【静寂の寺院ワットパーラート】チェンマイの山で瞑想とリトリートしたい方におすすめ
本記事では、静寂の寺院ワット・パーラートについて解説します。
まるで自然と一体化したかのような神秘的な雰囲気漂うお寺ワット・パーラート。
点在する数々の仏像や建造物がまるで自然の一部のように溶け込んでいるような、建造物と自然の間に境界線のない空間が魅力の寺院です。
澄み切った空気、川のせせらぎ、木々の間を照らす木漏れ日。
自然の豊かさの中でその風景に溶け込んでいるワット・パーラートは、リラックスしたり瞑想を楽しむために訪れる方も多い瞑想寺としても知られる寺院です。
チェンマイ市街からも比較的アクセスしやすい場所に位置しており、チェンマイで最も有名な寺院ドイ・ステープへ行く途中にあるため合わせて訪れることもできますよ。
山の中腹に突如現れる自然と融合した寺院ワット・パーラートの見どころと行き方を詳しく解説します。
ワット・パーラートってどんな寺院?
チェンマイで最も有名な寺院ドイ・ステープへ行く途中の山中に、ひっそりと佇むように立っているワット・パーラート。
ワット・パーラートは観光客にあまり知られていない穴場寺院で、ドイ・ステープへ行く方も素通りする方が多い寺院です。
そのため、観光客で賑わうことはなく自然と融合したような寺院の美しさをゆったりと楽しむことができるのがワット・パーラート最大の魅力。
瞑想やリラックスする時間を楽しむために訪れる人も多い、リトリートセンターのような側面も持った寺院です。
ひっそりと山の中腹に建つワット・パーラート。
ワット・パーラートが山の中腹に建てられたのには、チェンマイで最も有名な寺院ドイ・ステープと切っても切れない所以があります。
「 ドイ・ステープを訪れずしてチェンマイに来たとは言えない。」
昔からそんな言葉があるほど、チェンマイにおいて重要な寺院ドイ・ステープ。
その訳は、仏陀の遺骨を運んだ白象がドイ・ステープ山の頂上で息絶えたことから、仏陀の遺体を安置する場所を白象が教えてくれたと解釈し、白象が息絶えた場所にドイ・ステープを建設しました。
そして白象がドイ・ステープまで行く途中に、止まって体を休めた場所が現在ワット・パーラートが建っている場所です。
仏陀の母が身籠る際に、6本牙の白象が胎内に入る夢を見たという言い伝えがあり、仏教において白象は神聖な生き物とされています。
仏陀の誕生を知らせ遺骨を安置する場所を示した白象が休憩した場所は神聖な場所だとして、ワット・パーラートが建設されました。
ワット・パーラートが建てられたのは、かつてチェンマイに首都を置いていたランナー王朝の6代目の王であるクーナー王の統治時代( 1355〜1385年 ) 。
現在はタイという国の一部であるチェンマイですが、1296年から1775年までランナー王朝という独立した国家の首都でした。
ランナー王朝は現在のラオス・中国・ミャンマーにあたる地域まで勢力を持つ巨大な王国でした。
ワット・パーラートではランナー様式そして現在のミャンマーにあたるビルマ様式で作られた仏塔や仏像を見ることができます。
例えば、深い赤の色彩が美しい本堂にはビルマのシンボルである緑の孔雀の姿が描かれています。
本堂の後ろにある仏塔もビルマ様式で作られていますよ。
自然と一体化した寺院ワット・パーラート
ワット・パーラートに到着し、私たちを出迎えてくれるのは竹のトンネル。
まるで自然の中に溶けているような、空間の一体感を味わえるワット・パーラート。
敷地内には建造物が点在していますが、多くの部分をチェンマイの豊かな緑が覆っています。
流れる川のせせらぎが耳を撫で、心地よい空間を味わうことができますよ。
ワット・パーラートの大きな魅力は、仏像や建造物が自然の中に溶け込んでいる空間。
苔むした仏塔や、木々の中の仏像など平和で優しい光景を見ることができます。
今回は文字を少なく写真を並べてみました
ワット・パーラートが自然と一体化した寺院と言われる雰囲気が少しでも伝わればと思います。
チェンマイ市街からワット・パーラートへの行き方
ワット・パーラートはチェンマイ市街から約7km西に位置しています。
旅行者が観光の拠点とするチェンマイ旧市街からは以下の3つの方法でアクセスできます。
- トレッキング
- ソンテウ
- ツアー
①ハイキング|自然との一体感を楽しみたい人におすすめ
自然を存分に味わいたい!
そんな方におすすめなのが、ハイキングでワット・パーラートを訪れる方法です。
僧侶の登山道という意味を持つ「 モンクトレイルMonk’s Trail 」と呼ばれるトレッキングルートがあり、実際にタイの僧侶の方々がチェンマイ市街からドイステープへ登る時に使われる登山道です。
ワット・パーラートはモンクトレイルのルート上にあるため、チェンマイの豊かな自然を味わいながらワット・パーラートを訪れることができますよ。
実際に私もハイキングでワット・パーラートを訪れました
ワット・パーラートを観光して帰るもよし、ワット・パーラートからそのままハイキングを続けるとドイ・ステープまで登ることも可能です。
登山道とはいえ、誰でも気軽に歩くことのできるトレッキングルートなので、ワット・パーラート自体の自然の豊かさはもちろん、より自然を堪能したい方におすすめの方法です。
②ソンテウ|ローカルな手段を楽しみたい方におすすめ
ローカルな手段で行ってみたい!
そんな方におすすめなのが、タイの乗合タクシーであるソンテウで行く方法です。
ワット・パーラートはドイ・ステープへ行く道中にあるため、ドイ・ステープ行きのソンテウに乗り、ワット・パーラートで降ろしてもらうことができます。
ドイ・ステープ行きのソンテウは乗り場も決まっており、ソンテウに乗り慣れていない方でも気軽に利用することができますよ。
帰りはドイ・ステープからチェンマイ市街に降りてくるソンテウを道でつかまえて、チェンマイ市街へと帰ることができます。
チェンマイ市街から、ドイ・ステープ行きのソンテウの詳細は以下の記事をご覧ください。
③ツアー|ドイ・ステープも一緒に楽しみたい方におすすめ
ドイ・ステープも合わせて行ってみたい!
そんな方におすすめなのがツアーを利用する方法。
チェンマイで最も有名な寺院ドイ・ステープも一緒に訪れることができます。
ワット・パーラートはドイ・ステープへ行く山中の途中にあるため、ハイキングやソンテウを利用しても行くことができますが、
「 ローカルな交通手段を使うのは不安が残るので、安心して楽に行きたい!」
そんな方におすすめですよ。
ワット・パーラートはあまり知られていない寺院のためツアーは多くありませんが、そんな中でも人気なのがドイ・ステープで美しい日の出を見ることができるツアー。
ドイ・ステープから朝日を眺めた後、ワット・パーラートを訪れる自然の豊かさを存分に楽しめるツアーですよ。
自然と融合した美しさを存分に味わえる寺院
点在する数々の仏像や建造物がまるで自然の一部のように溶け込んでいるワット・パーラート。
その美しい光景は私たちも自然の一部であることを思い出させてくれるような、平和で穏やかな空間です。
瞑想するもよし、ヨガをするもよし、ただただ美しい空間に身を委ねるもよし。
「 寺院 」の域に留まらない、自然が仏像を飲み込むような穏やかさと静かな甘美を味わえる寺院です。
ワット・パーラート
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