【ベトナムの避暑地ダラット】見どころと3つのエリアを紹介【定番からディープエリアまで】
本記事では、ベトナムの避暑地ダラットの見どころとダラットの歩き方がわかるエリア情報を詳しく解説します。
ダラットの中心地から5km、自然豊かな湖トゥエンラム湖で出会ったひとりのヒッピー。
俺は東南アジアを旅してから、5年ベトナムに住んでるんだ!
腰まで届く長いドレットヘアの彼に問いかけてみると、
どうしてダラットなの?
目の前の景色を見てよ!理由はこれしかないだろ!
住みたくなってしまうくらい穏やかで、ダラット時間とも言える特有のゆったりした雰囲気が流れるダラットは標高1500mに位置する避暑地。
本記事では、ダラットの見どころとエリア情報を詳しく解説します。
ベトナムの避暑地ダラットってどんな場所?
ベトナム中部高原 ( タイ・グエン ) 地域に位置するダラットĐà Lạtは、フランスの統治時代に開発された避暑地。
常夏の地域も多いベトナムですが、標高1500mに位置するダラットでは冬の訪れと共にダウンジャケットを着ている姿をよく目にします。
ダラットはシンボルであるスアンフーン湖を中心に繁華街が広がり、エリアによって違う表情のダラットを楽しむことができます。
ぶっちゃけ、
「 スアンフーン湖のほとりで何もしないことを楽しみながら美しい景色を眺める。」
それだけもダラットへ行く価値があると言えるほど。
とはいえ、もちろんダラットの魅力はスアンフーン湖だけではありません。
ダラットには緑豊かな自然を楽しめる場所やアクティビティ、見どころ、観光名所も多く訪れる人を飽きさせることのない街です。
【おしゃれなエリアからローカルエリアまで】ダラットの3つのエリア情報
ダラットの繁華街はスアンフーン湖を中心に、3つの繁華街があります。
- ダラット最大の繁華街|西側
- ダラット駅周辺エリア|東側
- THEローカルエリア|北側
最も賑わっているダラットを代表する繁華街は西側。
おしゃれなカフェや観光客向けのレストランも多い一方、地元の市場もあったりと、色々なダラットの表情がぎゅっとつまったエリアです。
①【ダラットの最も賑わう繁華街】西洋風の建物やおしゃれなカフェも多い西側エリア
ダラットの西側は最も賑わうエリア。飲食店やカフェ、西洋風のお店や建物も多く、ダラットに来たら必ず訪れるであろう一番の中心地です。
とはいえ、都会的な賑やかさではなく、地方都市らしいのんびりとしたエリア。
- ダラット市場
- クレイジーハウス
1ヶ所にぎゅっと店が集中しているというよりは、西側エリアの広範囲にわたって発展している感じです。
おしゃれなカフェなどもあるので、ぜひゆっくりと街歩きしてみてくださいね。
【西側エリアの見どころ①】ダラット市民の台所|ダラット市場
繁華街エリアの入り口あたりにはダラットに住む人々の台所として賑わうダラット市場があります。
全体的にのんびりゆったりしたエリアではありますが、このダラット市場付近はベトナムの雑多でごちゃごちゃした活気と、色とりどりの果物や食材が売られ、まるで別世界のよう。
ダラット市場周辺の道路沿いに店が並び、ダラットに住む人々の生活を垣間見ることができます。
他の都市に比べ、ベトナムらしいごちゃごちゃ感をあまり感じないダラットですが、ダラット市場周辺は活気に溢れていますよ。
GoogleMapで場所を確認する
【西側エリアの見どころ2】前衛的な建築家の泊まれるアート作品|クレイジーハウス
「 サクラダファミリアの建築家アントニオ・ガウディの影響を受けた。」
そう公言している前衛的な建築家ダン・ヴェト・ガーが、ダラットの自然にインスピレーションを受けデザインしたその名もクレイジーハウスは、宿泊できる芸術作品。
自然界を表すその建築は曲線によって構成され、設計図ではなく絵を描き、地元の職人によって現実化したアートな建築です。
建設当初は、賛否両論あり批評も多くあったそうですが、今では多くの人を魅了するダラットの一大名所となっています。
ゲストハウスでもあるクレイジーハウスですが、60.000ドン ( 約300円 ) で宿泊なしの内部観光も楽しめますよ。
>> アート作品の中で宿泊してみたい!そんな方はこちらから宿泊予約できます。
GoogleMapで場所を確認する
② 【賑わいとローカル感を楽しめる】ダラット駅周辺東側エリア
スアンフーン湖の東側エリアは、ダラットの観光名所のひとつダラット駅のあるエリア。
ダラット駅を訪れる際に立ち寄ることになる東側エリアは大きな道路沿いを中心に発展していますが、小道に入ると雰囲気の良いカフェがあったりと開拓しがいのあるエリアです。
ローカルな飲食店も多く、ダラットの最大の繁華街西側エリアに比べると低価格な店が多いのが特徴。
ダラット駅にカフェはありますが食事できる店はないので、ダラット駅を訪れる際にはこのエリアでご飯を食べるのがおすすめです。
【東側エリアの見どころ】フランス様式とベトナム様式が融合した美しい鉄道駅|ダラット駅
ダラットの人気観光名所のひとつダラット駅Dalat Stationは、1932年に開業、1938年に駅舎が作られた歴史ある駅。
南フランスのアールデコ様式とダラットの位置している中央高原エリアの住宅建築様式を取り入れ、2つの異なる要素を融合させた独特の建築様式です。
観光列車が運行していて、ダラット駅からリンフック寺のあるチャイマット駅まで30分の列車の旅を楽しむことができます。
列車に乗らずに駅の内部だけ観光したい方は5.000ドン ( 約25円 ) で駅構内へ入ることができますよ。
私は電車には乗らず駅構内の見学のみでしたが、タイミングよくチャイマット駅から戻ってきた列車を見ることができました。
旧車両を利用したカフェをはじめ、ダラット駅構内には4つのカフェがあるので列車に乗る前後や駅観光の休憩にほっと一息つくのもおすすめですよ。
【時刻表】
ダラット駅発
5:40 / 7:45 / 9:50 / 11:55 / 14:00 / 16:05
チャイマット駅発
6:40 / 8:45 / 10:50 / 12:55 / 15:00 / 17:05
【乗車時間】
30分
【料金】
往復108.000〜150.000ドン ( 約540〜750円 )
座席のタイプによって料金が異なります。
※ 乗車人数が15人集まらない便は運行になる場合があります。
( 2022年11月現在 )
③【THEローカルなダラットを堪能したいならココ】観光客のいない北側エリア
スアンフーン湖の北側はTHEローカルエリア。
主だった観光名所もなければ見どころがあるわけでもないのですが、ダラットに住む人たちのそのままの生活を垣間見ることができます。
個人的に3つのエリアの中でも最も好きだったエリア。
「 深夜特急 」のようにあてもなくふらふらしながら、その街をじっくり味わうのが好きな方におすすめのエリアです!
逆に、特にこれといった名所はないので、観光名所を楽しみたい方は行ってもつまらないと感じるかもしれません。
ふらっとカフェに入ってみれば、地元の50代くらいの男性たちがジョイントを回している。そんな光景が見られるディープエリアです。
【北側エリアの見どころ】ベトナムの母の味!一度食べたら忘れられないコム食堂
北側エリアでぜひ訪れてみてほしいのが、ベトナムの定食 「 コムCơm 」の食堂。
ディープな旅が好きな方なら見どころと言ってもいいくらいおすすめしたい、ベトナムのローカルな定食屋です。
コムとは、たくさんの家庭料理の中から好きなおかずを1品選んで白米とスープがついてくる、いわば日本の定食のような料理。
コムはダラットだけではなくベトナム全土で食べられていますが、ここのコムはめちゃくちゃ美味しいのです。
文句なしのナンバーワン。
笑顔が素敵なおかみさんが作るコムは絶品で何度も通ってしまいました。
魚の煮付けは味が芯まで染み込んでいて最高に美味しいです。
一食30.000ドン ( 150円 ) で心も体も満たされる食堂ですよ。
食堂はGoogleMapに載っていませんので、すぐ隣のカフェのリンクを貼っておきますね。
お昼を過ぎると閉店していることも多いので、午前中に行くのがおすすめです。
【ダラットのシンボル】いつ見ても違った表情を楽しめるフアンフーン湖
ダラットの中心に位置するスアンフーン湖はダラットの代名詞とも言える自然豊かな大きな湖。
周囲約5kmのスアンフーン湖の周りには遊歩道があり、1週ぐるっと歩くことができます。
地元の人の散歩コースにもなっていて、ウォーキングする人、ランニングする人をよく見かけますよ。
釣りしている人や、湖のほとりで瞑想する人、ただただぼーっとしている人。観光客のみならずダラットに住む人々の憩いの場になっているスアンフーン湖。
時間によって様々な表情を見せるスアンフーン湖は、常に訪れる人を楽しませてくれます。
スアンフーン湖の周りにはベンチやカフェなどもあるので、のんびりと散歩しながらその時しか見ることのできないスアンフーン湖の美しさを楽しんでみてくださいね。
ダラットの中心地にあり、スアンフーン湖の周りを囲むように本記事でご紹介した3つのエリアが発展しています。
ダラット観光の際の目印にするとわかりやすいですよ。
中心地から少し離れたダラットの観光名所・アクティビティ・見どころ
ダラットの街歩きはスワンフーン湖から徒歩圏内ですが、ダラットには中心地から離れた名所や見どころも数多くあります。
中心地から離れた観光名所へは、以下の3つの方法が主な移動方法です。
- 自分でバイクで行く
- ツアーに参加する
- Grabを使う
>> ダラットのツアーはこちらから予約できます。
>> タクシー/バイクタクシの配車アプリの概要はこちらの記事で解説しています。
ダラットの見どころMap
アイコンをタップすると見どころの詳細をご覧いただけます。
中でもランビアン山はダラットならではの観光名所のひとつ。
ランビアン山山頂では、少数民族コホー族が工芸品を売りに来ていることがあります。
ベトナムの少数民族に会うには街から遠く離れた場所まで行く必要があることも多いですが、ダラットでは気軽に少数民族コホー族に出会うことができますよ。
ランビアン山へは、ランビアン山の麓までGrabまたは自分でバイクで行き、麓から山頂へはジープで行くことができます。
【ダラット中心地から少し離れた場所にある観光名所①】心落ち着く自然美を堪能する|トゥエンラム湖
トゥエン・ラム湖Tuyen Lam Lakeはダラットでのどかな時間を過ごすのにぴったりの場所のひとつ。
ダラットの中心にあるスアンフーン湖よりさらに巨大な湖で、中心地から5kmほど離れた場所にあります。
目の前に広がるのは広大な湖と緑豊かな自然。
トゥエンラム湖の周りにはカフェもあるので、お気に入りのカフェを見つけて本を読んだり、ひたすらぼーっとしてみたりと穏やかな時間を過ごすことができます。
アクセス方法はGrabか自分でバイクで行く方法。
ダラットの中心地からは5kmほどなので、歩くのが好きな方は中心地から歩いて行くこともできますよ。
徒歩の場合、中心地からは約1時間15分ほど。実際に歩いてみたのですが、真っ赤な土の土地や、地元の苺農家に出会えたりと楽しい道のりでした。
とはいえ、歩道がなく車道の真横を歩く区間も多いので、そんな場所を歩くことに抵抗がない方におすすめです。
帰りはGrabを使いましたが、タクシーで100.000ドン(約500円)ほどでしたよ。
GoogleMapで場所を確認する
【ダラット中心地から少し離れた場所にある観光名所②】滝のほとりでのんびりと過ごすカフェ|Suối Mơ
トゥエンラム湖から徒歩約3分の場所に位置するカフェSuối Mơ。
段になった滝を引き立てるように、鮮やかな木々や花が咲き誇るアウトドアカフェです。
滝は人口滝ですが、流れ落ちていく水の美しさは紛れもなく本物。
あ
ベンチや遊歩道もあり、この空間を心地よく楽しめる工夫がされていてベトナム人に人気のフォトスポットでもあるようです。
中に入るにはドリンクの購入が必須。
一杯100.000ドン (約500円)でドリンクと入場料がセットになっているシステムですよ。
GoogleMapで場所を確認する
【ダラットの名物】涼しいダラットならではの地元のとれたて苺
ダラットの名物のひとつが苺。
年間を通して気温の高いベトナムでは苺を育てることが難しいと言われている中、標高1500mに位置する涼しいダラットでは苺栽培ができるベトナムではとても珍しい土地。
ベトナム全国で苺を買うことができますがほとんどが輸入品で、新鮮な苺を楽しめるのはダラットならでは。
ダラットの田舎道を歩いていると苺農家に出会うこともしばしば。
市場で苺を見かけたら自産自消のダラット苺をぜひ味わってみてくださいね。
いちご摘み体験をやっている農家も多いですよ。
>> いちご摘み体験ができる場所のGoogleMapはこちら
【ダラットのおすすめホテル】1泊1700円で泊まれるシングルルーム
スアンフーン湖から徒歩1分の便利なロケーションにあるのがキャピタル オー 585 サイゴン ブック ダラット ホテル。
ダラット最大の繁華街西側エリアまでは1.2kmほど離れていますが、静かにゆったりと滞在したい人におすすめのホテルです。
徒歩2分の場所におしゃれなカフェがあったり、徒歩3分で飲食店が集まる通りがあるので周辺環境も便利でした。
シングルルームで一泊1700〜2000円ほど。毎日掃除してくれて、シャワーの水圧もお湯もバッチリです。
最も良かったのは大きな窓と日当たりの良さ。
太陽の光があまり入ってこない部屋も多いベトナムのホテルですが、暖かな日差しが部屋に差し込んで、とても気持ちの良い部屋での時間を過ごすことができましたよ。
ちなみに、ベトナムのホテルでは洗濯をしてくれるサービスがあるのが一般的で1kg単位で料金を支払います。
ここキャピタル オー 585 サイゴン ブック ダラット ホテルでも洗濯サービスがあるのですが、さすがちゃんとしたホテルだけに1アイテムごとに料金がかかります。
通常の2倍ほどになるので、金銭面が気になる方はこのホテルでの洗濯は避けるのが無難かもしれません。
- 大きな窓
- しっかりお湯が出る
- 1泊1700〜2000円
ベトナム各地からダラットへの行き方
ダラットへのアクセス方法は、飛行機と長距離バスの2つ。
ダラットには空港があり、ホーチミンやハノイなどベトナムの主要都市から飛行機で行くことができます。
バックパッカーやバスの旅が好きな方におすすめの方法は長距離バス。
ホーチミン、ダナン、ニャチャン、ブンタウ、ファンティエトから長距離バスでアクセスできます。
>> 各地からダラットへの長距離バスの時刻表や料金はこちらから確認できます。
私は実際にホーチミンからダラットへ長距離バスでアクセスしました。バスチケットの購入方法やバスの選び方は以下の記事をご覧ください。
ゆったり流れるダラット時間に身を委ねよう
観光名所やアクティビティを楽しむことはもちろん、何もしないことも存分に楽しめるダラット。
ベトナムの8都市を訪れましたが、ダラットは 「 ゆったりのんびりリラックス 」という言葉がぴったりなベトナムの中でも特に穏やかな空気感の街です。
ベトナムの豊かな自然と美しい湖を目の前に、心ゆくまでくつろぎたい方はぜひ訪れてみてくださいね。
コメント