アンダルシア地方観光で訪れたいおすすめの街まとめ【有名都市からマイナーまで】
本記事ではスペイン、アンダルシア地方観光で訪れたいおすすめの街をご紹介します。
アンダルシア地方はスペイン南部に位置する南スペインとも呼ばれるエリア。
フラメンコの本場であり、陽気な人々、白い家々、青い空と海など日本人が思い描くスペインらしさのある地方です。
かつてイスラム王朝があった土地でもあることから、キリスト建築とイスラム建築が融合した独特の美しい街並みもアンダルシア地方ならではの魅力。
今日は、アンダルシア地方を代表する有名な都市はもちろん、日本ではほとんど知られていないマイナーな街もご紹介します。
【南スペイン】アンダルシア地方観光で訪れたいおすすめの街【人気都市からマイナー】
- アンダルシア最大都市セビーリャ
- イスラム王朝の首都グラナダ
- 洞窟住居の村グアディクス
- 海に浮かぶ半島カディス
- 白い家とビーチコニル
今日ご紹介するのはアンダルシア地方の5つの街
セビーリャとグラナダはアンダルシア地方を代表する大きな街です。
グアディクスとカディス、そしてコニルは、観光ガイドで取り上げられることのないマイナーな街ですが、その街の特色が色濃く感じられるローカルさを楽しめる街。
コニルはスペイン人の間でも穴場として知られる楽園のようなビーチタウン
かつてアンダルシア南部はイスラム王朝が治める土地であったことから、アンダルシア地方ではキリスト建築とイスラム建築を融合した独特の建造物が多く残っています。
文化が融合した独特の建造物や街並みはアンダルシア地方ならではの景観です。
アンダルシア地方の大都市セビーリャやグラナダはマドリードから陸路でもバスや電車1本でアクセスできますよ。
そのほかのマイナーな街は、セビーリャやグラナダを起点にアクセスできます。
アンダルシア地方の街①闘牛とフラメンコの本場セビーリャ
アンダルシア地方で最も大きな街セビーリャSevilla。
アンダルシアの政治、経済、文化の中心地で、マドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐスペインで4番目に大きな都市です。
スペインを代表する文化である闘牛とフラメンコの本場でもあり、セビーリャの街を歩いていると路上で踊り歌うフラメンコダンサーたちに何度も出会うことができる、フラメンコが日常の中で自然に溢れている街。
美しい街並みと優美な雰囲気漂う大きな街ながらゆったりとした空気感の街です。
セビーリャは世界遺産に登録されている建造物が3つもある、観光しがいのある街。
美しくゆったりとした街並みを楽しみながら観光名所もたくさんある誰が訪れても楽しめるバランスの取れた街でもあります。
世界遺産のひとつがセゴビア大聖堂。
スペイン国内で最も大きな大聖堂で、「 世界三大大聖堂 」のひとつでもあります。
キリスト様式とイスラム様式が融合した、実にアンダルシア地方らしい建築様式で建てられています。
世界遺産に匹敵するくらい人気の観光名所スペイン広場もセビーリャの見どころのひとつ。
映画スターウォーズのロケ地としても有名な広場で、半月上の弧を描く曲線に描かれた絵や装飾美はもちろん、夕日に照らされると黄金色に輝き「 美しい建物 」をそのまま形にしたような広場です。
セビーリャはアンダルシア地方の歴史を形にしたキリスト文化とイスラム文化を融合した建造物が多く残る、アンダルシア地方を代表する街です。
アンダルシア地方の街②イスラムの香りを感じる街グラナダ
グラナダGranadaはかつてイスラム王朝の首都であった街。
レコンキスタ以前、当時のイスラム王朝であるナスル朝の首都であったグラナダはかつてイスラムの文化圏にありました。
現在でもイスラム教文化を色濃く感じられる通りやカフェが立ち並び、ひとつの街で多様性を感じられる人や文化が融合している街です。
世界遺産に登録されているアルバイシン地区はグラナダ最古の地区である旧市街。
外壁を真っ白に塗った街並みは美しく、まるで迷路のような細路地が入り組んでいる趣のあるエリアです。
アルバイシン地区には、「 ジプシー地区 」の異名を持つサクロモンテ地区があり、スペインではヒターノと呼ばれるジプシーの方々が住むエリア。
ヒターノ居住区として知られていたエリアですが、近年では芸術家や音楽家が集まり自由奔放で開放的な地区です。
スペインの踊りというイメージの強いフラメンコは、ヒターノの方達が生み出したもの。
かつて住居として使われていた洞窟では本場のフラメンコショーを見ることができます。
古くから多様な人々が住むグラナダは、文化が人々が融合した魅力的な雰囲気を持ち、どこか妖艶で蠱惑的な不思議な魅力がある街です。
そんな雰囲気に惹かれてか旅人やヒッピーたちに好まれ、グラナダに住む人も多くいます。
個人的には特におすすめの街!
主観の印象では、グラナダは好きな人は沼にはまるような癖のある街。
とはいえ、一般的な観光名所にも事欠かず世界遺産アルハンブラ宮殿はグラナダのみならずアンダルシア地方を代表する観光名所です。
当時のイスラム王朝の宮殿であるアルハンブラ宮殿は「 スペインにおけるイスラム建築の最高傑作 」と呼ばれ、その姿はまさにイスラム建築の真骨頂。
偶像崇拝を禁止しているイスラム建築では、まるで壁や柱がレースでできているかのような繊細で細やかな装飾や幾何学模様を見ることができます。
アンダルシアの街③無数の洞窟住居
グアディクスGuadixはグラナダから約40kmほど離れた場所に位置する街。
スペインではヒターノと呼ばれる、フラメンコの生み出した人々が住んでいた洞窟住居が残る街です。
ヒターノは、いわゆるロマやジプシーと呼ばれる移動しながら生きてきた民族で北インドに起源を持つ人々。
スペインに移動して以降、歴史的な事情からアンダルシア地方に住むようになり偏見や差別から当時の社会の中で生きることが難しく人里を離れた洞窟住居に暮らしていました。
グアディクスの街と荒野の境目にはゴツゴツとした巨大な岩がそびえ、岩肌には大きな穴がぽっかりと無数に空いています。
洞窟住居として使われていた穴の数は2000にも上り、最盛期にはその全てが埋まるほど多くの人々が暮らしていました。
現在は岩肌に造られた洞窟住居にはほとんど人は暮らしていませんが、自然と一体化した岩肌の洞窟住居がある地帯の手前には、家らしい形をした白い外壁の洞窟住居が並んでいます。
白い洞窟住居には人々が暮らし、宿泊施設として開放されている家もあり洞窟住居に宿泊することができます。
ヒターノと洞窟住居に関する博物館もありますよ。
グアディクスの洞窟住居の村は、異様な美しさと不思議な魅力のある忘れがたい光景を見ることができる土地です。
アンダルシアの街④海に浮かぶ半島カディス
カディスCadizはアンダルシア地方の海に浮かぶ半島全体が街になっている都市。
アフリカ大陸が近く、アフリカそしてアルゼンチンからの移住者も多い、開放的で多様性のある良い意味で気の抜けた雰囲気。
アンダルシアの海沿いの街特有のゆるさの中に雑多さと陽気さ、明日は明日の風が吹くといったような軽さの混じった街です。
観光を楽しむというよりは、カディスの街の雰囲気を楽しむ、雑多な雰囲気の中に味わってみると旨味がどんどんと溢れてくるような街。
さまざまな国にルーツを持つ人々が、混ざり合って調和している暖かな雰囲気を感じられます。
海に囲まれているカディスならではの観光名所はビーチ。
カディス周辺の海岸は「 光の海岸 」と呼ばれ美しいビーチを楽しめる場所として知られています。
多くのビーチがあるカディスですが、中でもカディスで最も愛されているラ・カレタビーチは、夕日をバックに海に架かる橋の先に建つお城を見ることができるビーチとしても人気の場所です。
アンダルシアの街⑤秘密の楽園コニル
コニルConilは知る人ぞ知る楽園のような街。
天気の良い日には、肉眼でモロッコを見ることができるほどアフリカ大陸に近い場所にあるコニルは、知名度の低い小さな街です。
コニルの最大の魅力は10kmに渡って続く美しいビーチ。
ビーチを歩けば遠くにアンダルシア地方らしい真っ白な家々を望み、ゆったりとした雰囲気をこれでもかと感じられるリラックスした街。
そんな雰囲気は旅人やヒッピーを魅了し、自分の国で短期で働きお金が貯まったらゆっくりとコニルで過ごす人も多い町です。
コニルの長いビーチ沿いを散歩していると、時たまヒッピー感を感じるビレッジも。
サーファーも多く、ゆるい雰囲気漂い、そう言うのが好きな旅人にはたまらない町かと思います。
夕暮れ時には水平線に沈む太陽が言葉に尽くせないほど美しく、大きな空を色彩豊かに彩ります。
まるでビーチのために街があるかのような、手付かずの海に抱かれながらゆったりのんびり心地よく、ゆるりとした時を過ごすことができる街です。
アンダルシア地方観光で訪れたい街まとめ
フラメンコに陽気な人々、青空の下たわわに実るオレンジの実とスペインらしさを存分に感じられるアンダルシア地方。
そんなアンダルシア地方には、イスラム文化との融合を遂げた美しい建造物や、独特の風景が残る村、自然体の海と共に生きる街など、個性豊かな街が多くあります。
セビーリャやグラナダの大きな都市ではアンダルシアの活気と情熱に触れることができ、ローカルな街ではそこに生きる人々の多様性に溢れた魅力に触れることができますよ。
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