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喧騒とエネルギーに満ちたホーチミンのチャイナタウン【チョロン地区】

本記事では、ホーチミンの雑多で混沌とした雰囲気を体験できる歴史あるチャイナタウン、チョロン地区を詳しくご紹介します。

近年までサイゴンと呼ばれていたホーチミンは、ベトナムの溢れんばかりの活気とエネルギーが渦巻く街。

ベトナムの首都ハノイや、世界遺産ホイアンを訪れたことのある方でも、それらの都市とは全く別次元の混沌とした活気溢れるホーチミンを訪れると圧倒されるような勢いを感じられるでしょう。





そんなホーチミンの真髄を体験できるエリアのひとつが、チョロン地区

チョロン地区はホーチミン最大のチャイナタウン。

「 チャイナタウン 」と聞くと、横浜中華街や神戸の中華街のような光景を思い浮かべる方も少なくないかと思いますが、ホーチミンのチャイナタウンは全く飾り気のない、ベトナムの生活の原風景が残っています。

現代的なホーチミンの中で一際異彩を放つローカルな風景を体験できるのがチョロン地区です。





私たちが思い浮かべるような中華街とは全く雰囲気が異なるので、「 チャイナタウン 」というワードに興味がなくても、生活感あふれる体験に心躍る体験ができるはず。

「 定番の観光も良いけれど、ローカルでより雑多なホーチミンを体験してみたい! 」

そんな方はぜひ訪れてみてくださいね。




目次

ホーチミン最大の歴史あるチャイナタウン【チョロン地区】

ホーチミンの中でも雑多さと活気が渦巻くローカルエリア、チョロン地区Cho Lon

ホーチミン最大のチャイナタウンとして知られ、巨大な市場や、路地に並ぶ青空商店、混沌した活気を感じられるエリアです。





チャイナタウンと聞くと、観光化された中華街を思い浮かべる方も少なくないと思いますが、チョロン地区では生活感むき出しの雑多で混沌とした雰囲気を体験できます。




ベトナムと中華系の人々の関係の歴史は古く、時は17世紀末まで遡ります。中国の滅亡した王朝「明朝」の臣下がベトナムへ亡命したのをきっかけにベトナムに中華系の人が住むようになりました。

1975年にはチョロン地区にベトナム全土に住む中華系の人々の半数もの人が住んでいたと言われ、彼らにとって重要な土地であることは間違いありません。





少なくとも約50年の歴史を持つチョロン地区では、中華系文化のルーツを持つ寺院はもちろん、ベトナム文化と見事に融合した、チョロン地区ならではの風景を体験できます。

一言で、チャイナタウンとして片付けてしまうにはあまりにもディープで、もはやベトナム、ホーチミンの一部として成立っていることを感じられるエリア。

その証拠に、中華系の人々だけではなく、ルーツをここベトナムに持つ、ベトナム人も多く住んでいる地区でもありますよ。



チョロン地区の見どころ


 上記のGoogleMapのアイコンをクリックしていただくと、本記事でご紹介する見どころの位置をご確認いただけます。


チョロン地区の見どころ

各見どころは全て徒歩で移動できます。

上記の順番に観光すると、スムーズに道順に沿って見て回ることができますよ。

所要時間は1時間半〜2時間ほど。





見どころから次の見どころへは、徒歩5〜10分で移動できるので、ゆったりとチョロン地区の風景を眺めながら歩いて見てくださいね。

見どころの観光はもちろん、ただ町歩きするだけでも活気を肌で感じられる刺激たっぷりのエリアです。




【チョロン地区の見どころ①】ホーチミン最大級の市場ビンタイ市場

ホーチミン最大級の屋内市場、ビンタイ市場Binh Tay Market

ホーチミンで最大級の市場には、ここ「 ビンタイ市場 」の他、「 ベンタイン市場 」という巨大な市場があります。

ベンタイン市場は観光客向けなのに対し、ビンタイ市場はローカルな地元民向けの市場。





驚くべきはビンタイ市場に並ぶその店の数。

ビンタイ市場に構える店の数は1000を越え、その場で食べれられるベトナム料理はもちろん、食材や衣料品、布や生活用品と多岐に渡り、ここで買えないものはないのではと思うくらいありとあらゆる品々が店先に並んでいます。





市場の中は、商品のカテゴリーごとに分かれており、布ばかりがあるエリア、お菓子ばかりがあるエリア、食材ばかりがあるエリアと区画が分かれています。

ただ歩いて回るだけでも、ベトナムの生活を垣間見ることができる興味深い市場。

無数の店がひしめきあう細い路地に、商品が雑然と並び、チャイナタウンであるチョロン地区にある市場ながら、並ぶ店々にはベトナムの生活文化がぎゅっと詰まっています。





ビンタイ市場の一角には、イートインの飲食店が並ぶエリアも。

ローカル感たっぷりの、お世辞にも綺麗とは言い難い雑多で散らかっている雰囲気もローカルなビンタイ市場ならでは。





個別のテーブル席はないので、カウンターに座っていただきます。

さっと腰を下ろして、ローカルな市場でいただくベトナム料理は、味はもちろん市場の雰囲気まで味わいながらいただくのも、チョロン地区ならではの体験です。



ビンタイ市場
5:00~19:30 ( 日曜のみ5:00~20:00 )
GoogleMapで場所を確認する


営業時間は19:30までですが、生肉を扱うエリアなどお昼過ぎには閉まっている店もあります。
最も活気溢れるビンタイ市場を体験するなら、午前中に行くのがおすすめですよ。



【チョロン地区の見どころ②】ローカルな青空市場 トラン・チャン・チェウ市場

ビンタイ市場から徒歩5分、色とりどりの果物や野菜が並ぶ青空市場、トラン・チャン・チェウ市場Tran Chanh Chieu Market

巨大な屋内市場のビンタイ市場とは打って変わって、普通の道路沿いに店が並ぶ開放的な青空市場です。





トラン・チャン・チェウ市場では主に果物と野菜が並んでいます。

日本では滅多に目にすることのない鮮やかなピンク色のドラゴンフルーツの山や、名前もわからないはじめて見るフルーツなど、豊かなベトナムの食文化に出会えます。





果物やフルーツだけではなく、ベトナムならではの光景と言えるのは路上で売られている食用の鶏。

ベトナムでは一羽ごと市場で購入し、自宅で自分で締めることも多いそう。

ベトナム文化を肌で感じられる光景です。





色とりどりの野菜や果物はもちろん、ベトナムのローカルな生活を垣間見ることのできるのがトラン・チャン・チェウ市場。

ビンタイ市場に比べ、より刺激溢れるローカル体験をできる市場ですよ。



トラン・チャン・チェウ市場
5:00~19:00
GoogleMapで場所を確認する



【チョロン地区の見どころ③】地元の人の拠り所 オンボン寺

トラン・チャン・チェウ市場から徒歩7分、地元の人の拠り所として親しまれている寺院、オンボン寺Ong bon temple

ローカルで落ち着いた雰囲気漂う、幸福の守り神が祀られている寺院です。





オンボン寺で一際目を引くのは、天井に無数に吊るされた螺旋状の線香。

一度見たら忘れられない、ぐるぐるの螺旋状の線香はオンボン寺に限らずベトナムの中華系寺院ではよく見られる光景です。

とはいえ、その間違いない美しさはオンボン寺でも体験できます。





ぐるぐると渦巻く巨大な線香には、人々の願いが込められており、お願い事を書いた朱色の紙が線香に吊るされています。


オンボン寺
GoogleMapで場所を確認する


【チョロン地区の見どころ④】煌びやかな寺院 溫陵會館

オンボン寺から徒歩7分、黄金色に輝く煌びやかな装飾が印象的な寺院、溫陵會館 ( オンラン会館 )chua quan am temple

16もの神様が祀られており、寺院としての役割だけではなく、過去には中華系の人々のコミュニティーの場をしても使われていた寺院です。




中華系の寺院ながら、ベトナムらしさを強く感じるのが神様の後ろにあるネオン。

まるで夜の繁華街で目にするような、カラフルでチカチカと点滅する眩しいネオンが神様の後ろに装飾されており、ベトナム独特の美的感覚を体験できます。

率直に言ってしまえば、日本人の感覚からすると違和感のあるネオンを前に熱心に祈る人々の姿は、今まで目にしたことのない信仰文化を目にすることができますよ。



温陵会館 
6:00~17:00
GoogleMapで場所を確認する



ベトナムのローカルな活気と混沌を体験できるチョロン地区

「 チャイナタウン 」という言葉の枠に収まりきらない、中華系文化のみならずベトナム、ホーチミンのローカルな生活を垣間見ることができるチョロン地区。

都会的なホーチミンだけではなく、より雑多で活気溢れるホーチミンのローカルな風景を覗いて見たい方は、ぜひ訪れてみてくださいね。





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