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【チェンマイで最も有名なお寺ドイステープ】山頂に建つ寺院の見どころと行き方

「 ドイ・ステープを訪れずしてチェンマイに来たとは言えない。」

古くからそんな言葉があるほど、チェンマイで有名かつ重要な寺院ドイ・ステープ。

別名「 天空の寺院 」とも言われるドイ・ステープは山の頂に建ち、寺院自体の美しさはもちろん、チェンマイの街を一望できる景色も人気です。

タイ国内外から訪れる人々の信仰を間近で体験することができるのもドイ・ステープの魅力のひとつ。

本記事ではチェンマイで最も有名な寺院ドイ・ステープ観光の見どころと行き方をご紹介します。




目次

ドイ・ステープは何故こんなに人気なのか?

300もの寺院があるお寺の街チェンマイ。

そんな数ある寺院の中でも、チェンマイで最も有名な寺院がドイ・ステープです。

「 ドイ・ステープを訪れずしてチェンマイに来たとは言えない。」

そんな言葉が古くからあるほど、チェンマイの名所として知られるドイ・ステープは、観光客のみならずタイ国内外から大勢の参拝客で賑わうお寺。

ドイ・ステープはタイの硬貨の裏面にも描かれいるほどタイの寺院を象徴する大事なお寺です。


どうしてドイ・ステープはこんなに有名なの?


ドイ・ステープがチェンマイの数ある寺院の中でも有名な理由。

それは、ドイ・ステープがなぜ現在の場所に建てられたのかに由来します。




その昔、仏陀の遺骨を乗せた白い象を解き放ったところ、ある山の山頂で3度鳴き、その後その場所で息絶えたそう。

象が息絶えた場所こそが、現在ドイ・ステープが建っている場所です。

仏陀の母が身籠る際に、6本牙の白象が胎内に入る夢を見たという言い伝えがあり、仏教において白象は神聖な生き物とされています。



白象が息絶えた山の名はステープ山。寺院の正式名称はワット・プラタート・ドイ・ステープと言い「 ステープ山の仏塔のお寺 」を意味しています。

仏陀の誕生を知らせた神聖な白象が、仏陀の遺骨を背負って息絶えた場所。そこに仏陀の遺骨を安置するために建てられたのが、ドイ・ステープというわけです。

そのため、ドイ・ステープはチェンマイで最も有名で重要な寺院として、多くの参拝者が訪れる寺院となっています。

今から約640年前にタイ北部を統治していたクーナ王によって建立されたドイ・ステープ。

タイ王室の認定を受けた格式高い寺院でもあるんですよ。




とはいえ、仏教やお寺に関心のある方や歴史好きの方でなければ、なかなかピンと来ないかもしれません。

敬虔な仏教徒でない観光客にとってのドイ・ステープの見どころは大きく分けて3つあります。

ドイ・ステープの見どころ
  • 黄金の仏塔
  • タイの信仰文化に触れる
  • 山頂からの眺め

美しい仏塔や、山頂に建つ寺院ならではのチェンマイを一望できる展望台はもちろん、タイの信仰文化に直近で触れることができるチェンマイでも有数の寺院です。



黄金の仏塔

ドイ・ステープの最大の見どころは高さ22mにも及ぶ巨大な仏塔

伝説の白象が運んできたという仏陀の遺骨が安置されている場所です。



黄金に輝く仏塔は荘厳なる威厳を放ち、人々と比べてもその大きさを感じることができます。

仏塔の横に立つレース細工のように繊細な模様が施された傘と、堂々たる仏塔のコントラストが一層この空間の美しさを際立たせているドイ・ステープのハイライトです。



タイの信仰文化に触れる

ドイ・ステープではタイの信仰文化を間近で見ることができるのも、私たち旅行者にとっては興味深い体験です。

チェンマイの他の寺院でも同様の文化を見ることができますが、ドイ・ステープほどの大規模な信仰の様子を見ることができる場所は他にありません。



干支信仰

タイ北部の信仰のひとつに「 干支信仰 」があります。

正式には「 十二支仏塔 」、タイ語でプラタート・プラチャムピークートと言い、干支ごとに定められた仏塔を参拝するという文化があります。

干支信仰はランナー王朝時代の信仰文化。



チェンマイはかつて現在のタイ北部、ラオス、ミャンマー、中国の一部を収めるほど巨大な国家であったラーンナー王朝という独立した国家の首都でした。

ラーンナー王朝が滅びた現在も、残っている干支信仰はチェンマイの位置するタイ北部でのみ信仰されている文化です。

自分の生まれ年の仏塔を信仰する習慣があり、一生に一度は生まれ年の仏塔を参拝するとご利益があるという言い伝えがあります。

ドイ・ステープは未年の寺院とされており、未年生まれの人の参拝者が多いのが特徴です。




参拝方法は仏塔の周りを線香と蓮の花を手に持ちながら、時計回りに3周し、線香と蓮の花をお供えします。

未年の仏塔ではありますが、体験したい方はどなたでも体験することができますよ。

線香と蓮の花は境内入り口で購入できます。

ちなみに、チェンマイにはドイ・ステープを含め5つの干支の仏塔があり、観光客が行きやすいチェンマイ旧市街には辰年のワット・プラシンがあります。



曜日信仰

タイ北部のみならず、タイ全土で信じられているのが「 曜日信仰 」。

日本人が自分の血液型を知っているように、タイの人々は自分の生まれた曜日を知っています。

水曜日のみ午前と午後に分けられ、「 曜日守護仏 」と呼ばれる各曜日の守護仏にお参りする習慣があります。

黄金の仏塔の前には、姿形の違う曜日ごとの8体の像が並んでおり、自分の曜日の仏を参拝します。



山頂からの眺め

ドイ・ステープが建っているのは標高1,080mのステープ山の山頂。

展望台のようなスペースが作られており、チェンマイの街を一望できる展望スポットとしても人気です。

チェンマイには街を一望できるような高さのビルやタワーはありません。なかなか見ることのできないチェンマイの景色を楽しむことができますよ!





ドイ・ステープの敷地は広く、ベンチや休憩スペースもあり穏やかな雰囲気が漂っています。

カフェと言えるほど大きくはないですが、ドリンクやコーヒーを購入できるスタンドもあるのでゆったりと過ごしてみるのもおすすめですよ。



観光所要時間は1時間ほど

ドイ・ステープの主な見どころは黄金の仏塔と、展望台からのチェンマイを一望できる景色。

おおよそ1時間あれば満足に楽しむことができますよ。



主な見どころの他にも境内ではタイ僧侶による説法会が行われていたり、素晴らしい装飾の数々をみることができるので、ゆったりと歩いてみてくださいね。



境内への行き方|306段の階段またはケーブルカー

ドイ・ステープの入り口に到着すると私たちを出迎えてくれるのは、ナーガと呼ばれる2匹の神獣が左右に鎮座する階段。

ナーガとは、タイの寺院では欠かせない蛇の神獣で日本の狛犬のような頻度で見ることのでます。

この巨大なナーガもドイ・ステープの見どころとして知られています。






306段の階段を登り境内へと上がります。

階段のスタート地点から頂上まで続くナーガの巨体は見事なもの。





階段を登りきると右手にチケット売り場がありますので、入場券を購入しましょう。

タイ人には無料開放されているので、チケット売り場に寄らずにそのまま境内に入る方も多いですが、外国人は入場路湯が30バーツ ( 約120円 )かかりますよ。


ケーブルカーを利用する

境内に行くには、階段を登る他ケーブルカーにて頂上まで行くことができます。

ケーブルカーの利用料は20バーツ ( 約80円 )。

ケーブルカーに乗る方は、ケーブルカー乗り場で一緒に入場券も購入できます。


チェンマイ中心地からドイ・ステープへの行き方

ドイ・ステープはチェンマイ市街から約15km西に位置しています。

旅行者が観光の拠点とするチェンマイ旧市街からは以下の3つの方法でアクセスできます。

ドイ・ステープへの行き方
  • ハイキング
  • ソンテウ
  • ツアー




①ハイキング|自然や道のりも楽しみたい人におすすめ

ドイ・ステープを見るだけでなく、それまでも道のりや自然も楽しみたい!

そんな方におすすめなのが、ハイキングでドイ・ステープを訪れる方法。

僧侶の登山道という意味を持つ「 モンクトレイルMonk’s Trail 」と呼ばれるトレッキングルートがあり、実際にタイの僧侶の方々がチェンマイ市街からドイステープへ登る時に使われる登山道です。

トレイルの途中には「 自然と融合した寺院 」の異名を持つ寺院ワットパーラートがあり、豊かな自然の中を歩きながら美しい寺院を見学し、ドイステープへと到着する、チェンマイの魅力がぎゅっと詰まったトレイルです。


実際に私もモンクトレイルをハイキングしてドイ・ステープを訪れましたが、ドイ・ステープ自体よりハイキングが楽しいと感じてしまうほど楽しめる登山道でした。

歩くのが好きな方にはぜひおすすめしたいドイステープへの行き方です。



②ソンテウ|ローカルな手段を楽しみたい方におすすめ

ローカルな手段で行ってみたい!

そんな方におすすめなのが、タイの乗合タクシーであるソンテウで行く方法です。

「 地元の人の足として活躍しているソンテウを使うのは少々敷居が高い。」

そう感じる方も、ドイ・ステープ行きのソンテウは決まった乗り場があるため、ソンテウ初心者の方でも送迎バス感覚で気軽に利用できますよ。




上記のGoogleMapの3つ場所にドイ・ステープ行きのソンテウ乗り場があります。

ドイステープ行きソンテウ乗り場
  • チャンプアック門
  • チェンマイ大学
  • チェンマイ動物園



旅行者が拠点としているチェンマイ旧市街から最も行きやすいのは、①番のチャンプアック門乗り場

チャンプアック門へ行くとセブンイレブンが見えてきます。セブンイレブン前にソンテウ乗り場がありますよ。

ソンテウは赤い車体で目立つのですぐに見つけることができますよ。


料金は片道60バーツ ( 240円 )。

ソンテウは定員の8人が集まり次第発車します。

どうしてもすぐに出発したい場合は、8人分の料金を支払えば発車してくれますよ。


流しのソンテウを利用する

ドイ・ステープ行きソンテウ乗り場から乗る方法の他に、流しのソンテウを利用することも可能です。

走っているソンテウを止めるか、道端に待機しているソンテウの運転手に声をかけましょう。

料金は片道400バーツほどが相場です。



ドイ・ステープからチェンマイ市街までソンテウで帰る方法

ドイ・ステープにはチェンマイ屈指の観光名所だけあり、たくさんのチェンマイ市街行きのソンテウが待機しています。

ドイ・ステープ観光を終えた多くの旅行者が利用するので、それほど待つこともありません。

料金は片道60バーツです。


ソンテウの乗り方を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。




③ツアー|タイ初心者や他の名所も楽しみたい方におすすめ

楽にドイ・ステープへ行きたい!他の観光名所も一緒に見て周りたい!

そんな方におすすめなのが、ツアーを利用する方法。

チェンマイ市街から離れた場所にあるドイ・ステープはツアーを利用する方法も一般的です。

ツアーの魅力は、ご自身ではなかなか行きにくい周辺の観光名所も一緒に楽しめるところ。

ドイ・ステープよりさらに山奥にある山岳民族モン族の村を訪れるツアーなど、チェンマイならではの観光を楽しめます。

また山の頂にあるドイ・ステープで日の出を見るツアーも神秘的だと人気ですよ。







タイの寺院を参拝するときの服装

タイの寺院では、露出の多い服装での参拝はマナー違反とされています。

以下の服装での参拝は失礼にあたるので、避けるようにしましょう。

  • キャミソール
  • タンクトップ
  • 短パン
  • ダメージジーンズ


チェンマイで最も有名なお寺はタイの信仰文化を体験できる場所

ドイステープで見ることのできるのは、豪華絢爛な黄金に輝く仏塔、チェンマイを一望できる景色、そしてタイの信仰文化。

巨大な仏塔の周りを蓮の花と線香を手にお祈りなど、ランナー王朝文化によってもたらされたタイ北部ならではの信仰文化に触れることができます。

特別な行事ではなく、タイ北部での一般的な日常の風景として多くの人が列をなしている大規模な信仰風景を体験できるのはチェンマイの中でもここだけ。

建造物に展望、そして人々の文化。チェンマイのハイライトのようなドイステープは敬虔な仏教徒でなくても体験したいことが詰まった寺院です。



ドイ・ステープ

6:00~20:00
30バーツ
ケーブルカー20バーツ
観光所要時間:約1時間



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