【2021年のカミーノ】歩いてわかったリアルな今のスペイン巡礼とは
2021年秋、二度目のスペイン巡礼で北の道を歩きました。
コロナで多くの人がスペイン巡礼を見送らせた年ではありましたが、2021年9月7日〜10月29日にかけて824kmの北の道を歩きました。
「2022年以降にスペイン巡礼をしたいけれど、実際今のスペイン巡礼ってどんな感じなの?」
そんな疑問に、現在の状況下でスペイン巡礼をした実体験をもとにお答えします。
【2021年のカミーノ】歩いてわかったリアルな今のスペイン巡礼とは
結論、2021年にカミーノをして心から良かったと感じています。
多少例年と違う部分はありましたが、2021年に歩けた満足度に比べたら微々たるものでした。なんなら違いも含めて、今の状況のカミーノを楽しみました。
では、2021年のスペイン巡礼で北の道を歩いた体験をもとに、以下について解説します。
- 例年のスペイン巡礼と2021年現在の巡礼との違い
- 2021年スペイン巡礼の現状
- 2021年の状況下でスペイン巡礼をして良かったこと
- 2021年にスペイン巡礼をして感じたこと
例年のスペイン巡礼と2021年現在の巡礼との違い
- 臨時閉館しているアルベルゲがある
- アルベルゲの受け入れ人数に制限がある
アルベルゲが閉館している
2021年のスペイン巡礼では全ての巡礼路で一時的に閉館しているアルベルゲが多々ありました。
おそらく某流行のものが落ち着くまで続くものと考えられます。
私が歩いた北の道の場合、教会やドネーション式のアルベルゲなど公共のアルゲルゲの3〜4割くらいが臨時閉館していました。
アルベルゲのキャパシティに制限がある
オープンしているアルベルゲでも、某流行のものの対策として許容人数に制限がありました。
受け入れ状況はキャパシティの半分や35%、25%など州によって異なります。
最も対策をしていたのがガリシア州で受け入れ人数の制限が25%のところも。
多くのアルベルゲで、部屋が空いて入れば異なるブループを同じ部屋にしない、上下のベッドのどちらかを使えないようにするなどの対策をしていました。
個人的には上下ベッドを一人で使えるのは気楽でよりリラックスできたので良かったです。
ホステルなどは営業している
アルベルゲが例年より少ないという現状ではありましたが、私が歩いた北の道の場合は、寝るところがなく途方にくれるというようなことはありませんでした。
アルベルゲが空いていなくてもホステルやゲストハウスなど何らかの営業している宿泊施設を探しました。
一度だけ、ホテルしかなく普通のホテルのシングルルームに宿泊したこともあります。
巡礼路によってもともとのアルベルゲの数は異なるので一概にはいえませんが、「ホテルやホステル、ゲストハウスには宿泊せず、アルベルゲにしか泊まらない」という巡礼は現在難しいと考えられます。
アルベルゲを確保するための方法と対策
毎晩屋根の下で寝られたのは、アルベルゲを確保するための対策をしたことが大きな要因でした。
アルベルゲが少ない状況下でアルベルゲを確保するために実際に行ったことをまとめました。長くなったので以下の別の記事で解説しています。
2021年に北の道を歩いた時の実体験をもとに解説していますが、北の道に限らずアルベルゲの少ない状況下で役立つ方法です。
2021年スペイン巡礼の現状
- 巡礼者は多く出会いもある
- スペイン国内からの巡礼者が多い
巡礼者は多く出会いもある
2021年はスペイン巡礼する人は少ないのかなーなどと思っていましたが、実際に歩いてみると多くの巡礼者に出会いました。
アルベルゲで大勢で大きな食卓を囲むこともありましたし、巡礼路でも多くの巡礼者に会いました。
スペイン人が多め
スペイン巡礼をしている人はスペイン国内に住んでいる人が多い印象です。
今まで世界を旅していた人たちが、この状況下のためスペイン国内の旅としてスペイン巡礼を選ぶケースも多かったようです。
また単純に国の移動が難しいという現状もありますね。
とはいえ、巡礼者は国際的でアメリカやラテンアメリカから来ている人もいました。比率的にはやはりヨーロッパ圏からが多く、ドイツ人やフランス人によく会いました。
アジア人は私に以外には一人の韓国人にしか会わず、他の人も「例年は韓国からも多くの人が来ていたけど、今年はマジでアジア人いないねー。」と口を揃えて話していました。
2021年にスペイン巡礼をしてよかった点
- エネルギッシュな人が多い
- コロナの影響を感じなかった
- 巡礼路が空いている
エネルギッシュな人が多い
例年にも当てはまると思いますが、2021年は特に、旅やカミーノが好きで、それぞれの好奇心に素直な人が多い印象でした。
エネルギッシュでイージーゴーイングな人が多く、ポジティブな視点を持った人に多く出会いました。
コロナの影響を感じなかった
はっきり言って、アルベルゲの事情以外はほとんどコロナの影響を感じることはありませんでした。
もちろん、マスクをつけるなどはありましたが、それ以外はいたって通常通りで巡礼者たちと食卓を囲むことも多かったです。
2021年の巡礼者は特に心配していることもなく、アルベルゲでも皆楽しく過ごし、コロナによるトラブルや懸念は一切ありませんでした。
スペインの町でも、巡礼者たちの間でも、アジア人に対する差別や偏見を感じることも一切なく、親切で心が温かくなるような人で溢れていました。
巡礼路が空いている
北の道を歩いたのは今回が初めてだったので、例年の混雑具合は予想でしかないですが、やはり多くの人がスペイン巡礼を見送らせた現状を考えると、どの巡礼路も道は空いていたのではないかと想像できます。
混雑している道が好きではないので、個人的にはメリットでした。
これからまた巡礼者は増えてくると思いますが、2022年はまだ例年に比べ少ないことが予想できます。
歩いてみて感じた2021年のカミーノとは
結論、2021年にスペイン巡礼できたことに心から感謝しやって良かったと感じています。
スペイン巡礼は今の自分を映す鏡のようなもので、その時の自分の心を投影しつつ、感じたかったこと、見たかったものを見せてくれる気がします。
同時に、心がクリアになり次のステップに進む手助けをしてくれる感覚があります。
スペイン巡礼はどことなく「呼ばれる」感じがあり、心の感覚に従ってやりたい時にやるとその時の自分が求めていた感覚に出会える気がします。
とはいえ、心配や懸念がある方に不安とともにカミーノしましょうと言っているのではありません。それぞれにとってベストで抵抗のないタイミングでやるのだと思います。
私は今現在のカミーノを否定しているわけでも、おすすめしているわけでもないですが、2022年以降にカミーノやりたいという好奇心がある方の参考になれば嬉しいと思い書かせていただきました。
皆様がそれぞれのベストタイミングでカミーノできますように。
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