スペイン巡礼とは?サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道を歩く旅

聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道をゆくスペイン巡礼について解説します。


この巡礼路は1000年以上も前から多くの人々が歩いてきました。

スペイン巡礼の特徴は、特別な技術やテントなどの大掛かりな装備なしで誰でも歩けることです。

私もロングトレイルどころかほとんど歩く経験がありませんでしたが、スペイン巡礼を達成でき、道中では年配の方々にも多く出会いました。


自然、歴史、人との出会い、内側の自分との出会い、、、

人々を魅了し続けるスペイン巡礼について解説します。





目次

スペイン巡礼とは?サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道を歩く旅

スペイン巡礼とはキリスト教三大聖地の一つ、スペイン北西部ガリシア州に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラに続く道をゆくことです。


スペイン語で、サンティアゴとは聖ヤコブを、コンポステーラとは星の野原を意味します。

そしてサンティアゴ・デ・コンポステーラはイエスキリストの使徒の一人である聖ヤコブの遺骸が眠っている場所と言われています。



巡礼路とは、その昔、人々が聖ヤコブの眠る聖地を目指し各地から歩いた道。
その道を辿るのがスペイン巡礼です。

カミーノまたはサンティアゴ巡礼とも呼ばれます。




キリスト教の聖地を目指し歩く旅ですが、その目的は様々。

スペイン巡礼をするのにキリスト教徒である必要はありません。

現代では、宗教的な意図で巡礼する人はそれほど多くなく、楽しみやわくわくのため、自然の中を歩くのが好きな人など、自分自身のために歩く人も多いです。

またスペイン巡礼はしばしばスピリチュアルな道としても知られ、個人的な問いに対し、自分の中に眠るその答えを見つけられる道とも言われています。





【サンティアゴ・デ・コンポステーラへの旅】スペイン巡礼の手段

スペイン巡礼では多くの人が歩いて巡礼をします。

とはいえ、スペイン巡礼の方法は徒歩だけではありません。自転車でのスペイン巡礼も可能です。

私のスペイン巡礼中には、二人乗り自転車で巡礼している夫婦に出会いました。一つの自転車にサドルとペダルが二人分。

そんな巡礼も素敵ですね。


手や足が動かない方が、パラスポーツで用いられるような車椅子を利用して巡礼している方にも出会いました。


また、まだ会ったことはありませんが、馬で巡礼する方法もあります。





【スペイン巡礼のルート】主要な11の巡礼路

スペイン巡礼にはいくつもの巡礼路があります。

多くの巡礼路の中から、自分に合った道を選びます。

最も有名で人気があるのがフランス人の道。
フランスのサン・ ジャン・ピエ・ド・ポー からサンティアゴ・デ・コンポステーラまで764km、徒歩で約33日間の道のりです。

フランス人の道はスペイン巡礼をテーマに描かれた有名な作品、映画「星の旅人たち」や書籍「星の巡礼」で主人公たちが歩き、その知名度を高めています。


最も短いルートはイギリス人の道。
フェロールからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで約120km、徒歩で約6日間の道のりです。


スペイン巡礼の11の主要ルート
  • フランス人の道
  • イギリス人の道
  • ポルトガルの道
  • 北の道
  • プリミティボの道
  • ポルトガル海岸の道
  • 冬の道
  • サナブレスの道
  • 銀の道
  • アラゴンの道
  • バスクの道


各ルートの詳細は以下の記事で解説しています。






実は無数に存在するスペイン巡礼路

実は、スペイン巡礼の巡礼路は、先ほど挙げた他にも無数に存在しています。

イタリアやオーストリアなどヨーロッパの至るところから、そしてスカンジナビア半島からもサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続いています。

それだけ多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指したのですね。

スペイン国外がスタート地点の代表的なルートには、フランスから始まるル・ピュイの道があります。


スペインの外から始まるルートは、現在のヨーロッパ長距離道路(E-paths)と重なっている道もあります。


個人的に挑戦したいことの一つです。





【スペイン巡礼の歩き方は百人十色】巡礼路を分割して歩くこともできる

スペイン巡礼は必ずしも各ルートのスタート地点からサンティアゴ・デ・コンポステーラまで一度に歩かなければならない訳ではありません。

一つの道を3つに分けて長期休暇のたびに三分の一ずつ歩く人もいます。


また、必ずしも各巡礼路のスタート地点から始めなければいけない訳ではありません。

自分の体力や日程に合わせて、巡礼路の途中からスタートすることもできます。




サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着すると、その道を達成した証として証明書を発行してもらうことができます。

その証明書をもらうには、徒歩の場合、サンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以上、自転車の場合200km以上の地点からスタートすることが条件になります。





巡礼中の1日の過ごし方も全て自分次第

巡礼がスタートしてからも毎日歩き続けなければならないわけではありません。

多くの人はきりの良い町で宿を探します。滞在した町が気に入った場合、一度歩くのを中断して気がすむまでその町に滞在してからまた歩き始める人もいます。

気に行った町があれば一日でも二日でも滞在を伸ばしてその町を楽しむこともできます。

スペイン巡礼をしなければなかなか訪れる機会のないであろうローカルな町を観光するのもスペイン巡礼の醍醐味のひとつ。

反対に、町ではただ眠るだけで、朝から晩までひたすらに歩き続ける人もいます。

歩き方は自由自在です!





スペイン巡礼の魅力は歩きたい人が誰でも歩けること

スペイン巡礼の大きな魅力であり特徴は、 ” 普通の人の道 ” だということです。

長い歴史の中で、多くの人々がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し歩いてきました。

登山のように訓練して得られる技術も要らなければ、アメリカのアパラチアントレイルなどのようにテントをはじめとする重装備が必要なわけでもありません。

巡礼路沿いにはアルベルゲと呼ばれる巡礼者用の宿があり、人の住む町や村も頻繁に通るため食料の確保も簡単です。

年配の巡礼者も多く、歩きたい人は誰でも歩けるのが、スペイン巡礼です。




スペイン巡礼のルール

スペイン巡礼の基本的なルールは二つ。
スタンプを集めることと、サインに沿って歩くこと。

あとは「こう歩かなければいけない」というルールはありません。

もちろんサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く道順はありますが、どんな巡礼にするのかは全て自分次第です。

巡礼中に気になった場所があれば、巡礼路を外れて立ち寄ってみるのもありですよ。


スタンプを集める

目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着するとスペイン巡礼を達成した証明書がもらえます。

その証明書の発行に必要なのがクレデンシャルと呼ばれる巡礼手帳と、そこに押されるスタンプです。

巡礼路にあるカフェや宿でもらうことのできるスタンプを一日ひとつ押してもらいます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで100km以内になると一日ふたつのスタンプが必要です。


このスタンプが確かにその巡礼路を辿りましたよ、という証明になります。



クレデンシャルは巡礼者であるという身分証の役割もあり、巡礼者専用の宿に泊まるためにはクレデンシャルの提示が必要です。






サインに沿って歩く

スペイン巡礼のルート上には、巡礼者がサンティアゴまで辿り着けるように道順を示すサインがあります。

このサインに沿って歩いていきます。


基本的には、このサインに沿って歩きますが、景色の良い場所などルート外に行きたい場所かあれば、ちょっとルートを外れて歩くのも全然ありです。






人々を魅了し続けるスペイン巡礼

スペイン巡礼は聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ到着することはもちろん、それ以上にそこまで辿り着く長い道のりで、たくさんのことに気づかせてくれます。

一度スペイン巡礼をすると、なぜこんなにも多くの人を惹きつけ続けるのかを感じられます。

「カミーノ中毒になる」という言葉があるほど、スペイン巡礼の虜になる人が多くいる不思議な道です。





スペイン巡礼に関するご質問があれば、Twitter @coco_caminos のメッセージ、またはお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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