【スペイン巡礼の装備】歩いたからこそわかる本当に必要な持ち物【カミーノ】

スペイン巡礼に必要な持ち物と装備について解説します。

実際にスペイン巡礼を歩いた経験をもとに、持っていってよかったもの、買ったけれど必要なかったものをまとめました。





【スペイン巡礼の装備】歩いたからこそわかる本当に必要な持ち物【カミーノ】

前回のスペイン巡礼では、ポルトガル海岸の道を13日間かけて9月後半に歩きました。

2021年9月から、2回目のカミーノで北の道を歩く旅に出発します。

ポルトガル海岸の道は266km、北の道は824kmと約3倍の距離の旅になりますが、装備は同じくらいの重さ、理想はより軽くすることを目指しました。

スペイン巡礼を体験してみて、今回新たに持っていくものや、要らなかったものなど、スペイン巡礼に本当に必要な持ち物について解説します。

追記:2021年9月7日〜10月27日に51日間で北の道を歩きました。

北の道を歩いた体験も追加して、より最適な装備を解説します。






スペイン巡礼の装備のポイントはとにかく軽量化!

スペイン巡礼の持ち物や装備を準備するポイントはただひとつ。

とにかく軽く!軽く!


たかが1グラム、されど1グラムで、歩いていると荷物の重さに比例して難易度も上がることを実感します。


理想的には自分の体重の10分の1の重さと言われています。



スペイン巡礼の旅に持っていくバックパックには生活に必要なもの全てが詰まっています。

念には念をでいろいろと持って行きたくなるところですが、ここはぐっと我慢して軽量化を目指しましょう。

旅の途中でなにか必要になったら現地で調達できます。





【スペイン巡礼の装備】持ち物リスト

◎絶対に必要なもの
○必要なもの
☆前回の体験をふまえ、今回持っていくもの
△あってもなくてもいいもの
×前回持っていったけれど要らなくて巡礼中に捨てたもの



スペイン巡礼の持ち物リスト

パスポート
クレジットカード、デビットカード
バックパック
バックパックカバー
レインジャケット、レインパンツ
トレッキングシューズ、トレッキングソックス
バックパックの中身を雨から守るためのビニール
サンダル
充電器
スペインのコンセント対応の変換プラグ
衣類、下着(2日ぶん)
速乾性のあるタオル
歯ブラシなどの日用品
トレッキングパンツ
寝袋
オールインワンシャンプー(洗顔、ボディソープ、シャンプー、洗剤として使えるもの)
ウエストポーチ
絆創膏
筋肉疲労ケアクリーム
日焼け止め
ウルトラライトダウン
町歩き用の衣類(1セット)
ポータブルバッテリー
×ヘッドライト
×トレッキングポール
×スペイン巡礼のガイドブック、地図
水(現地で購入)
食料(現地で購入)
SIMカード(現地で購入)
クレデンシャル(現地で購入)
ホタテ貝(現地で購入)






◎絶対に必要な持ち物

スペイン巡礼に絶対必要なマストアイテム。




バックパック・バックパックカバー

バックパックは40Lあれば、リストの持ち物はしっかり入ります。

バックパックの機能として、腰のベルト部分が太くクッション性のあるものだと腰への負担を軽減できます。


はじめてのスペイン巡礼では全く知識がなかったので、安さだけで選んだクッション性のないバックパックで歩きましたが、腰が安定しないのでなかなか負担がかかりました。


最近はバックパックカバー付きのものが多いですが、バックパックカバーがない場合は雨からバックパックを守るためにバックパックカバーも必須です。


追記:腰あてのついたバックパックで北の道を歩いてみて、前回よりは楽に歩けましたが腰を曲げて歩いてしまうことが多く負担がありました。


小柄な女性が背筋をピンと伸ばして山を登るのをみて、

「どうしてそんなに軽々と歩けるの?」と聞いたところ、

「バックパックのおかげ。やっぱりバックパックは性能のいいやつのがいいよ。荷物の重さを感じない。」とのこと。

もちろん高性能のバックパックでなくても歩けますが、性能の良いバックパックを使っている人は大きな荷物を背負っていても驚くほど背筋がピンと伸びています。

性能の良いバックパックは荷物の重さが体にかかっていないということ。

彼女は生粋のロングトレイル好きなバックパッカーでいろんなバックパックを試したそうですが、「OSPREY」が最強だそう。


とはいえ、私のように安い価格帯のバックパックでも800km以上歩けるので、必ずしも性能の良いバックパックが必須というわけではありません。








レインジャケット・レインパンツ

レインジャケットやレインパンツは、普段の格好の上に着用する雨を防いでくれる装備です。

ゴアテックスほどの高性能である必要はありませんが、しっかりしたものを選びましょう。






トレッキングシューズ、トレッキングソックス

靴下は普通のものではなく登山用などの厚手のものが最適です。

試したことはないですが、五本指ソックスは靴擦れを起こしにくいという情報もあります。

実体験では、登山用の厚手ソックスで北の道824kmもマメや靴擦れが一切なしで歩くことができました。






バックパックの中身を雨から守るためのビニール

バックパックカバーをつけても、どうしても雨はバックパックの中にしみてきてしまいます。

バックパックの中身を雨から守るために、バックパックの中身を全てジップロックなど防水性のあるもので包んでパッキングしましょう。

そうしないと、いくらバックパックカバーをつけていてもバックパックの中身がびしょびしょになってしまいます。

(スペイン巡礼仲間で、ビニールに入れておらず実際ぐちゃぐちゃになった子がいてヘコんでました。)


小分けにしてジップロックに入れてパッキングするのが防水できて出し入れもしやすのでおすすめです。






サンダル

巡礼者用の宿泊施設アルベルゲの中はスペイン巡礼で履いてきた靴で館内に入ることは禁止されています。(泥や馬糞などを踏んで汚くなるので)

そこで、館内用のうちばきが必要になります。

一日歩いて足が疲れるので、楽チンなサンダルがオススメです。

また夏に巡礼する場合は、町歩きの際にも履けますよ。




充電器・変換プラグ

スペインではコンセントの形状が日本と違うため、日本の充電器を使えるように変換プラグが必要です。

スペインのコンセントはタイプCと呼ばれる2本の棒状タイプです。






衣類・下着

私はいつも2日分のみ持っていきます。

女性なので上はブラトップを使っています。

靴下は厚手で乾きにくいことがあるので3足持っていっています。





速乾性のあるタオル

タオルは速乾性のあるものがベストです。

軽くて場所を取らないものがおすすめですよ。

前回1枚しか持っていきませんでしたが、すぐに乾くので1枚で問題ありませんでした。






クレジットカード・デビットカード

スペイン巡礼中はカード決算ができない場所も多いので、現金の持ち歩きは必須です。

長い巡礼の資金全てをあらかじめ両替して持っていくわけにはいかないので、現地のATMでユーロを下ろすことになりますが、手数料が気になるところ。


手数料が安いデビットカードを探した結果、Wiseカードが最も手数料が安いようなので発行しました。

前回はイギリス生活の後だったのでイギリスの銀行のデビットカードを使っていましたが、今回はWiseカードでいきます。

また念のため2枚以上のカード類を持っておくと安心です。


追記:Wiseカードを発行し北の道の巡礼で実際に使ってみました。

結論、何の問題もなくスムーズに使えるし、ATM利用手数料が安いので少なくともビール10杯分以上は得しました!笑

Wiseカードで手数料のかからないATMを選べば、手数料完全無料で現金を引き出せます。


>> 【実体験】海外デビットカードにwiseカードを選ぶ3つの理由【メリットは?】










○必要な持ち物

絶対ではないけれど必要なもの、あるといいもの。




トレッキングパンツ

絶対に必要ではないですが、トレッキングパンツをおすすめします。

軽く、歩きやすく、乾きやすいです。

またスポーツタイツにスポーツ用のショートパンツの組み合わせもおすすめです。

軽いので荷物を軽量化できるのはもちろん、スポーツタイツには足にかかる負担を軽減してくれる役割があります。




寝袋

アルベルゲには泊まらずB&Bやホステルにのみ泊まる人は要りませんが、(とはいえアルベルゲしかない区間もある)アルベルゲに泊まるなら寝袋は必要です。

ほとんどのアルベルゲでは掛け布団はもちろんシーツも支給されません。(寒い時期は毛布を借りられるアルベルゲもある。)

また南京虫対策にもなります。

なくてもどうにかなりますが、ほぼ確実に必要です。

私は身長が小さいので子供用のものを使い軽量化しました。

小柄な方にはオススメのテクニックです。




オールインワンシャンプー

アルベルゲにはシャンプーやボディソープがありません。


シャンプーはオールインワンのものがオススメです。

スペイン巡礼中以外も愛用しているのですが、シャンプー、洗顔、ボディソープ、メイク落とし、そして洗剤としても使えます。

オーガニックで、身体全身はもちろん、衣類用の洗剤としても使えるので大変便利です。


液体類がこれ1本で完結するのはとても軽量化を助けてくれます。


洗濯機を使う方は、お金を入れると自動で洗剤が投入されますが、手洗い派の人には重宝します。

マスクについたファンデーションもこれで洗うとしっかり落ちるくらい万能です。






ウエストポーチ

防犯目的で貴重品をいつでも身につけて歩けるのと、クレデンシャルやお金など出し入れしやすい為です。







☆前回の体験をふまえ、新たに持っていく持ち物

前回のカミーノでは持っていかなかったけど、あったらいいなと感じたもの。

今回喜んで持っていきたいもの。




筋肉疲労回復クリーム

前回は持っていかなかったのですが、巡礼中に仲良くなった人に使わせてもらったら、嘘のように足の疲れが取れて次の日の足取りがめちゃくちゃ軽くなりました。

そして大きな町に着いたとき自分用にクリームを買い、その日から格段に足の疲労度が減りました。

足や肩にかなりの負担がかかるので、筋肉疲労回復用のクリームを使うとかなり疲れが軽減します。

クリームを塗るときにマッサージするように塗るとより効果的です。




日焼け止め

スペイン巡礼をする人が多い夏のスペインは日差しが強いです。

前回は日焼け止めなしで灼熱の中を歩き、ガンガン日焼けしました。

10月に入ると無くても良い、9月までは日焼け止めが欲しいところです。

とはいえ、現地購入で問題ありません。




ウルトラライトダウン

巡礼する時期やルートにもよりますが、7月〜9月以外の時期に歩く方はあると便利です。

スペイン巡礼では標高の高いところにルートがあることもあります。

標高の高いところや、サンティアゴ・デ・コンポステーラが位置するガリシア地方の真夏以外の時期は朝晩冷え込みます。


追記1:北の道を9月〜10月に歩き、寒さを感じる時もありとても重宝しました。

追記2:フランス人の道を6月に歩いた読者の方に、ウルトラライトダウンを持っていって正解だったとのお声をいただきました。





△あってもなくても良い持ち物

あっても良いし、なくてもいいもの。


町歩き用の衣類

歩くときと同じ衣類でももちろん問題ないですが、町歩き用の衣類があるとオンオフが切り替えられるし、何より町歩きが楽しくなります。

かさばらず、軽いものを1セット持っているといいと思います。


追記:北の道を歩いて要らないなと思いました。やはり1グラムでも軽くしたほうが楽です。

持って行くなら軽さ重視がおすすめです。

とはいえ、こればかりは個人の好みです!





ポータブルバッテリー

個人的には持っていったことはありませんが、ポータブルバッテリーを持っている巡礼者の方が多かったです。

充電の減りが早いスマホをお使いの方はあると安心度が上がりますが、前の日に充電しておけば丸一日使える方は必要ありません。





×前回持って行ったけど要らなかった持ち物

前回持って行ったけど、要らなかったもの。

巡礼中に捨てたもの。




ヘッドライト

私は太陽が出ていないときに歩くことがなかったので。

とはいえ、これは人によります。
まだ暗いうちに歩く方、日が暮れても歩く方には必須です。


消灯後、点灯前にアルベルゲの中で明かりが必要な時はスマホのライトで十分でしたが、両手を自由に使いたい人にはおすすめです。






トレッキングポール

これも人によります。

私は要らなくて、途中で捨てました笑

そして巡礼する道の難易度にもよりますね。


追記:北の道もトレッキングポールなしで歩きましたが問題ありませんでした。

個人的にトレッキングポールと相性が良くないだけで、8〜9割の巡礼者は使っていましたし、多くの人にとってはあった方が格段に歩きやすいそうです。







スペイン巡礼の地図・ガイドブック

最も要らなかったものはこれです。

3日目に捨てました。

地図はスペイン巡礼のアプリBuen Caminoがあれば問題ありません。

ガイドブックも要らなかったなぁ。

ちなみに、買ったのはこれです。


Camino Portugués Maps: Lisbon – Porto – Santiago / Camino Central, Camino de la Costa
created by Rinker

ガイドブックの内容が悪かったわけではなく、ただ紙の媒体が要らなかっただけ。

地図やガイドブックを持って行きたい方はKindle版がかさばらずおすすめです。





現地で購入する持ち物

現地で揃えるもの。




当たり前ですが必須アイテムです!

夏場は特に水をこまめに取ることが大事です。

しばらく水が買える場所がない区間を歩くときは、多めに水を準備しましょう。




食料

スペイン巡礼では、1日のうちにどこかで食事や食料を確保できる場所があります。

とはいえ、頻繁に町や村を通りスーパーやレストラン、バルに立ち寄りやすい日もあれば、何もない平原をひたすら歩く日もあります。

その日のステージに合わせて軽食を持っていると安心です。




SIMカード

SIMカードを使うと、いつでもインターネットを使うことができるだけでなく、電話もかけることができます。

スペイン巡礼で電話をかける場面は、巡礼者用の宿アルベルゲの予約をするとき。

前提として、アルベルゲの予約は不要ですが、巡礼路の中には予約が推奨されている巡礼路もあります。


フランス人の道、ポルトガル海岸の道以外のルートを巡礼する方は、アルベルゲの予約をするためにSIMの利用がおすすめです。


フランス人の道、ポルトガル海岸の道を巡礼する方も、フリーWifiだけで巡礼をする方は不要ですが、インターネット環境があると安心な方はあると大変便利です。


現地購入で問題ありませんので、現時点で必要かわからない方は、実際に巡礼を始めてから欲しくなったら購入することもできますよ。






クレデンシャル

巡礼手帳であるクレデンシャルはパスポートと同じくらい必須アイテムです。

クレデンシャルがないと、巡礼者用の宿アルベルゲにも宿泊できません。






ホタテ貝

ホタテ貝はスペイン巡礼者のシンボルです。

絶対に必要なわけではありませんが、ほとんどの巡礼者がホタテ貝をつけて巡礼しています。

またホタテ貝をつけていると、巡礼者であることを周りの人に知らせることができます。

各巡礼路のスタート地点周辺の教会で購入できます。



以上、前回のスペイン巡礼をふまえてスペイン巡礼の持ち物について解説しました。

参考になれば嬉しいです。





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