アストゥリアスの名物料理3選とりんご酒シードラを紹介!
本記事では、北スペインに位置するアストゥリアス地方の名物料理3選をご紹介します。
アストゥリアス地方で最も有名なお酒シードラもあわせてご紹介しますね。
アストゥリアス名物①【ファバダFabada】伝統的な郷土料理
アストゥリアス地方を代表する伝統的な郷土料理がファバダFabadaという煮込み料理。
大きな白インゲン豆とチョリソ、そしてモルシージャと呼ばれる豚の血液を加えたソーセージを煮込んだ料理です。
豚の血液を加えたソーセージは、日本人にはあまり馴染みのない食べ物ですが、 「 食べられるところは全て食べる 」という精神から、スペインに限らずヨーロッパ諸国や東アジアの牧畜が盛んな地域では、古くから食べられています。
アストゥリアス地方のレストランでは見ない店はないほど、一般的に食べられているアストゥリアス地方のソウルフード。
ファバダは煮込み料理ですがサラッとしたスープのような舌触り。
一品料理としてはもちろん、前菜として出てくることも多く、アストゥリアス地方ではレストランの定番メニューになっています。
体を温めてくれるので伝統的には特に冬に好んで食べられていますよ。
見た目に反してそのボリュームは主食並み。
大きな豆がたっぷり入ったファバダは一皿でお腹いっぱいになってしまうほどの隠れガッツリ系料理です。
複数人で食べる時はシェアするのもおすすめですよ!
アストゥリアス名物②【カチョポCachopo】子牛のカツレツ
アストゥリアスを代表する名物グルメの2つ目は、子牛のカツレツカチョポCachopo。
薄く伸ばした子牛肉に、ハモンセラーノと呼ばれるスペインの生ハム、そしてチーズを挟んで揚げた料理です。
カチョポの最大の特徴はその大きさ!
通常は30cmほどもあるお皿をはみ出さんばかりの巨大なカツレツ。
とても一人では食べきれる量ではないので、コース料理などでは写真のように小さなカチョポになっていることもあります。
薄めの衣で揚げられたカチョポは、舌触りの良いサクッとした食感、トロッとしたチーズと生ハムの塩気が絶妙に相まって癖になる一品。
少し馴染み深さも感じる、日本人の舌に合う間違いない美味しさですよ。
アストゥリアス名物③【カブレラスチーズQueso cabrales】ブルーチーズ
ヨーロッパにはチーズの有名な国がいくつかありますが、実はスペインもチーズ大国のひとつ。
アストゥリアス地方の位置する北スペインは「 緑のスペイン 」と呼ばれるほど緑が多く自然豊かな地域で古くから酪農が盛んな地域として知られています。
アストゥリアス地方でもさまざまな種類のチーズが作られており、最も有名なのがカブレラスチーズと呼ばれるブルーチーズ。
スペイン語ではケソ・カブレラスQueso cabralesと呼ばれ、上記写真の下段左のチーズです。
アストゥリアス地方のカブレラスと言う地域で作られるこのチーズは、青カビ独特の風味が絶妙でチーズ好きにはぜひ味わっていただきたい一品です。
アストゥリアス名物④【シードラSidra】りんご酒
アストゥリアスの名物を語る上で欠かせないのが、アストゥリアスで最も有名なお酒シードラSidra。
シードラはアルコール度数は3〜6%と低めの微炭酸のりんご酒。
沖縄の泡盛のように、アストゥリアスではその地方ならではのお酒である他、人と一緒に楽しむお酒としても欠かせないお酒です。
アストゥリアス地方では、ほとんどのレストランやバルでシードラを楽しむことができますが、おすすめはシドレリアSidreriaと呼ばれるシードラ専門店。
シドレリアとは店名ではなく、シードラ屋という意味です。
すぐに酸化してしまうシードラの飲み方は特徴的で、グラスから約1mも高い位置から流れる滝のように一口分だけ注ぎ、その都度一気に飲み干します。
そのためシードラはボトルでしか注文することができません。
バルではセルフサービスで注ぎますが、専門店ではプロの人が注いでくれるため最高に美味しい状態で味わうことができます。
まさに熟練の技で注がれたシードラは驚くほど雑味がなく、ほのかな甘みと本来の味を楽しむことができ、一度飲んだら忘れられない美味しさですよ。
シードラの専門店シドレリアの床には、注いだ際にこぼれたシードラを吸収するための ” おがくず ” が敷かれています。
シードラの美味しさはもちろん、専門店ならではの雰囲気もまたシードラの美味しさを引き立ててくれますよ。
アストゥリアス地方でしか味わえない名物料理
今日ご紹介した料理はアストゥリアスでしか食べられない名物ばかり。
私は北スペインを歩いて旅した経験がありますが、アストゥリアス地方を出るとぱたっとこれらの名物は見られなくなりました。
まさにアストゥリアス地方ならではのグルメをぜひ味わってみてくださいね!
コメント