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ベトナムってどんな国?1ヶ月ベトナムを旅したバックパッカー目線で解説

本記事でははじめてベトナムを訪れる際に知りたい「 ベトナムってどんな国? 」について詳しく解説します。


日本から一番近い東南アジアの国ベトナム。

日本からも直行便が運行しており、東京からハノイへは約6時間半、東京からホーチミンへは約6時間50分のフライトです。


ベトナムを訪れる方の中には、ベトナムがはじめての東南アジアだという方も少なくないのではないでしょうか?



ベトナムについて調べていると、

・汚い、不衛生

・まだまだ発展途上の国

・スリやぼったくりが多い

・トイレや飲食店は覚悟した方がいい


などの情報を目にしたことがあるかも知れません。




何を隠そう、私にとってもベトナムははじめての東南アジアでした。

まだ見ぬ土地への高揚感とワクワクと同時に、知らないことへの漠然とした不安を感じていたのを覚えています。


coco

行けばなんとかなるだろう



そんな思いで、いざベトナムに降り立ってみると、良い意味でベトナムのイメージが覆されました。





1ヶ月のベトナム旅で実際に体験したベトナムは、全然綺麗で、人々は優しく、旅するのが快適で簡単な国だということ。


「 東南アジア 」というワードが持つ漠然とした未知の快適さの欠落は思い込みで、肌で感じるのは居心地の良さ。


本記事では、はじめての東南アジアの国としてベトナムを訪れたバックパッカー目線で、「 ベトナムってどんな国? 」について、1ヶ月ベトナムを旅した実体験をもとに詳しく解説します。


目次

’’ 東南アジア ’’ ベトナムのイメージは思い込み|実際は綺麗で清潔な国

「 東南アジア 」の中のベトナムのイメージには、汚い、清潔でない、快適さに欠けるといったワードを連想する方も多いのでは?

実際のところ、ベトナムは綺麗だし、清潔という印象を強く受けました。

もちろん、人によって綺麗、清潔の基準は違うし、快適さの期待度によって受ける印象は違います。



道端にはゴミは落ちているし、鶏肉の骨が至るところに落ちていたり、生ごみが散乱していていることも。

どこから来たのかよくわからない排水が流れていることもありますし、日本と比べれば「 汚い、清潔でない 」とも言えます。


とはいえ、日本を基準にせずに目を向けてみると、全体的に綺麗だし目を背けたくなるようなこともありません。



「 汚い、不衛生 」の情報に踊らされていただけに、


coco

あれ、全然綺麗じゃん!汚いっていってもこんなもんか




と強く感じ、私個人としては、ベトナムに汚い、不快といった印象は持っていません。


海外在住経験があったり、スペインを2ヶ月かけて徒歩横断したり、バックパッカーとして旅をしてきた経験から、汚さに寛容になっている部分はあるかも知れませんが、東南アジアを訪れたのはベトナムがはじめての国。



日本のようなトップレベルの清潔さを求めるならもちろん汚いと言えますが、東南アジアのベトナムを楽しんでやろうという気持ちで行く方は、それほど汚さは感じないのでは、という印象です。




ベトナムのトイレの衛生面は?

私がベトナムの衛生面で気になっていたことのひとつがトイレ。

トイレも意外と清潔で綺麗です。

ベトナムのトイレはトイレットペーパを流すことができないため、大をした時はトイレの横に備え付けてあるホースでおしりを洗います。

そのため、ホースを使った際の水で床が濡れていることはありますが、全体的に清潔。

一部の田舎の地域では、桶で水を汲んで流すなど、あまり綺麗ではないトイレもありますが、基本的に私たちが観光で訪れるような場所のトイレは清潔です。

カフェやレストランのトイレは綺麗ですし、ローカルな場所やバス乗り場、長距離バスの休憩所のバスも日本の公衆トイレを少し汚くした程度。



1ヶ月ベトナムを旅して感じたことのひとつは、ベトナム人は綺麗好きだということ。

朝になれば自分の敷地を掃除していたり、トイレも管理が行き届いていることがほとんどです。


はじめてベトナムを訪れる上で、清潔さや綺麗さに欠けることを覚悟していきましたが、


coco

取り越し苦労だったな



というのが率直な感想です。



ぼったくりや過剰請求はあるが、全体的に安全

「 ベトナムを旅する上で気をつけなければならないのが、ぼったくり。」

これは間違いではなく、実際にぼったくりはあります。

特に個人でタクシーやバイクタクシーを利用する時は注意が必要。

私も2度ほど、過剰請求された経験があります。

とはいえ、個人間でやり取りしてしまったためで、タクシーやバイクタクシーを利用する際にはGrabを使用することで防ぐことができますよ。


Grabとは?

タクシーまたはバイクの配車アプリ
アプリを使って自分がいる場所にタクシーまたはバイクを配車することができます。
配車時に料金が確定し、乗る前にアプリで明確な金額がわかるベトナムでとても便利な移動手段です。

Grabはベトナムでとても便利な移動手段のひとつ。

乗車前にアプリ上で明確に料金がわかるので過剰請求の心配なく利用できますよ!


→ Grabのダウンロードはこちらから可能です。





過剰請求が起こり得る場所のもうひとつがストリートの屋台。

ベトナムでは、地元の人と外国人旅行客で経済状況が大きく違うため、地元の人と観光客では同じ品物でも値段が違うことが普通です。


そのため、外国人に対しては地元の人より高い値段設定がされていることが多いです。

それでも明らかに高い許容範囲を超える額を請求してくることも。

屋台での過剰請求は購入前にあらかじめ価格を確認しておくことで防ぐことができます。


値段交渉を楽しめる方は、極端に高い場合はあっちも過剰な価格を言っている自覚があるので、すぐに価格を下げることができますし、はじめから良心的な価格を言ってくれる人から買いたい方はその場を去りましょう。





タクシーやバイクタクシー、そして屋台での過剰請求を除けば、ベトナムはとても安全な国。

過剰請求以外で、怖い思いや不安な思いをしたことは一度もありません。

とはいえ、ホーチミンではスリも多いという話も聞きますので、人の多いところやホーチミンでは貴重品の入っているウエストポーチには常に気にかけていました。



日本にいる感覚で完全無防備というのは流石に危ないので、財布をおしりのポケットに入れたりするのは日本以外の国では「 盗ってくれ。」と言っているようなものなのでやめましょう。


また容易に盗ることのできるトートバックに貴重品を入れて手で持って歩くのも危険です。


貴重品はウエストポーチなど簡単に触られることのない場所に入れて観光するのがおすすめです。

また現金は数カ所に分けて保管しておくと安心ですよ。



ベトナムで起こり得るトラブルはほとんど金銭的なもの。

しっかりと対策をし、金銭面に注意を払っておけば、後はとても安全に旅できる国ですよ。




中高年世代と若い世代で世界の見方が全く異なる

1ヶ月ベトナムを旅して印象に残ったことのひとつが、中高年世代と若い世代との対応の違い。

過剰請求をしてくるのは、決まって中高年世代ばかり。

ベトナムでは道を歩いていると、店先の人から、

「これ買ってってよ!」

「安いよー!」

などど、頻繁に声をかけられますが、声かけをしてくるのも決まって中高年世代です。




店先から声をかけてくる人は、ただの商売なのでそれも文化の一つで面白いし不快感もないですが。


中高年世代の人みんなが過剰請求をしてくるわけでももちろんありませんし、素敵な人にも大勢会いました。


とはいえ、実体験では、金銭面でガツガツ来たり、過剰請求をしてくる人の中に若い人はいませんでした。

中高年世代の方々は、金銭的に貧しい状況を経験しているからというのがひとつの大きな理由かと思います。




対して、若い人たちの親切で優しく気持ちの良い対応がとても印象に残っています。

どの国でも世代によって考え方や世界の見方が違うものですが、ベトナムはその差が大きな国だと強く感じました。



若い人たちは、これからの人生を豊かにしていこうと希望や熱意に溢れ、金銭的にもガツガツしていない印象。

自分達に豊かになる選択肢があることを自覚している雰囲気、学ぶことや働くことに意欲的で、観光客に対してもゆとりや余裕を持って対応してくれる印象でした。


急速に社会が変化しつつあるベトナム。若い方々が主体の社会になっていくにつれて、どんどんと変化していくのではと感じます。



昔ながらの風景が残っている

ベトナムの魅力のひとつが、どこにいても目にする昔ながらの生活風景。

軒先に並べられた野菜、青空市場、個人主体の日常は、私たち日本人にとっては新鮮なもの。

ハノイホーチミンを除けば、大型のショッピング施設やビル、大手の会社といったものはありません。




観光客向けの見せ物ではなく、ベトナムの伝統的な帽子ノンラーを被った人々が左右に大きな籠のついた棒を肩に担いでものを売り歩く姿はベトナムの日常風景。

ハノイやホーチミンといった都市部でも、頻繁に外国人が思うベトナムの伝統的なスタイルで暮らしている人々に出会うことができます。





日本の昭和を連想するような地域に住む人々の横の繋がりも強く、人々が輪の中で暮らしている様子も頻繁に目にします。


便利で利便性の高い社会に生きているものまた豊かさですが、私たち日本人が知らない生き方がベトナムにはあります。



とにかくゆるい。「 何もしないでただくつろぐ。」

とにかくゆるいベトナムの人々。

ルールや規則といったものがほとんどないように見えるベトナムはとことん気まま。

レストランにないメニューでも希望を伝えると臨機応変に作ってくれたり、仕事中でもおしゃべりしながら携帯をいじったり、煙草を吸ったり。

街を歩いていてもゆったりとしていて、「 急ぐ、焦る 」といったワードとはまるで無縁のよう。

ベトナムに魅了される方の多くは、このゆるさが大きなポイントになっている方も多いはず。





「 何もしないでただくつろぐ。」を体現している人が多く、無駄なことや役に立たないこと、休むことに時間を使い、社会的に意味のないことを気ままに楽しんでいる姿をよく目にします。

肩の力を抜いて、人生ゆっくりと楽に生きていいんだな、と再度思わせてくれる国です。



バイク天国。クラクション天国。

車の普及率が低いベトナム。

ベトナムでの主な交通手段はバイクです。

ベトナムといえば、「 凄まじい量のバイク 」という印象を持っている方も少なくないのでは?

まさにその通りで、ベトナムのバイク保有率は世界2位。

まるで押し寄せる波のように、ひっきりなしに行き交うバイクの大群は圧倒されるものが。

信号や横断歩道もそれほど整備されていないため、道路を横断するときはタイミングを見計らってバイクの群れの中を横断します。



coco

最初は一生道を渡れないのではないかと思うほど、凄まじいバイクの量!




特にホーチミンのバイクの量は他の都市の比ではありません。

開いた口が塞がらない、とでも言いたくなるような凄まじい量のバイクが行き交います。





バイクの量と共に、凄まじいのがクラクション。

都市部では、3分外にいるだけで数えきれないほどのクラクションを耳にします。


日本では、クラクションを鳴らされると、こちらに非があるのかと思ったり、ネガティブな気持ちになることもありますが、ベトナムではもはや挨拶がわり。

躊躇なく、ガンガン鳴らされるクラクションはもはやベトナムの空気の一部のよう。


何度もクラクションを鳴らされるので、最初は戸惑うかも知れませんが、ベトナムの人々にとってクラクションは、

「 これからバイク通るでー。」

という合図がわり。



最初は慣れないかも知れませんが、非難されているわけではないので、ネガティブに捉えなくても大丈夫ですよ。





ベトナムのどこに行ってもバイクだらけかと思いきや、バイクの量が極端に多いのはハノイやホーチミンなどの都市部のみ。


他の都市では、交通量そのものが少なく「 THE・ベトナム 」らしいバイクの群れを目にすることはありません。

道路も簡単に渡れますし、数台通る程度。


とはいえ、バイクの台数が少なくでも、なぜかクラクションを鳴らす習慣は健在です。




ローカル屋台飯や大衆食堂のご飯は全然食べられる

記事前半で、ベトナムは想像よりも全然綺麗で清潔であるとご紹介しましたが、飲食店に限ってはその通りではありません。

汚いといういうより、日本人の視点からすると衛生的ではないお店も多く、80cmくらいの大きなタライに使用済みの食器をブチ込んでホースの水で洗っている場面もよく目にしました。



とはいえ、ベトナムのローカル食堂や屋台はベトナムを語る上で欠かせない、ベトナムを代表する文化のひとつ。

観光客向けの清潔感のあるレストランもありますが、名店と呼ばれる店はローカルな店が多かったり、価格が安いのも特徴です。





実際のところ、私個人としては、屋台飯やローカル食堂での食事ばかり楽しんでいましたが、体調を崩すことは一度もありませんでした。

しかし、こればかりは個人の体調やどれくらい胃が強いか、また「病は気から」と言いますが、ローカルな食事に抵抗があるかないかでも変わってきます。


衛生的ではないとは言いましたが、食器の洗い方などを除けば、店や屋台自体はそこまで汚いとか不衛生といった感じはありません。

中には汚いといってしまいたくなるような店もあることはありますが、屋台やローカル食堂の中でも衛生的な店を選ぶのもひとつのポイントですよ。



宿泊施設の価格が安い!バックパッカーからラグジュアリー旅行までゆとりある旅を楽しめる

フエのダブルルーム1泊1500円

東南アジアで宿泊施設が安いのはマレーシア、そしてベトナム。

バックパッカーの方など長期で海外に旅に出る上で、大きな費用のひとつが宿泊費用。

ベトナムでは宿泊施設が安いので、あまり金銭的な余裕のない状況でも、ゆとりを持って旅しやすい国です。

またパートナーとの旅行や女子旅、家族旅行などで、高ランクのホテルに泊まりたい方も、少ない予算で贅沢感を味わえるホテルに宿泊することができます。



ベトナムのホステル、ドミトリーは1泊500円〜ほどで宿泊できますよ。


ベトナムのホステルの価格相場

1泊あたりの料金

  • ハノイ1600円
  • ホーチミン500円
  • ダナン400円
  • ホイアン450円
  • フエ550円
  • ダラット400円
  • カットバ島550円
  • フーコック島800円

なぜか、ハノイだけ極端に高かったのですが、他の都市は1泊500前後で宿泊できます。




ベトナムではホステルだけではなく、ホテルも日本に比べると格安で宿泊することができます。

ベトナムのホテルの価格相場

1泊あたりの料金

  • ハノイ800円
  • ホーチミン1700円
  • ダナン1100円
  • ホイアン1500円
  • フエ1500円
  • カットバ島1000円
  • フーコック島1500円
coco

あまりの安さにベトナム滞在中はバックパッカーでありながら、1ヶ月間全てシングルルーム時にはダブルルームで過ごしたほど。





フーコック島では海の見えるバルコニー付きのダブルルームに1泊3000円で宿泊しました。
日本であれば1万越えしても不思議ではないホテルです。

少ない予算で旅をしたいバックパッカーの方はもちろん、ホテルステイを楽しみたい方も少ない予算で高ランクのホテルに宿泊できますよ。



ベトナムのおすすめホテルを知りたい方は以下の記事をご覧ください。実際に宿泊しておすすめできるホテルをご紹介しています。







物価、交通費などの旅の費用も安い

宿泊費に加え、物価も安いベトナム。

物価は日本の約半額ほどで、少ない予算の方でもゆとりを感じながらベトナムを滞在を楽しめます。



ベトナムの価格相場
  • 1.5リットルの水 10.000ドン ( 約50円 )
  • コーヒー 30.000~50.000ドン ( 約150~250円)
  • バインミー20.000ドン ( 約100円 )
  • ローカルな飲食店での食事 50.000~80.000ドン ( 約250~400円 )
  • 観光客向けの飲食店、西洋スタイルの飲食店 100.000~200.000 ( 約500~1000円)






ベトナムにはwifiの整ったモダンなカフェも多く、おしゃれカフェでもドトールなどのチェーン店のカフェと同じような価格で、雰囲気の良いカフェ時間を楽しむことができます。

展望の良いルーフトップレストランなどでも、日本の普通のレストラン程度。

ローカル食堂や屋台であれば、1食150〜250円ほどでお腹いっぱい食べられる店も多くあります。





ベトナムでは都市間の交通費が安いのもバックパッカーには嬉しいところ。

都市から都市へ移動する際は、飛行機もしくは長距離バスでの移動になります。





ベトナムの長距離バスはカプセルホテルさながらの快適空間。前後には壁で仕切られ通路側はカーテンがあるため、完全なプライベート空間を楽しめます。

座席はフラットになっていて横になって眠れるので長時間の移動もさほどストレスに感じません。

そんな快適な長距離バスの価格は、例えばホーチミンからベトナムの避暑地ダラットへの夜行便で1500円ほど。

完全なプライベート空間の中で横になって眠れるベトナムの夜行バスは世界18カ国旅した中でも、そして日本の夜行バスと比べても、その快適さとコスパは間違いなくナンバーワンです。






住んでもいいな。そう思えた国ベトナム

ベトナムははじめての東南アジア旅行におすすめの国。

昔ながらの風景や東南アジア感が色濃く残っており、異国の風を存分に感じられます。


人は優しく、焦る、急ぐとは無縁のゆったりとした時間の流れ、美味しいベトナム料理。

個人的には、ベトナムに住めるな、と感じるほど1ヶ月のベトナム旅は安全で快適なものでした。

東南アジアを周遊するバックパッカーの方はもちろん、家族旅行、パートナーとの旅行、女子旅でも旅しやすい国です。




「 さて、今日は何をしようか。」

そんな言葉から1日が始まるような、穏やかな空気を持つ国、それがベトナムです。







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