラマンカには世界各国から学生が集まり、国際色豊かで活気あふれる街でもあります。






世界遺産、サラマンカの旧市街に含まれているサラマンカ大聖堂はゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式と3つの様式が混ざり合った美しい大聖堂。


サラマンカ大聖堂の美しさはもちろんのこと、中世に建てられた建造物にも関わらず、当時の人たちが知る由のなかった「 宇宙飛行士 」のモチーフが刻まれているとして話題の大聖堂です。



サラマンカ大聖堂の見どころは宇宙飛行士だけではありません。

大聖堂の最上部まで登ることができ、美しい景色を見たり普段見ることのできない大聖堂の上部を見学できます。

今日は、サラマンカ大聖堂の宇宙飛行士と見どころをご紹介します。





【時代を超えた美の融合】世界遺産サラマンカ大聖堂

サラマンカの旧市街に位置するサラマンカ大聖堂 Catedral de Salamanca は2つの大聖堂が融合した美しく巨大な大聖堂。

・12世紀〜13世紀にかけて造られた旧大聖堂

・16世紀にかけて造られた新大聖堂

この2つの大聖堂をあわせてサラマンカ大聖堂と呼ばれています。






サラマンカ旧大聖堂は12世紀の終わりから建設がはじまったロマネスク様式の大聖堂。

とはいえ、サラマンカ旧大聖堂は狭かったため、1513年に増築という形でサラマンカ新大聖堂の建設が始まりました。


サラマンカ新大聖堂は1733年に完成し、優美で広大な大聖堂となりました。

増築という形で建設された新大聖堂と旧大聖堂は繋がっていて通り抜けができるようになっています。


新大聖堂の完成までに2世紀もの時が経ったために、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式と3つの異なる様式が融合しているのがサラマンカ大聖堂の特徴です。







実は、サラマンカ大聖堂は日本と縁のある大聖堂でもあります。

サラマンカ新大聖堂に「天使の歌声」と言われるほど美しい音色を奏でるパイプオルガンがあるのですが、200年以上もの間壊れていて音が出ない状態であったといいます。

壊れているのにも関わらず微かに響くその音色に心惹かれた日本人オルガン製造者が修理の交渉をしましたが、その莫大な費用は修復者持ちという条件で修理は難航しました。

当時の日本の皇太子妃の賛同や募金により修繕費を集め、ついに彼の手で修理され、再び「天使の歌声」がサラマンカ大聖堂に響きわたることとなりました。





サラマンカ大聖堂の宇宙飛行士

サラマンカ大聖堂が注目されている理由のひとつに、中世の時代の人々が知るはずのない宇宙飛行士の彫刻が刻まれていると話題になっています。



宇宙飛行士の彫刻があるというサラマンカ新大聖堂が建設されたのは1513年から1733年のこと。

人類が宇宙服を着て宇宙へと旅立ったのはもっと後の時代であり、当時の人々は人類は宇宙に行くなど夢にも思わないことでしょう。


インターネット上では大聖堂にある宇宙飛行士の写真が出回り、加工されたフェイク写真で実在しないとか、オーパーツであるとか、さまざまな意見が交わされ話題になることもしばしば。



ですが、中世の人々が知るはずのない宇宙服姿の人間の彫刻は実在しています。






サラマンカ新大聖堂にはっきりと宇宙飛行士の彫刻が刻まれています。

しかも、私たちが知っている宇宙服そのもの。細部まで正確に刻まれています。


実は、この宇宙服の彫刻は1992年にサラマンカ新大聖堂を修復した時に、現代の職人が追加したものなのです。





coco

歴史ある大聖堂にこんなもの入れていいの?!




建物の修復を行うときに、職人は自分のサイン変わりに自分の時代の要素を付け加えるという伝統があるそう。

その結果、中世の大聖堂に宇宙飛行士の彫刻が刻まれることになりました。


この時代のギャップがとてもユーモアがあっておもしろいですね。






1992年のサラマンカ新大聖堂の修復の際に取り入れられたのは宇宙飛行士だけではありません。

右下にはコーン型のアイスクリームを持っている愉快な顔の生き物が彫られています。



大聖堂の彫刻としてはあり得ないのに、絶妙に溶け込んでいてさすがの職人技。



私は何も知らずに友人に連れてきてもらったのですが、本気で中世の人が予知したのだと信じてしまいました。

「 そんなわけないじゃん笑」

と、笑われましたよ。笑







サラマンカ大聖堂の宇宙飛行士がある場所

宇宙飛行士の彫刻は、マヨール広場方面からサラマンカ大聖堂を見て、右側の扉に刻まれています。

マヨール広場はサラマンカを訪れたら必ず訪れる場所。マヨール広場からサラマンカ大聖堂に向かうと写真のアングルでサラマンカ大聖堂が見えるので、写真の位置の扉に行ってみてください。


この扉の左側に宇宙飛行士やアイスクリームを持った生き物がいます。


サラマンカ大聖堂を代表する話題の場所のひとつなので、行くと誰かしら写真を撮っているのですぐに見つけられます。


サラマンカ大聖堂を訪れたらぜひ探してみてくださいね。


以下のGoogleMapの位置に宇宙飛行士のモチーフがあります。




サラマンカ大聖堂の鐘楼とパノラマビューを楽しむ

サラマンカ大聖堂の見どころは宇宙飛行士の彫刻だけではありません。

サラマンカ大聖堂では最も高い鐘楼部分まで上ることができます。

鐘楼までの通路ではサラマンカの街を一望できるパノラマビューや、大聖堂の上部を歩いたりなど非日常な体験ができますよ。



サラマンカ大聖堂の鐘楼へは歩きやすい靴で登ろう

サラマンカ大聖堂の鐘楼は、サラマンカ大聖堂の中でも最も高い位置にあります。

狭く急な階段を登りますので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

結構急な階段なので、スニーカーであれば問題ないですが、ヒールなどで行くと恐怖を感じると思います。





10:00-19:00
4ユーロ
http://ieronimus.es/


サラマンカ大聖堂の鐘楼部分まで登るには、サラマンカ旧大聖堂側の入り口から入ります。チケット売り場も、入口と同じ上記の場所にあります。

金・土曜のみ10ユーロのナイトツアーも催行されています。

ナイトツアーは20:15〜22:45の間、15分間隔で予約することができますよ。







サラマンカ大聖堂から望むパノラマビュー

最上部の鐘楼部分まで上ることができるサラマンカ大聖堂。

鐘楼に行くまでの見どころのひとつが、サラマンカの街並みを一望できるパノラマビューです。

サラマンカのビューポイントとしても人気の場所で、時に夕日の沈む時間帯には夕焼け色の太陽がサラマンカの街をオレンジ色に染める美しい景色を見ることができます。


パノラマビューを見ることができるテラスのようになっている場所は、以外と人はおらず穴場のチルスポットでもあります。




coco

ぼーっとしながら夕日を眺める時間は極上で30分くらいここにいました





普段見ることのできない大聖堂の側面を歩く

サラマンカのパノラマビューを堪能したあとは、大聖堂の側面を歩いて鐘楼へ向かいます。

目線の位置にある時計台は大迫力。





写真がブレてしまっていますが、こちらはサラマンカ大聖堂の上部側面。

いつもは下から眺めることしかできない場所も歩くことができ、その繊細な彫刻も間近で見ることができます。

また、塔、回廊の内部、そして閉館後の真っ暗な大聖堂内部も見ることができ、大聖堂内部は昼間の繊細で優美な雰囲気とは違い、より厳かさが際立つしんとした空気感を味わえます。






サラマンカ大聖堂の鐘楼

サラマンカ大聖堂の内部や側面を見たあとは、ついに最後の見どころ鐘楼へ。

サラマンカ大聖堂で最も高い場所です。




ドーム型の天井はとても高く、下から見上げるよりもずっと巨大な空間に少し恐怖を感じるほど。

どこか神秘的な雰囲気も漂っている場所でした。





サラマンカ大聖堂観光の所要時間

本記事でご紹介した鐘楼へ上るコースは1時間ほどで見て回ることができます。

サラマンカ屈指のビューポイントにもなっているサラマンカ大聖堂は、夕日が沈む時間帯に訪れるのもおすすめ。

ぼーっとしながら夕日を眺めるのが好きな方は1時間半ほどの時間を見ておくとよいでしょう。






宇宙飛行士だけじゃない!見どころだらけのサラマンカ大聖堂

サラマンカ大聖堂は美しいだけではない、楽しみ方がたくさんあるアトラクションのような大聖堂です。

宇宙飛行士を探して、夕日と街並みと堪能して、鐘の場所まで登る、満足感たっぷりのサラマンカ大聖堂。

サラマンカを訪れたら唯一無二のユニークなサラマンカ大聖堂をぜひ楽しんでみてください!









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