【はじめてのベトナム旅行で知っておきたい10のこと】トイレ事情・水
本記事では、はじめてベトナムを訪れる際に知っておくと快適に旅行を楽しめる10のことを詳しく解説します。
はじめてベトナムを訪れる際に、
「 食べ物の衛生面は?」
「 トイレはどんな感じなの?」
など、気になる疑問を持つ方も多いのでは?
日本とは文化も環境も違うベトナム。
本記事では、
上記の観点から、1ヶ月ベトナムを旅した実体験をもとに、知っているとより快適にベトナム滞在を楽しめる10のことを詳しく解説します。
① 水は飲料不可!スーパーマーケットか個人商店で飲料水を買おう
ベトナム旅行中に必ず口にするもののひとつが水。
ベトナムの水道水は飲料不可です。
水道水を飲んでしまうとお腹を壊す可能性が非常に高いので、スーパーマーケットか個人商店などで必ずペットボトルの飲料水を購入しましょう。
飲食店で出てくる飲料水も、飲まないほうが安心です。
100%飲料水を提供してくれている確信がある店では大丈夫ですが、飲料水か水道水かの確信が持てない時は飲まない方が安心ですよ。
ベトナムで主力のスーパーマーケットにWinMartというスーパーマーケットがあります。
飲料水はもちろん、日本のコンビニのような品揃えでジュースやお菓子、フルーツやシャンプーや虫除けスプレーなどの生活用品もここで揃えることができます。
ホーチミンなどの一部の都市部にはファミリーマートがあるエリアもありますよ。
とはいえ、スーパーマーケットを見つけるのが難しいエリアも多く、基本的にペットボトルの飲料水は個人商店で購入するのが一番簡単です。
間口が2メートルほどの小さな個人商店が多く、店の軒先に飲料水ペットボトルが並べられているので簡単に見つけることができますよ。
飲料水ペットボトルの価格相場は1.5リットルの水で10.000~12.000ドン ( 約50~70円 )ほどです。
1.5リットルのペットボトルは通常持ち運びが大変ですが、ベトナムでは1.5リットルのペットボトルと購入すると持ち運びやすいように持ち手をつけてくれます。
暑いベトナムでは頻繁に水が飲みたくなるので、重さが気にならない方は1.5リットルのペットボトルを購入するのも便利ですよ。
ベトナムでは個人商店はもちろん、スーパーマーケットでもクレジットカードやデビットカードは使えません。現金のみしか使えないため、常に現金を準備しておくと安心です。
ベトナムで歯磨きやうがいをするときは水道水を使っても大丈夫?
他の方がどうしているのかはわかりませんが、個人的には健康にベトナム滞在を楽しみたいため、歯磨きもうがいも購入した飲料水を使用していました。
結果、1ヶ月間健康にベトナム滞在を楽しむことができましたよ。
安心安全を優先するなら飲料水でうがい、歯磨きをするのがおすすめです。
ベトナムでホテル滞在中にお湯を沸かす時は水道水でも良い?
ホテルでは、ベトナムコーヒーのサービスがありケトルを置いてくれてあることも。
部屋でコーヒーを楽しむ時も、飲料水を沸かしていました。
とはいえ、ベトナム在住の友人によると「沸騰させる時は水道水で問題ないよ!」とのこと。
実際に、友人の家に遊びに行った時に水道水を沸かしたお湯でコーヒーを頂きましたが、問題ありませんでした。
しかしながら、安全安心を優先するなら沸かす時も飲料水を沸かした方が安心かとは思います。
② 屋台やローカルフードの安全性は?食べても大丈夫?
「 ベトナムのローカルフードを食べてお腹を壊した。」
「 ベトナムの屋台やローカルな店は衛生的ではないので食べない方が良い。」
ベトナムの屋台やローカルフードについて調べた経験のある方は、こんな情報を目にしたこともあるかもしれません。
屋台やローカルフードはベトナムの食文化とは切っても切れない、「 これぞベトナム!」と言えるベトナムならではの文化のひとつ。
観光客向けの店でももちろんベトナム料理を楽しめますが、名店と呼ばれる店はローカルな店だったり、通りを歩いていればベトナムでしか食べることのできない食欲そそる屋台に出会うことも。
結論、こればかりは人それぞれなところが実際です。
個人的には、ローカル食堂や屋台で日常的に食事やローカルフードを楽しんでいましたが常に元気でした。
とはいえ、やはり中にはお腹を壊す人もいます。
お腹を壊す原因のひとつは食中毒。気温が高いにも関わらず肉は常温、果物も日の当たる場所に置きっぱなしというのはよくあるので、食べ物が傷んでいることも。
また、ローカルな食堂では、80cmくらいの大きなタライに、使い終わった食器を入れて水道水でまとめて洗っている場面もよくみるので、日本の衛生観点から見ると決して衛生的とは言い難いものはあります。
ストリートフードや屋台、ローカル食堂でベトナムの食を楽しんでいたとはいえ、ある程度清潔さを感じる店を選んでいました。
また、箸やフォーク、スプーンなどは必ず使う前にウェットティッシュで拭いてから使うようにしていましたよ。
とはいえ、清潔であるかどうかは人それぞれ基準も違いますので、心配なら避けたほうが良いでしょう。
「 病は気から 」と言いますが、ベトナムのローカルフードを体験する際にも言えることかと思います。
また、人それぞれ体調のコンディションや体の状態も違うので、楽しさより心配する気持ちが大きい場合は、普通のレストランへ行くのがおすすめですよ。
③ 清潔さは?トイレットペーパーは流せない?!ベトナムのトイレ事情
ベトナムを訪れる際に気になることの一つがトイレではないでしょうか。
率直な感想は、「 意外と綺麗 」です。
観光客向けのレストランやカフェは普通に綺麗で清潔です。
ローカル向けの食堂や、夜行バスのサービスエリアのトイレは、綺麗とは言い難いですが、床が濡れていたりちょっと清潔さに欠けるだけで、使うのを躊躇うようなトイレはありませんでした。
日本の小さな公園の公衆トイレと同等か、もう少し汚くしたくらいの印象です。
洋式トイレが主流ですが、田舎の方に行くと稀に和式もありましたよ。
ベトナムのトイレではトイレットペーパーは流せない
ベトナムのトイレで気をつけたいのは、ベトナムのトイレは排水管が狭いため、トイレットペーパーを流すことはできません。
用を足した紙は、トイレ横にあるゴミ箱に捨てます。
大の場合は、トイレの横にアナログ版ウォッシュレットのようなホースがあるので、それでおしりを洗います。
ホースと言っても、ガーデニングで使用するようなホースではなく、一応しっかりした作りで手元にスイッチがついていますよ。
そのホースを使っても良いですが、抵抗がある方は、「 水に流せるティッシュ 」があるととても便利です。
私は、ホースはまだ抵抗があったのでいつも水に流せるティッシュを使っていました。
水に流せるティッシュは、ベトナムに持っていって重宝したもののひとつ。
特に女性の場合は、生理もありますので、水に流せるティッシュがひとつあるだけで、ベトナムのトイレ利用がかなり快適になりましたよ。
ベトナムのトイレにトイレットペーパーはある?
普通のトイレットペーパーはかなりの確率で、設置してあります。
たまに各個室にはなく、トイレの出入り口に大きなトイレットペーパーロールが設置してあることもあるので、「 個室にトイレットペーパーがないな 」と思ったら、入り口まで戻ってみると設置してある場合も多いですよ。
とはいえ、田舎の方に行くと管理の行き届いていないトイレもありますので、ティッシュはいつも携帯していると安心です。
④ ベトナムの都市間の移動手段は夜行バスがおすすめ
ベトナム国内を都市から都市へと移動する際には3つの移動手段があります。
- 飛行機
- 鉄道
- 長距離バス
速さと快適さなら飛行機が簡単!
ベトナムには日本の新幹線にあたる高速鉄道はないため、早さや快適さを重視する方におすすめなのは飛行機。
時期やいつ予約するかにもよりますが、約4000〜7000円でベトナムの主要都市間を移動することができます。
ロマンを求めるバックパッカーにおすすめ!南北統一鉄道
一応、交通手段のひとつに鉄道があります。
ベトナムの北に位置するハノイを起点に、中部に位置するダナンを経由して、南に位置するホーチミンまで1,726kmもの距離を結んでいる南北線、通称「 統一鉄道 」の名で親しまれている鉄道です。
とはいえ、日本人の感覚からすると、とても古い車両を使っており、騒音が揺れが大きいので快適と言える乗り心地ではありません。
時速約50kmで走る列車は、ハノイからホーチミンまでは約30〜40時間ほど。
料金は1.700.000ドン〜( 約8500円〜 ) 、4人部屋の寝台列車は2.100.000ドン ( 約10500円 ) と飛行機より高額です。
そんな決して効率的とはいえない鉄道の魅力は車窓から見える風景。ゆっくりと走る列車の車窓からは飛行機では決してみることのできない、のどかなベトナムの田舎の風景をみることができます。
特にフエーダナン間で通過するハイファン峠付近からの景色は素晴らしいと言われ、「 世界の車窓から 」にも登場していますよ。
もちろん、1区間だけ乗ることもできるので、バックパッカーの方やロマン溢れる旅がしたい方にはおすすめです。
【安く便利なベトナムの長距離バス】プライベートスペースで横になって寝られる快適バス
ベトナムの都市間を移動する上でおすすめなのが長距離バス。
ベトナム全土を結ぶように長距離バスが走っていて、なんと言っても驚きなのがその快適さ。
通路側にはカーテンが設置されており完全なプライベート空間を満喫できる上に、座席はフラットになっているので横になって寝ることができます。
長距離バスの価格は安く、ベトナムの都市間を移動するのに最も低価格で簡単な移動手段です。
例えばホーチミンからベトナムの美しい避暑地ダラットまでは約300.000ドン ( 約1500円 )ほど。所要時間約6時間半ほどです。
飛行機以外の移動手段の中では、最も一般的な都市間の移動方法です。
フエーダナンーホイアン間など短い距離でも利用できます。
長距離の場合は、バスの中で一夜を過ごすことも多いですが、夜行バスに抵抗がない方にはとてもおすすめですよ。
⑤ 街中の移動はタクシー・バイクタクシー配車アプリGrabが便利
街中の移動に便利なのが、タクシーまたはバイクタクシーの配車アプリ「 Grab 」。
Grabをダウンロードすると、アプリを通して自分の現在地までタクシーやバイクタクシーに来てもらうことがでます。
日本のように公共交通機関の発達していないベトナムでは、観光客はもちろん地元の人にとっても最も気軽で一般的な移動手段。
Grabの大きなメリットは、事前に料金が明確にアプリ上でわかること。
ベトナムのタクシーやバイクタクシーでは過剰請求も起こり得るのが実際のところですが、Grabを使うとアプリ上で乗る前にいくらかわかるので、支払いの面でも安心して利用できます。
アプリ上でドライバーの顔やレビューも事前に確認できますよ。
ハノイやホーチミンではバスや鉄道のあるエリアもありますが、それ以外のベトナムの主要観光地では移動手段はタクシーまたはバイクタクシーのみ。
都市部でさえ、バスの時刻表はあってないようなもので、Grabは街中や観光地内で最も便利な交通手段です。
Grabがあるだけで、ベトナムでの観光地や町中での移動がグッと楽に簡単になりますよ。
→ Grabのダウンロードはこちらから可能です。
⑥ ベトナムのホテルの価格は?クオリティは?
東南アジア諸国の中でも、特に宿泊施設の料金が安いベトナム。
その安さは東南アジア1と言っても過言ではありません。
予算内で旅をしたいバックパッカーはもちろん、家族旅行や女子旅、パートナーとの旅行でも予算の範囲内で豪華なホテルに泊まることも可能です。
約2000円ほどで、日本のシティホテルクラスの宿泊施設に泊まることができますよ。
上記の写真はフーコック島のホテル。一泊3000円ほどでバルコニー付きの清潔なダブルルームに宿泊することができます。
一部屋の価格なので、二人で宿泊する場合は一人あたり1500円ほど。
1泊2500〜3000円ほどの価格のホテルになると、サービスが行き届いた、清潔で綺麗なホテルに宿泊することができます。日本で言えば約8000〜1万2000円クラスのホテルのサービスだと感じました。
とても良い香りのするシーツや、綺麗なマグカップ、フロントの対応も丁寧で、毎日ハウスキーピングもしてくれます。
とりあえず寝られれば良い、という方であれば1泊1000〜1200円ほどでシングルルーム、時にはダブルルームに滞在することができますよ。
上記はダナンで宿泊したホテル。ダブルルームでなんと1泊1200円でした。
とはいえ安いホテルは、建物が古かったりすることも多いので宿泊費を抑えたい方におすすめです。
1000〜1200円クラスのホテルは、日本の古めのビジネスホテルのような感覚でしたよ。
ホーチミンやハノイなど、大きな都市では1泊2500円〜くらいがホテルの最安値です。
気軽な料金でゆったりとしたホテルステイを楽しみたい方は、ホーチミン、ハノイ以外だと簡単に素晴らしいホテルを見つけられますよ。
⑦ ベトナムは現金社会!カードは利用できません
ベトナムは完全な現金社会。
カードが使えることはごく稀で、宿泊施設とほんの一部の飲食店のみ。
宿泊施設を除くと、私が1ヶ月のベトナム滞在中にカードが使えたのは新しくモダン雰囲気の2ヶ所のカフェのみでした。
宿泊施設では、宿泊料金の他、ハロン湾クルーズなどのアクティビティも予約できるので、オンラインで宿泊料金を支払っても、宿泊施設でお金のやり取りをする場面があるかもしれません。
多くの宿泊施設ではカード払いができますが、カードで支払う場合は3〜10%のカード利用手数料がかかります。
カード利用手数料の相場は3〜5%ほど。
ベトナムのカード決算システムなので、ご自身の持っているカードのブランドに関わらず、一律料金です。
私はラグジュアリーなショッピングや、高級飲食店には訪れていないので、そのような場所ではカード決算できる可能性もあります。
とはいえ、通常の飲食店やアクティビティーを予約できる旅行会社、買い物やスーパーマッケットではカード決算は一切不可。
ベトナムでは、カードは一切使えないくらいの気持ちで現金を準備しておきましょう。
⑧ ベトナム旅行中の安全性は?
ベトナムは基本的に安全な国で、命の危険を感じるようなことはありません。
とは言え、日本との違いは過剰請求が頻繁にあるのが現状です。
特に、Grabを通さない個人間のバイクタクシーや、空港でのタクシーまたはバイクタクシーで起こりやすいのが特徴です。
タクシーやバイクタクシーを使う際は、事前にアプリ上で明確に料金がわかるGrabを使うことで過剰請求の心配をすることなく安心して利用できますよ。
また空港では、向こうから声をかけてくる人のタクシーやバイクタクシーではなく、Grabを使うか、信頼できるタクシー会社と定評のあるMai Linh マイリーン、またはVinasun ビナサンという会社のタクシーを使うのがおすすめです。
ベトナムの信頼できるタクシー会社について詳しく知りたい方は、以下の記事内で詳しく解説していますのでご覧ください。
⑨ 路上には可愛らしい犬だらけ。でも触るのは危険です!
ベトナムでは田舎のみならず、大きな町でもリードのついていない犬達が自由気ままに歩き回っています。
犬好きの方であればついつい触りたくなってしまいますが、そこはグッと我慢しましょう。
日本では、野良犬はほとんど見られず、家庭の犬たちは狂犬病の注射の接種が義務付けられていますが、ベトナムでは、野良犬はもちろん、飼い犬も狂犬病の注射が打たれていないことがほとんどなので、注意が必要です。
狂犬病は万が一噛まれた時に、適切な処置をしないと死に至る病気です。
安全に犬達に触れることができる日本に住んでいると忘れがちですが、ベトナムではどんなに可愛くでも犬には触らないのが安全です。
⑩ ベトナムは総合して旅行しやすい国
東南アジア諸国の中で、日本に最も近い位置にあるベトナム。
日本からハノイやホーチミンへの直行便もあり、航空券も安く気軽に訪れやすい国です。
バックパッカーで東南アジア周遊のスタート地点にする方や、はじめての東南アジアがベトナムという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身、ベトナムがはじめての東南アジアでしたが、想像以上に安全、快適で住んでもいいなと感じたほどです。
ベトナムの名物になりつつある溢れんばかりのバイクや、けたたましい騒音、都会のエネルギーに満ち溢れた活気や、田舎のゆったりと流れる時間。
日本との文化の違いに良い意味で圧倒されることの多いベトナムは、人々は優しく、食べ物も美味しく、治安も安定していてとても旅行しやすい国です。
信号があまりないため、大量のバイクの合間を縫って道を渡るときは注意が必要ですが、国全体にゆったりとした気の張らない心地よい空気が流れています。
はじめて東南アジアを訪れる方は、まだ見ぬ世界のわからないことに、不安を覚えることもあるかもしれませんが、一度ベトナムに降り立ったら、どこかノスタルジックで、ゆるりとした雰囲気に魅了されるはず。
ベトナム滞在をより楽しく過ごすための参考になれば嬉しいです。
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