【ベトナムおすすめグルメ25選】北部・中部・南部のローカルフードも紹介
本記事ではベトナムを訪れたら味わいたい、ベトナムのローカルフードや郷土料理などベトナムグルメ25選をご紹介します。
ベトナム全土で楽しめる定番のローカルグルメから、ベトナム北部、中部、南部とその土地ならではの郷土料理までベトナムでしか味わえない料理ばかり。
1ヶ月間ベトナムを旅して味わったベトナムグルメを、平均価格と実際に食べてみた感想を交えながらご紹介します。
【ベトナムを訪れたら味わいたい!】ベトナム全土で楽しめるベトナム料理・デザート・ドリンク
まずご紹介するのは、ベトナム全土で食べることができるベトナムのローカルグルメや定番料理。
日本でいうラーメンや寿司のような、ベトナムを代表するグルメです。
料理だけではなく、冷たいドリンクを楽しむ文化が強く根付いているのも一年を通して気温が高いベトナムならでは。
種類も豊富なベトナムならではのローカルなドリンクも一緒に楽しんでみてくださいね。
1.【揚げ春巻き】ネムザンNem rán / チャーゾーChả giò
- 揚げ春巻き
- 価格相場30.000~50.000VND ( 約150~250円)
ベトナム北部ではネムザンNem rán、南部ではチャーゾーChả giòと呼ばれる、ベトナムの揚げ春巻き。
名前だけではなく皮にも南北で違いがあり、ベトナム南部では日本の春巻きの皮に似たものを使い、北部ではライスペーパーを使っています。
揚げ春巻きの具は、豚の挽肉、春雨やにんじんなど日本のものと似た具材ではありますが、ライスペーパーの食感とエキゾチックなソースの香りは日本の春巻きとは全く別物。
ベトナムでしか味わうことのできない揚げ春巻きです。
2.【ベトナムの定食】コムCom
- 定食
- 価格相場30.000VND ( 約150円)
コムは日本でいう定食。店の軒先のガラスケースに並べられた数種類のメイン料理の中から好きなものを選びます。
好きなメイン料理を注文するとご飯とスープが付いてきます。
店によってはない場合もありますが、多くのお店では副菜もつけてくれます。
私が頼んだ魚の煮付けは別皿ですが、コムはご飯の横や上にメイン料理をのせるワンプレートが基本スタイル。
こんなに立派な定食で価格は300.000ドン ( 約160円 )。
このお店が特別に安いわけではなく、これが平均価格!
観光客向けのレストランではまず出会うことのない、ローカル食堂でのみ食べることのできるローカル料理。
お客さんもほとんどが地元の人で外国人のお客さんはほとんどいません。
気取らないローカル食堂で地元の人々に混じって同じものを食べる。そんな美味しさも相まって何度も通ってしまったベトナムの母の味です。
3.【チキンライス】コムガーCom ga
- チキンライス
- 価格相場30.000~50.000VND ( 約150~250円 )
チキンライスと言ってもケチャップライスではありません。茹でたチキンのスープで炊いた旨味たっぷりのご飯に茹でたチキンを添えた料理。
シンプルですが、茹で鶏はもちろん、旨味がぎゅっとしみこんだご飯がクセになる美味しさです。
タイではカオマンガイ、シンガポールでは海南鶏飯と呼ばれ、名称や国ごとのちょっとした違いはあれど東南アジアの多くの国で愛されている料理です。
4.【濃厚蟹うどん】バインカインクアBánh Canh Cua
- 濃厚蟹うどん
- 価格相場35.000~80.000VND ( 約175~400円)
蟹からダシをとった濃厚かつ旨味たっぷりのどろっとしたスープに、タピオカ粉で作られた弾力のある太麺、そして海老や蟹、レバーなどの具材がふんだんに乗っている豪華な一品。
個人的にベトナムで一番美味しかった麺料理がこれ!
ドロドロの豚骨ラーメンを思わせる濃厚さと、蟹の旨味が凝縮された、コッテリ系が好きな人にはたまらない麺料理。
薄味の麺料理が多い中、濃いめスープで異国の料理ながらどこか馴染みのある旨味たっぷりの一杯です。
5.【ぷるぷる海老焼売】ハーカオHá Cảo
- ぷるぷる海老焼売
- 価格相場30.000~40.000VND ( 約150~200円)
海老焼売、海老の蒸し餃子とも言われる広東料理の点心ハーカオ。
中国文化の影響を色濃く受けているベトナムでもハーカオはよく食べられています。
日本の海老焼売や海老餃子に比べ、皮がプルプルで口の中でとろけてしまいそうな口当たり。
海老の美味しさはもちろん、プルプルの食感がたまらなく美味しい一品です。
6.【空芯菜のニンニク炒め】ラオ ムン サオ トイRau muống xào tỏi
- 空芯菜のニンニク炒め
- 価格相場35.000~50.000VND ( 約175~250円 )
日本ではあまり馴染みのない空芯菜。中国由来の野菜で、中国文化の影響を多く受けているベトナムならではの料理のひとつです。
食感は少し歯応えがあり、クセのない、シンプルにいえばあまり捉えどころのない普通な感じ。
ところがたっぷりのニンニクと合わさると絶妙な美味しさに早変わりします。
「 空芯菜のニンニク炒め 」の名の通り、これでもかとニンニクが入っているニンニク好きにはたまらない一品。
一体いくつのニンニクを使っているんだろう?と気になってしまうほど、たっぷりのニンニクが入っています。
もちろんビールとの相性バッチリです!
7.【ベトナム風ピザ】バインチャンヌンBanh Trang Nuong
- ベトナム風ピザ
- 価格相場20.000VND ( 約100円 )
「 ベトナム風ピザ 」と呼ばれることが多く、実際に屋台でもその名で売っていることの多いバンチャンヌンは、実際に食べてみるとピザとは全くの別物。
まさに屋台料理らしいB級グルメです。
生地に使われているのはライスペーパー。バンチャンヌンとは「 焼きライスペーパー 」を意味し、屋台で気軽に食べられるローカルグルメ。
味もジャンクフードさながらのB級感で、マクドナルドを食べている気分になりました笑
ライスペーパーの上には卵、ウィンナー、コーンなどが乗っていて、たっぷりのマヨネーズとピリ辛ソースがかかったバンチャンヌンは地元の人々の間ではお菓子感覚で親しまれています。
もともとダラット発祥のグルメですが、今ではダラット以外の地域でも屋台を多く見かけます。
8.【揚げバナナ】バイン チュイ チェンBánh chuối chiên
- 揚げバナナ
- 価格相場5.000~8.000VND ( 約25~40円 )
やめられない、とまらない!一度食べたら病みつきになること間違いなしの揚げバナナ。
揚げバナナの屋台を見かけたら必ず買ってしまうほど!
バナナに衣をつけて揚げただけのシンプルなローカルフードですが、サクサクの衣と、とろっととろけるバナナの組み合わせが絶妙。
衣には小麦粉のほかタピオカ粉または米粉が使われていて食感の良さを引き立たせています。
ベトナムはもちろん、東南アジアの国々で定番のおやつとなっている揚げバナナ。
「 バナナにこんなポテンシャルがあったとは! 」
と、思わず言いたくなるような、想像を超える美味しさに驚くはずです。
9.【ごま団子】バインカムBánh cam / バインランBanh Ran
- ごま団子
- 価格相場3.000~5.000VND ( 約 15~25円 )
ベトナム北部ではバインラン、南部ではバインカムと呼ばれるゴマ団子。
日本のゴマ団子といえば、もちっとした食感の生地の中に餡子が入っていますが、ベトナムのゴマ団子は米粉の生地に緑豆の餡が入っています。
ウィキペディアによると、ベトナム版ドラえもんでは、どら焼きではなくバインランに目がないそう。
日本人にとってのどら焼きのような、古くから愛されているお菓子です。
10.【ベトナム風ぜんざい・かき氷】チェーChè
- ベトナム風ぜんざい・かき氷
- 価格相場10.000~20.000VND ( 約50~100円 )
ベトナムを代表するローカルデザートであるチェー。
チェーには全く別の食べ物とも言えるくらい異なる2つのタイプがあり、
・冷たい日本のかき氷に似たチェー
・温かい日本のぜんざいのようなチェー
があります。
もともとは暖かいチェーが発祥でしたが広まっていくうちに冷たいバージョンができました。どちらも共通しているのはココナッツミルクなどをベースにさまざまなトッピングが入っていること。
チェーはどの年代の人にも愛されている国民的デザートです。
写真の冷たいチェーは友人の家でデリバリーで頼んだもの。見た目がなかなかアレですが、SNS映えするようなフォトジェニックなチェーも人気です。
それより緑の長細いやつ、なんなん?
みなさん気になるのは、そこではないでしょうか。
バンロットBánh lọtと呼ばれるモチモチとした食感が特徴の冷たいチェーの定番の食材で、ココナッツミルク、米粉、タピオカ粉で作られ、タコノキの葉という植物の天然の着色料で緑色をしています。
かき氷を細かく砕いた大きさのサクサクした食感の氷に、たっぷりのココナッツミルク、そして緑色のバンロットが入っています。
ココナッツミルクの風味と味のあまりないバンロット、そして氷の食感が絶妙のスイーツです。
11.【フルーツスムージー】シントーSinh Tố
- フルーツスムージ
- 価格相場25.000~35.000VND ( 約125~175円 )
ベトナム語でシントーSinh Tốとはフルーツスムージーのこと。
日本語の ”神道シントー”にとてもよく似ているので、一度見たら覚えやすいですよね。
暑いベトナムでの冷たいスムージーの美味しさは格別でそれは地元の人にとっても同じこと。
ベトナムの町を歩いていると簡単にシントー屋を見つけることができます。カフェやレストランのドリンクメニューにあることも多いですよ。
日本ではフルーツスムージーは少々高めの値段なことも多いですが、果物に恵まれてているベトナムでは150円ほどと、気軽に買いやすい価格。
果物の美味しさはもちろん、ベトナムのクセになるスムージーの秘密はコンデンスミルク。
ベトナムの人はコンデンスミルクが大好きで、コーヒーにもデザートにも入っていますが、スムージーにもコンデンスミルクが入っています。
12.【ココナッツジュース】ヌックドゥアNước dừa
- ココナッツジュース
- 価格相場20.000~50.000VND ( 約250~500円 )
東南アジアと言えばこれ!と言いたくなるほど、南国らしい飲み物の代表がココナッツジュース。
100%天然のココナッツジュースで、ココナッツの上部を開けストローをさしただけのシンプルかつ自然の恵みたっぷりの飲み物です。
天然ジュースだけに、甘味の強いものや、味の濃い薄いなど、ココナッツによってばらつきがあります。
なんか味薄いしあんまり好きじゃないな
はじめて飲んだ時はそう感じたのですが、別の機会にまた飲んでみると全く違う味わいで美味しかったです。
桃やみかんのように、個体によって糖度や味も違うので、美味しいココナッツジュースと出会えるまで試してみるのもおすすめですよ。
13.【ココナッツコーヒー】カフェ・ドュアCà phê dừa
- ココナッツコーヒー
- 価格相場45.000~50.000VND ( 約225~250円 )
コーヒーにココナッツミルクを入れたベトナムらしいコーヒー。
カフェでよく見られる定番のコーヒーで、ココナッツとの相性は抜群。美味しすぎて3秒で飲み干してしまいそうな一度飲んだら止まらなくなるコーヒーです。
ベトナムといえば、コンデンスミルク。もちろん、ココナッツコーヒーにもコンデンスミルクが入っていますよ。
14.【ベトナムコーヒー】カフェ・スアCà phê sữa
- ベトナムコーヒー
- 価格相場30.000~50.000VND ( 約150~300円)
ベトナムの人はコーヒーが大好き。ベトナムのコーヒー生産量は世界第2位でブラジルに次ぐコーヒー大国です。
近年ベトナムのカフェではイタリア式のエスプレッソマシーンを取り入れている店や、カフェでもインスタントコーヒーを出す店もありますが、正式なベトナムコーヒーは写真のような独特のコーヒーフィルターを使って抽出します。
ベトナムコーヒーの特徴は、そのままのブラックだと独特の風味と強い苦味があり、ベトナムコーヒーを注文するとはじめからコンデンスミルクが入っています。
「 なぜコンデンスミルクはベトナムの食文化に根付いているの? 」
一年を通して暑い気候のベトナム。昔は冷蔵庫が普及しておらず、牛乳を保存できなかった時代がありました。
そこで登場したのが牛乳に糖分を加えて濃縮させたコンデンスミルク。ジャムのように糖度を高くすると常温でも保存ができるのです。
保存面での便利さだけでなく、ベトナムコーヒー特有の苦味の強さと相性が良いと定番の組み合わせになりました。
ベトナムコーヒーは抽出時間が長いのが特徴。
コーヒーをぎゅっとプレスしているため、お湯が通りにくく一滴一滴抽出していきます。抽出時間はおよそ5〜10分ほど。
ゆっくりと落ちていく一滴を眺めながらコーヒーを楽しむのも豊かな時間ですよね。
グラスはショットグラスの少し大きいほどのサイズで、コーヒーの量も少なめ。
綺麗に2層に白黒に分かれている、白い部分がコンデンスミルクです。
最後に、飲む前にスプーンでコーヒーとコンデンスミルクを混ぜていただきます。
ブラックコーヒーが好きな方には、かなり甘いコーヒーですが、まさにベトナムでしか味わえないベトナムならではのコーヒー。
独特なコーヒーフィルターはフランスの金属フィルターをアレンジしたもの、ベトナムの食文化に欠かせないコンデンスミルク、ベトナムの経済を支えるコーヒーとベトナムらしさ満載のコーヒーです。
カフェでは、このフィルター式のコーヒーは扱ってないお店も多いため、あらかじめ調べてみるのもおすすめですよ。
大手ではチェーン展開しているチュングエン・レジェンド・コーヒーTrung Nguyên Legend Caféというカフェで写真のベトナムコーヒーを楽しむことができますよ。
15.【氷入りビール】ビアbia
- 氷入りビール
- 価格相場8.000~15.000VND ( 約40~75円 )
暑い東南アジアではビールジョッキに氷を入れて飲む国も多いですが、ベトナムでもビールジョッキに氷を入れて飲むのは定番の飲み方。
氷が入っているため味は薄まり、コクや苦味などはあまりなく喉を潤すためのビールといった感じ。
味わいで言えば、個人的には氷なしの方が美味しく感じますが、地元の人々に混じってローカルな方法で飲むビールは、別の意味でとても美味しいものです。
16.【ベトナム風サンドイッチ】バインミーbánh mì
- ベトナム風サンドイッチ
- 価格相場20.000 ( 約100円)
ベトナムグルメ定番中の定番バインミー。日本でもよく知られているベトナムグルメ、バインミーは日本人にとってのおにぎりのような国民食。
ベトナム全土、どこへ行ってもバインミー屋があちらこちらにあります。
店舗を構えるおしゃれなバインミー屋も増えていますが、移動式ワゴンのローカル屋台で売られているのが基本スタイル。
「 ベトナム風サンドイッチ 」と呼ばれることの多いバインミーは、サンドイッチというよりパニーノ。
中の具はレバーペーストのパテ、豚肉、鶏肉、卵など好きな具材を選ぶことができ、きゅうり、人参、玉ねぎなどの野菜が入って甘辛いソースがかかっています。具材の全部のせも可能ですよ。
歴史の中でフランス統治下にあったベトナム。その影響でベトナムのフランスパンは驚くほど美味しいのです。
たっぷりの具材、クセになるソース、食感の良いフランスパン、全てが絶妙で一度食べたら病みつきになる美味しさ!
サンドイッチとも違う、イタリアのパニーノとも違うベトナムならではの甘辛いソースにやられ、ベトナム滞在中は毎日のように食べていました。
ひとつ100円という安さと、美味しさ、そしてボリュームからバックパッカーにも人気のベトナムグルメです。
17.【ベトナム料理の代名詞】フォーPhở
- ベトナム料理の代名詞
- 価格相場30.000~40.000VND ( 約150~200円)
ベトナム料理といえばフォー。みなさんの中にもフォーは知っていたり、食べたことのある方も多いのではないでしょうか。
あっさりとした牛や鶏からとったスープにライスヌードルが入ったフォーは、とても軽くさらっと食べられるので地元の人の間では特に朝ごはんとしてよく食べられています。
とはいえ、麺大国とも言えるほどライスヌードルを使った麺料理の種類が豊富なベトナムでは、フォーが特別人気があるわけではありません。
実際のところ、フォー以外の麺料理を好む人も多く、ベトナムの人はフォーが大好きというよりは数ある麺料理の中のひとつといったところ。
またフォーの本場はベトナム北部。ハノイなど北部の郷土料理です。南部でもフォーを見かけることはありますが、ベトナム南部の食文化ではあまりフォーを食べません。
美味しいフォーを楽しむなら、ハノイなどベトナム北部で食べてみてくださいね。
ベトナム北部で楽しめるベトナム料理・郷土料理【ハノイ】
ベトナム北部とは、ベトナムの首都ハノイの位置する北側のエリアを指します。
日本でも北海道と沖縄では食文化が違うように、ベトナムでも地域によって異なる食文化を持っています。
ベトナム北部に根ざしているベトナム料理をご紹介します。
18.【ベトナムつけ麺】ブンチャーBún Chả
- ベトナムつけ麺
- 価格相場35.000~50.000VND ( 約175~250円)
細い麺をスープにつけて食べる、つけ麺のような麺料理ブンチャー。
フォーに並ぶ、ベトナム北部を代表する麺料理です。
麺は米粉で作った細いビーフンでとても柔らかく、タレは、甘味、弱めの絡み、そして酸味が合わさったベトナムらしい様々なフレーバーを感じるスープ。
クセはないですが、酸味が少し強めなのが特徴です。
タレには豚の肉団子が入っていて、食べ進める時のアクセントに。お好みでカゴに入っているシソやどくだみなどのハーブを一緒に食べます。
ベトナムの食文化で驚いたことのひとつが、どくだみを食べること!
どくだみが道端にたくさん生えている田舎で生まれ育った私ですが、食べられるとは考えたこともなかったので衝撃でした。
どくだみ単体の味は、苦味とちょっとクセがある味わいですが、料理のアクセントになると絶妙にマッチしてクセになる美味しさですよ。
19.【エッグコーヒー】カフェ・チュンCà phê trứng
- エッグコーヒー
- 価格相場30.000~40.000VND ( 約150~200円)
エッグコーヒーはベトナム北部の中でもハノイの名物。ベトナムコーヒー特有の苦味の強いコーヒーに、コンデンスミルクを加えふわふわに泡立てた卵黄を注ぎます。
卵黄というと抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、卵黄はカスタードクリームなど多くのデザートに用いられています。
エッグコーヒーもまさにコーヒーにカスタードクリームを乗っけたような、デザート感覚のコーヒー。
エッグクリームはどっしりとした濃厚さがあり、コーヒーを味わうというよりはスイーツを食べる感覚です。
エッグコーヒーはハノイの伝統的な飲み方というよりは、牛乳が不足していた時代に創業者の父親が乳製品の代わりに卵黄を代用していたことに着想を得た創作ドリンク。
とはいえ1950年からハノイでは定番となっていて長い間愛されているコーヒーです。
エッグコーヒーの考案者のカフェGiang Caféはエッグコーヒー発祥の店として今でも人気を博しています。
ベトナム中部で楽しめるベトナム料理・郷土料理【ダナン・ホイアン・フエ】
ベトナム中部は、ベトナム第三の都市ダナンや、世界遺産ホイアン、かつてベトナムの首都であったフエの位置するエリアです。
海に面しているダナンやホイアンはかつて貿易港として栄え、日本との国交も盛んでした。
ホイアンには日本橋という名の橋があったり、16世紀には日本人街ができたほど。
そのため、ベトナム中部の郷土料理には、日本由来と言われている麺料理があります。
これからご紹介するベトナム中部の3つの料理は、ハノイやホーチミンなど他のエリアではまず見つけられない、まさにベトナム中部でしか食べられない料理。
ベトナム中部を訪れたらぜひ味わってみてくださいね!
20.【ベトナムきしめん】ミークアンMi Quang|ダナン
- ベトナムきしめん
- エリア:ダナン
- 価格相場25.000~30.000VND ( 約125~150円)
ミークアンはベトナム中部を代表する麺料理。
ベトナム中部全域で食べられますが、特にダナンの名物料理として親しまれています。
時は江戸時代、ベトナム中部に位置するダナンは貿易港として栄え日本との交易も盛んでした。一説によると、ミークアンに使われている平打ち麺は日本のきしめんがルーツではないかと言われています。
その説に頷きたくなってしまうくらい、見た目はきしめんにそっくり。食感はきしめんとは違いコシはなくつるつるとした軽めの食感です。
スープの黄色い色はカレー味ではなくターメリックの色。魚介のダシからとったスープであっさりとした味わい。
添えられている煎餅をバキバキと割ってボウルに入れていただきます。
ピーナッツや煎餅の食感がアクセントになり食べ進めるのが楽しい一皿です。
21.【ベトナムうどん】カオラウCao lầu|ホイアン
- ベトナムうどん
- エリア:ホイアン
- 価格相場30.000~35.000VND ( 約150~175円)
夜のランタン、世界遺産に登録されているノスタルジックな旧市街で有名なホイアンの郷土料理ラオカウは、日本の伊勢うどんがルーツだと言われている、うどんのような麺料理。
16世紀頃、貿易港として栄え日本人街もあったほど日本人も多く住んでおり、日本の貿易船の往来も盛んだったホイアン。伊勢うどんがルーツだというのもあり得る話ですね。
麺の形状はうどんにとても似ていますが、小麦粉ではなく米粉を使っていてツルッとした食感で軽い口当たり。
汁はなく、まぜそばのようにタレを絡めていただきます。
タレは甘辛く日本人好みの味。ベトナムの麺料理の多くは薄味で好みで調味料を足して食べることが多いですが、ラオカウは珍しく濃いめの味付け。
一度食べるとまた食べたくなるクセになる味です。
22.【ベトナム風お好み焼き】バインコアイBánh khoai|フエ
- ベトナム風お好み焼き
- エリア:フエ
- 価格相場42.000~50.000VND ( 約210~250円)
米粉とターメリックを混ぜた黄色い生地に、魚介や野菜、牛肉などを挟み込んで揚げ焼きにしたフエの郷土料理。
とても似ているベトナム料理にバインセオBánh xèoというベトナム全土で食べられている料理がありますが、フエのバインコアイはベトナム全土で食べられているものより、生地が厚くよりサクサクとした食感が特徴です。
観光ガイドなどでは「 ベトナム風お好み焼き 」と紹介されることも多いですが、お好み焼きを感じる要素はほとんどなく、全くの別物です。
ベトナム南部で楽しめるベトナム料理・郷土料理【ホーチミン・フーコック島】
ベトナムで最も賑わう大都市ホーチミンや「 ベトナムで一番美しい島 」と言われるフーコック島の位置するベトナム南部。
ベトナム料理と聞いて真っ先に思い浮かぶフォーは、南部の人にとってはあくまでベトナム北部の食べものという認識です。
ハノイなどのベトナム北部ではフォーの屋台も多くみられますが、ベトナム南部ではほとんど見られず専門店で食べるものだそう。
ベトナム北部にとってのフォーのような、ベトナム南部に根付いている麺料理をご紹介します。
23.【ベトナム南部のソウルフード】フーティウHủ Tiếu
- ベトナム南部のソウルフード
- 価格相場30.000~50.000VND ( 約150~250円)
北部のフォー、南部のフーティウというくらい、ベトナム南部で広く愛されている定番中の定番の麺料理。
ベトナム南部ではフォーよりも断然フーティウを地元の人はよく食べています。
スープは豚骨ベースのあっさりとしたスープ。麺は細い米麺でコシがあるのが特徴です。
ベトナム南部はもちろん中部でも見かけることがありますが、ベトナム北部ではほとんど見ないためホーチミンなどの南部を訪れた際にはぜひ食べてみてくださいね。
24.【サラダ麺】ブンティットヌンBún thịt nướng
- サラダ麺
- 価格相場30.000~40.000VND ( 約150~200円)
ブンティットヌンはベトナムでは珍しい冷たい麺料理。
素麺ほどの細い米粉麺に、野菜と豚肉、ピーナッツが乗せられ、甘辛いタレと一緒に混ぜていただきます。
麺はほとんどコシはなくにゅうめんのような食感。
とてもさっぱりした一品でベトナム版サラダそうめんのような一品です。
25.【魚介スープの麺料理】ブン クアイBun Quay|フーコック島
- 魚介スープの麺料理
- エリア:フーコック島
- 価格相場30.000~50.000VND ( 約150~250円)
もともとは漁師飯だったと言うブンクアイは、魚介のベースのスープが特徴の麺料理。
ブンクアイならではの特徴はその調理方法にあります。
魚のすり身をボウルに擦り付け熱々のベーススープを注ぎ込んですり身を加熱します。
麺はにゅうめんのような柔らかい米麺でスープの味は薄味。胡椒がたっぷりと乗っていて良いアクセントに。
付け合わせのソースなどで味変しながら自分好みの味に仕上げていきます。
ベトナム料理は備え付けの調味料を使いながら自分好みに味にしていくのが定番の食べ方
ベトナム料理の中でも特に麺料理は味が薄くボヤっとしたキマりのないスープも多くあります。
ベトナムの食文化では、備え付けの調味料や付け合わせのソースで自分好みに味を足していくのが定番の食べ方。
エスニックなソースや調味料を使いながら、自分だけの一杯を作ってみてくださいね!
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