闘牛にフラメンコに世界遺産!アンダルシア地方の中心地セビーリャ観光【スペイン】
本記事ではスペイン、アンダルシア地方に位置するセビーリャの観光情報をご紹介します。
スペインといえば?
フラメンコ!闘牛!
スペインの代名詞とも言える二つの大きな文化、闘牛とフラメンコの本場セビーリャ。
「 世界三大大聖堂 」に数えられる、世界遺産にも登録されている世界で三番目に大きな大聖堂など、実に観光しがいのある見どころの多い街です。
世界遺産の他にも、まるで美しさを具現化したようなスペイン広場など優美な建造物が立ち並ぶ街。
アンダルシア地方最大の都市、そして広大な領土を持つスペインで4番目に大きな街でありながら、近代的な街とは正反対の美しい街並みが広がっています。
美しいセビーリャの街を歩けばどこからともなくフラメンコギターの音が聞こえ、燦々と輝く太陽の下、美しい衣装を身に纏って路上で踊っているフラメンコダンサーたちが。
ゆったりとした空気感の中に燃え盛る情熱を感じられる街です。
セビーリャってどんなどころ?
南スペイン、アンダルシア地方に位置するセビーリャSevilla。
アンダルシア地方で最も大きな都市セビーリャは、スペイン全土でもマドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐ大都市でスペイン第4の都市です。
日本語では「 セビリア 」、「 セビージャ 」と表記されることもあります。本記事ではセビーリャと表記しますね
セビーリャは南スペインの政治、経済、文化の中心地でもあるほど重要な街。
スペイン第4の都市であるほどの発展を見せながら、街には歴史的な建造物が残り、ゆったりとした上品さすら感じる空気感のある街です。
16〜17世紀にはスペインで最も人口が多い街であった時代もあり、スペインの内陸にありながら大西洋に続く大河が流れているセビーリャは大航海時代には貿易都市として大きな繁栄を遂げました。
かつてイスラム王朝の領土であった名残からイスラム建築とキリスト建築を融合した建物も多く見られます。
またスペインと聞いて連想する2つのワード、「 闘牛 」と「 フラメンコ 」の本場でもあるセビーリャ。
そして世界遺産に登録されている3つの建造物があり、観光名所や文化鑑賞にこと欠かない観光しがいのある豊かな街です。
フラメンコに魅了され勉強するために海外から多くの人々が集っているセビーリャ。
セビーリャの街中を歩けば、駆け出しのフラメンコダンサーやギタリストたちが路上に即席のタブラオを作り、歌い踊っている若き情熱にそこかしこで出会うことができます。
個性豊かなバスキングを見ることができるスペインですが、セビーリャではその多くがフラメンコを演じており、フラメンコの街を肌で感じることができますよ。
【世界三大大聖堂】世界遺産セビリア大聖堂
セビーリャを代表する観光名所セビリア大聖堂 Catedral de Sevilla。
世界遺産に登録されているセビリア大聖堂は、世界的にも有名な大聖堂。
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセントポール大聖堂に次ぎ、世界で3番目に大きな大聖堂として知られ「 世界三大大聖堂 」に数えられる大聖堂です。
スペイン国内では最も大きな大聖堂ですよ。
セゴビア大聖堂の特筆すべきところは、世界三大大聖堂の名だけではありません。
最も特徴的なのはキリスト教建築のバロック様式とイスラム様式が融合した独特の建築スタイル。
時は12世紀、セビーリャがイスラム王朝の支配下にあった時代、セビリア大聖堂の土地にはモスクが建っていました。
その後キリスト教徒がスペインの土地を ” 取り戻した ” レコンキスタが起こると、125年もの歳月をかけてモスクはカトリックの大聖堂に建て替えられました。
その歴史を象徴するようにセビリア大聖堂の内部装飾はイスラム時代の名残が見られ、バロック様式とイスラム様式とが融合を遂げた組み合わせを見ることができます。
「 後世の人に我々が正気の沙汰ではないと思う巨大な聖堂を建てよう 」
という正気の沙汰ではないアイデアからセビリア大聖堂は作られました。
セビリア大聖堂はセビーリャの街で堂々たる存在感を放ち細やかで美しい姿で人々を魅了し続けています。
イスラム建築の一部をそのまま残しているのも魅力的。
後世の人々に愛され続け多くの人々が訪れているセビリア大聖堂を見ていると、彼らの思いは美しく昇華されたのではないかと思います。
セビーリャがイスラム王朝の時代、ここがモスクだったことが最もよくわかる部分がセビリア大聖堂の一角にあるヒラルダの塔La Giralda 。
モスクにはミナレットと呼ばれる塔が付随して建てられ、塔の上からはイスラムの礼拝を促すアザーンが流れます。
ヒラルダの塔は、イスラム王朝のモスクだった時代にミナレットとして建てられたもので現在は鐘楼の役割を果たしています。
高さは94m、イスラム建築の象徴であるアラベスクなどミナレットの美しい部分を残し上部のみにルネサンス様式の装飾を継ぎ足したセビーリャの辿ってきた足跡を象徴するような装飾を見ることができます。
またセビーリャは大航海時代に大発展を遂げた街。
大航海時代に ” アメリカを発見した ” クリストファー・コロンブスの墓が内部にあり見学することができますよ。
セビリア大聖堂
・オンラインチケット
スペイン語/英語https://catedraldesevilla
日本語https://getyourguide
【キリスト様式とイスラム様式が融合した建造美】スペイン広場
美しさそのものを具現化しているような、大きな半円状に曲線を描くスペイン広場 Plaza de España。
セビーリャを代表する建造物のひとつスペイン広場は、1929年にセビーリャで開催された万国博覧会の会場施設として建設されました。
比較的近年の建物ですが、その造形美、太陽に染まりオレンジ色に輝く色彩、描かれる模様は美しいの一言。
現在はアンダルシア州政府の事務所となっており、キリスト様式とイスラム様式を融合した「 ムデハル様式 」という建築スタイルで造られています。
ムハデル様式とは?
キリスト教徒とイスラム教徒の攻防があった中世の時代、キリスト教徒が ” 土地を取り戻す ” レコンキスタ以降に始まったスペインの建築様式。
スペインに残ったイスラム様式とキリスト教様式が融合した、スペインの歴史を象徴するように誕生した建築様式です。
スペイン広場の魅力のひとつは美しく描かれた色彩豊かなタイル。
約1メートルごとに区画されており、ひとつひとつのスペースにはセビーリャを除くスペインの48県を象徴する事柄や、歴史が描かれています。
スペイン人の観光客たちは地元の県のエリアで写真を撮るのが定番の楽しみ方なようで、自分の地元のタイルに座り写真を撮る微笑ましい光景がよく見られます。
いつ訪れても美しいスペイン広場ですが、特におすすめの時間帯は夕暮れ時。
赤土色のレンガで作られたスペイン広場がオレンジ色の夕陽に照らされると広場全体が黄金色に包まれます。
柔らかな光と黄金に輝く広場は絶景と呼べる美しさがありました。
スペイン広場では、フラメンコを披露していることもしばしば。正式な公演ではなく、自由にバスキングしている彼らのフラメンコは、時に伝統的なフラメンコに少し現代風のアクセントを加えた新しいフラメンコを見ることができます。
美しいスペイン広場に腰掛け、迫力ある踊りと心地の良いフラメンコのカンテを聴きながらセビーリャならではのひとときを楽しむことができます。
スペイン広場周辺では、多くの人がフラメンコを披露している場面に出会えますよ。
まるで映画の中にいるようなどこか非日常感のあるスペイン広場は、実際に有名な映画のロケ地として使われています。
最も有名なのは「 スター・ウォーズ エピソード2 / クローンの攻撃 」。アナキン・スカイウォーカーとパドメが惑星ナブーに登場したシーンのロケ地となっています。
また1962年に公開された「 アラビアのロレンス 」もスペイン広場で撮影されています。
スペイン広場の隣にはかつて王宮の庭園だったマリア・ルイサ公園Parque de María Luisaがあります。
34ヘクタール、東京ドーム7個分の広大な敷地を持ち、池や庭園など豊かな自然を楽しめるマリア・ルイサ公園。
スペイン広場を観光したあと散歩してみるのもおすすめですよ。
スペイン広場
8:00-22:00
【水辺の美しい街並み】グアダルキビール川
セビーリャの象徴とも言えるのが、街の南北に渡って流れるグアダルキビール川 Guadalquivir。
セビーリャの歴史を語る上で最重要な川で、グアダルキビール川がセビーリャを発展させたと言っても過言ではありません。
グアダルキビール川は大西洋まで続く大河。
内陸に位置するセビーリャですが、大西洋に繋がり、かつ船が通ることのできる川があったため、大航海時代には港町として大きな繁栄を遂げ大航海時代の中心都市となりました。
現在のグアダルキビール川沿いは、ゆったりとした雰囲気を感じられる地元の人々の憩いの場になっています。
川沿いに腰を下ろし談笑していたり、日光浴していたり、セビーリャの日常に触れることができますよ。
グアダルキビール川の川沿いには一隻の船が。
これは500年前、世界で初めて世界一周した船のレプリカです。
現代でも船で世界一周する冒険家たちがいますが、海の旅の原点とも言える船。
船のすぐそばには500年前の大航海時代やこの船にまつわる博物館がありますよ。
船のレプリカ
セビーリャの宿泊施設
セビーリャはスペインで4番目に大きな都市ですが、マドリードやバルセロナに比べると物価は安め。
同じく、宿泊施設の価格相場も低く、マドリードの半額から3分の2ほどの価格で宿泊できます。
セビーリャのおすすめホステル
セビーリャのホステルでおすすめなのが中心街に近いSan Isidoro Hostel Sevilla。
私が宿泊した時は一泊16ユーロの清潔なホステルです。
ベッドルームはシンプルで一般的なドミトリーですが、キッチンやソファがあるリビング、屋上があり、エントランスにはレゲエが流れているアンダルシア地方らしいゆるーい雰囲気。
バルが並ぶ繁華街にも近く、セビーリャ観光やバルでの夜を楽しんだ後も簡単に帰ることができます。とはいえ、繁華街のど真ん中ではないので夜うるさくないのも嬉しいポイントでしたよ。
スタッフの方もフレンドリーで、またセビーリャを訪れたら泊まりたいおすすめの宿です。
San Isidoro Hostel Sevilla
- 清潔な館内
- 中心街に位置
- 親切なスタッフ
セビーリャへの行き方
セビーリャへはアンダルシア地方の都市コルドバや、グラナダからアクセスできます。
セビーリャからコルドバは145km北に、グラナダは250km東に位置しています。
また少し時間はかかりますが、マドリードからの陸路での移動も可能です。
コルドバからセビーリャへの行き方
鉄道 | |
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料金 | 13〜26ユーロ |
所要時間 | 最短47分 |
1日の本数 | 37便 |
チケット予約 | 予約はこちら |
コルドバからセビーリャへは鉄道でアクセスできます。
便によって所要時間は異なりますが、ほとんどの便は1時間以内、最大でも1時間20分でアクセスできるので、気軽に行くことができますよ。
グラナダからセビーリャへの行き方
グラナダからセビーリャへは便数の多いバスでのアクセスが便利です。
鉄道の場合、乗り換えありの便であればもっと便数はありますが、価格も上がり所要時間も5〜6時間ほどかかります。
マドリードからセビーリャへの行き方
マドリードからセビーリャへは鉄道やバスを利用して陸路でも行くことができます。
鉄道の場合はおよそ2時間半から3時間ほどでアクセスでき、便数も多いのでとても便利なアクセス方法です。
旅慣れた方であれば、バスでのアクセスもおすすめ。
マドリードからアンダルシア地方へと続く変わっていくスペインの景色を楽しむことができます。
またスペインの長距離バスは一般的なパーキングレストランの他、田舎町の普通のレストランやバルに立ち寄ることも多く、一般的な観光では訪れることのない田舎町を訪れることもできますよ。
またバスは夜行便もあります。夜行便はマドリードを23時〜0時くらいに出発し、セビーリャに朝6時10分着。
スペインの長距離バスはスペインの夜行バスは清潔でなので、バスでの旅に慣れている方なら快適に眠れると思いますよ。
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”スペインらしさ”の宝庫セビーリャ
フラメンコに闘牛と私たちがスペインと聞いて連想する文化の中心地であるセビーリャ。
特にフラメンコは、タブラオと呼ばれるプロのフラメンコショーを鑑賞できる場所はもちろん、セビーリャの街を歩いているだけで、数々のフラメンコを見ることができます。
その光景はとても気軽で日常そのもの。
セビーリャでのフラメンコの在り方を感じることができます。
スペインで4番目に大きな都市ながら、ゆったりとした心地よさを感じられる街ですよ。
コメント
コメント一覧 (2件)
セビーリャはイスラム様式とキリスト教様式が融合した、建築物も多く、とても魅力的な町ですね!
onaga1951さま
コメントありがとうございます!
2つの様式の組み合わせだからこその美しさがありましたよ^ ^