【アンダルシアの楽園】手付かずのビーチと白い家々の町コニル【スペイン】
南スペインのアンダルシア地方にある海沿いの町コニル。
コニルにあるのはアンダルシアらしい真っ白な町並みと10kmにも及ぶ手付かずのビーチ、知る人ぞ知る天国のような場所です。
スペイン縦断&横断バックパック旅の最後の地として選んだこの場所は、スペイン人に教えてもらった穴場の町。
物価が安くゆったりとした楽園のような雰囲気、そしてビーチのためにある町と行っても過言ではないコニルに流れ着く旅人も。
マラガなどの賑わったビーチとは対照的に、自然体のゆるりとしたコニルは楽園や天国といった言葉がぴったりの町です。
【アンダルシアの楽園コニル】白い家とどこまでも続くビーチ
アンダルシア地方にある港町カディスから南に約40kmの場所に位置するコニル。
町の正式名称はコニル・デ・ラ・フロンテラConil de la Fronteraと言います。
アンダルシア地方にはいくつか ” la Frontera ” と名のつく地名があります。
直訳すると ” 国境 ” の意味を持ち、レコンキスタの際、キリスト教徒とグラナダに首都を置いていたイスラム教のナスル朝王国の国境の名残りが今でも地名に残っています。
コニルは小さな町でこれといった観光名所はありません。
コニルの最大の魅力は10kmに渡って続く美しいビーチ。アンダルシア地方にはビーチが魅力の街がいくつかありますが、コニルは自然体のビーチで高層ビルや観光客向けのビーチ沿いの店々はありません。
ビーチを歩けば遠くにアンダルシア地方らしい真っ白な家々を望み、ゆったりとした雰囲気をこれでもかと感じられるリラックスした街。
そんな雰囲気は旅人やヒッピーを魅了し、自分の国で短期で働きお金が貯まったらゆっくりとコニルで過ごす人も多い町です。
コニルの長いビーチ沿いを散歩していると、時たまヒッピー感を感じるビレッジもあり、サイケデリックなイベントを開催することもあるようです。
サーファーも多く、ゆるい雰囲気漂い、そう言うのが好きな旅人にはたまらない町かと思います。
記事を書きながらコニルの町に思いを馳せていると、住むことがしっくりとくる町です
宝箱のようなコニルのビーチ
コニルの町の家々はアンダルシア地方らしく真っ白で、ビーチから見るとまるでオアシスのようにキラキラと輝いています。
ビーチの長さは10kmにも及び、コニルの町から砂浜に沿って歩いて行くと小さな村に辿り着き、またしばらく歩くと別の村に辿り着くビーチであり道でもあるようなコニルの海岸。
コニルでは一日かけてのんびりとビーチを歩いてみるのもおすすめです。
実際に私は6kmほど歩いてみましたが全く飽きない不思議。村には飲食店があるので、隣村まで歩きテラス席でのんびりと過ごす最高の時間を味わえます。
昼間のビーチの美しさもさることながら、夕暮れ時の空の色はまるで色の宝箱を開けたようにコニルの空を彩ります。
何一つ遮るもののない水平線に太陽が沈みゆく景色は美しいの一言。
コニルには特別な観光地はありませんが、ビーチから見る夕日は最高のアトラクションです。
コニルのおすすめレストラン
コニルでおすすめなのが、ビーチフロントのレストランCasa Manolo Fuguilla Conil。
コニルは小さな町ですが、ほどよい数のレストランがあり外食も楽しむことができます。
中でもこの店はビーチの目の前にある潮風が心地よいレストラン。
タパスなどの一品料理の他、前菜とメイン料理、デザートのコースをお手頃な価格でいただけます。
スペインでは本日のメニューという意味の「 Menú del Día 」という文化があります。
Menú del Díaは前菜、メイン、デザートが含まれるコースを指し、前菜からデザートまでをお手頃な価格で楽しむことができます。
お店によってはアルコールを含むドリンクもコースに入っています。
居心地の良いカジュアルなレストランながら上品さもあり、コニル滞在中は度々訪れていました。
目の前に海があるのでテラス席に座りながら開放感を感じる幸せなひと時を味わえます。
Casa Manolo Fuguilla Conil
12:00-0:00 / 水曜12:00-17:00 / 木曜定休日
コニルの宿泊施設
長めの滞在をする人が多いコニルでは、旅行者用のアパートメントが多くあります。
アパートメントと言っても近代的なものではなく、アンダルシア地方らしい白い外壁にスペインらしい家具に囲まれた暖かみのある家に宿泊することができます。
アパートメントにはキッチンやリビングもあり、コニルの穏やかな町の空気感をそのまま家に持ち帰るようなゆるりとリラックスした滞在を楽しむことができます。
1泊からでも宿泊できるので、コニルで宿泊するならアパートメントに泊まるのもおすすめですよ。
私が宿泊したのはコニルの繁華街に程近いConil Homes IV Apartments。
さらにビーチも近く、ルーフトップからはビーチが見えます。
繁華街に近い場所にありながら、とても静かで、まるで家に帰ってきたかのようなリラックスした雰囲気があります。
驚きなのは、アパートメントのルーフトップからアフリカ大陸のモロッコが肉眼で見えたこと。近いことは知っていても実際にこの目でアフリカ大陸が見えるロマンにワクワクが止まりませんでした。
ローフトップにはテーブルと椅子があるので、朝ご飯を食べたり、海を見ながらシャンパンとチーズを食べたりと心地よいひと時を過ごすことができます。
アパートメントの近くにはスーパーやコインランドリーもあり長期滞在でも過ごしやすい場所。
キッチン、冷蔵庫、エアコン、ソファのあるリビングなどがあり快適な室内ですよ。
Conil Homes IV Apartments
- コニルの中心地
- ビーチまで徒歩8分
- 海の見えるルーフトップ
コニルへの行き方
コニルへは、約40km離れた場所に位置する町カディスからバスでアクセスできます。
カディスからコニル行きのバスはローカルな路線なためオンラインでのチケット購入はできません。
カディスのバス乗り場の窓口でのみチケット購入が可能です。
カディスのバス乗り場は売店が一つあるだけの規模の小さいバス乗り場。窓口もすぐにわかります。
カディスの鉄道駅の隣にあるので、カディスに到着した足でそのままチケットを購入しておくのもおすすめですよ。
バスの乗車時に運転手からチケットを買うことはできないので、事前にチケットを購入しておきましょう。
バスの料金は、うる覚えなのですがカディスからコニルまで5ユーロだったと思います。
乗車時間は約1時間。
路線はM-911またはM-913のバスです。
- ・カディスのバス乗降車駅
- ・コニルのバス乗降車駅
- ・バスの時刻表
上記のリンクをクリックすると、時刻表の詳細やバス乗降車駅の位置をGoogleMapでご確認いただけます。
あるがままのビーチでリラックスして過ごせる町コニル
コニルの町に一歩足を踏み入れると、広がっているのは白い家々が並ぶ通りに漂うゆったりとした空気感。
まるで時間がゆっくりと流れているようなコニルの町を歩いて行くと、あるがままの美しいビーチがどこまでも続いています。
一度訪れた人がまた帰ってきたくなる、のんびりと長く滞在したくなる、そんなリラックスした海の大自然の中に心地よく身を置ける町です。
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