ベトナムらしくないベトナム?!今注目を集めるダナンってどんなところ?
ベトナム中部に位置するベトナム第3の都市ダナン。
近年急速に注目を浴びているダナンですが、はっきり言ってはじめてのベトナム旅行にはおすすめしません。
なぜなら全くベトナムらしさがないんです。
ホーチミン、ハノイ、ダナンとベトナムの3つの主要都市を訪れた経験をもとに、「ベトナムらしさ」と言う点に注目すると、ホーチミンが10点ならダナンは2〜3点。
東南アジア感を求めて初めてのベトナム旅行で最初の行き先をダナンにすると「あれ?」と感じるかも知れません。
逆にいえば、ホーチミン、またはハノイを訪れた後や2回目以降のベトナム旅行、そしてノマドワーカーにはとてもおすすめです。
ダナン最大の見どころはどこまでも続く美しいミーケービーチ。デジタルノマドとして暮らしている欧米人が多く住む地域でもあり、ヨーロッパやアメリカスタイルの店も多く並びます。ノマドが集まるwifiの強いカフェも。
ダナンはビーチでゆっくりくつろぎたい、リゾート気分を味わいたい、そんな人におすすめです。
とはいえ、ホイアン観光、フエ観光の玄関口となるダナンに滞在しようかどうか考えている方もいらっしゃると思います。
本記事では、
- 日本からの短期旅行でベトナム中部を訪れたい!
ホイアンやフエは行きたいけれどダナンはどうしようか迷っている。
- ベトナムを旅してベトナムの主要都市は訪れた!
次の行き先にダナンを検討しているからどんな場所か知りたい。
そんな方に向けて、近年注目を浴びているダナンはどんな都市なのか、ダナンの見どころを詳しくご紹介します。
ホイアン・フエ観光の玄関口ダナンってどんな街?
ダナンDa Nangはベトナム南中部に位置する第3の都市。
日本からダナンの直行便も運行しており、気軽に日本から訪れることができる街として近年注目されています。
ダナンから南へ車で約40分の場所には美しいランタンが有名な世界遺産の街ホイアンが、北へ車で2時間ほどの場所には古都フエがあります。
そのためダナンはホイアン観光やフエ観光をメインとして訪れる際の玄関口にもなっています。
16世紀頃までダナンは他の町と変わらない小さな漁村に過ぎませんでした。18世紀になると、ダナンはベトナム最大の貿易港として栄え、他国の文化が入ってきやすい環境に。
例えば、ダナン名物のミークアンは日本のきしめんの影響を受けたと言われています。
ダナンが観光地として人々を惹きつけるようになったのは近年になってからのこと。
もともとは観光客が訪れるような街ではありませんでしが、リゾートホテルや欧米人向けの店を中心に都市開発され注目を浴びるようになりました。
” 東南アジアっぽいベトナムらしさがないこと ” それはダナンの魅力と言えます。
「 ごちゃごちゃした雑多感、 声をかけてくる人、地元の人の生活を感じる 」そんな東南アジアっぽいベトナムを感じられるエリアは少ないですが、欧米スタイルの町、リゾートホテルを楽しむことができる都市です。
ダナン最大の魅力であるミーケービーチ周辺のエリアは、ダナンがベトナム第3の都市であるにも関わらずとても交通量が少なくゆったりしているのも特徴。
ベトナムではバイクが次々とやってきて道路を渡るのが難しい時もありますが、ダナンではするっと渡れてしまうほどです。
ダナンのエリア情報【ビーチ沿い・ローカルエリア・欧米風エリア】
ダナン観光のメインとなるミーケービーチ側のエリアは大きく3つに分けることができます。
欧米風エリア〜五行山までのミーケービーチ沿いにはハイアットリージェンシーなどの高級ホテルが多いが、近くに飲食店や店が何もない。移動するにはタクシーやバイク必須。
飲食店が多く便利な立地のリゾートホテルに滞在したいなら、ローカルエリア、欧米風エリア側のミーケービーチ沿いがおすすめ!
一食25.000ドン (約170円)〜ほどの店も多い。韓国人が多く住むエリアでもあり韓国系の店やスーパーも多数。
外国人向けのカフェや飲食店が多く、ピザやハンバーガーなど欧米スタイルの食事を楽しめる。価格は100.000ドン (約500円)ほどからとベトナムの平均よりは高めの店が多い。
デジタルノマドが多く、wifiの強いカフェもある。
ローカルエリアから欧米風エリアまでは徒歩で30分ほど。
雨季にダナンを訪れる方や、暑い中歩くのが好きではない方は、移動にタクシーやバイクに乗ることになるので自分好みのエリアに宿泊するのがおすすめです!
【ダナン最大の魅力】これさえあれば満足しちゃう?!美しいミーケービーチ
ダナン最大の見どころは、白砂が美しいミーケービーチMy Khe Beach。
全長32kmにも及び砂浜は60mの幅をもつ巨大なビーチです。
青い空となめらかな白い砂浜、平和で穏やかな雰囲気とまさにパラダイスのような場所でミーケービーチに恋してダナンに長期滞在する人も少なくありません。
ミーケービーチ沿いにはマリオット系列の人気ホテル「フォーポイント バイ シェラトン ダナン(Four Points by Sheraton Danang)」など、リゾートホテルが並んでいます。
ミーケービーチの魅力を堪能するなら朝がおすすめ!
真っ白な砂浜と青い空がビーケービーチの昼間の顔なら、朝の顔は日の出と共に太陽が彩る空を楽しむことができます。
刻一刻と空の色が変わっていき、ピンクと紫色の素晴らしく美しいグラデーションを楽しめることも。
朝方には、地元の漁師たちが地引網で漁をしている姿を目にできます。
豊かな海の幸が名物のダナンですが、こうして実際に漁をしているところを目の前にすると「捕ってくれる人がいて口にできるんだなぁ。」と普段食べているものが多くの人の手を渡っていることを実感します。
ミーケービーチを訪れたらぜひ朝方に散歩してみてください。太陽が昇るちょうど東側にビーチのあるダナンだからこそ見ることができる、幻想的な朝の時間を楽しめますよ!
ミーケービーチ周辺はリゾート感にどっぷり浸かれる
ミーケービーチ沿いは幅広い歩道が整備されていて、とても歩きやすくなっています。
道も綺麗で家族連れでも安心して歩ける道ですよ。
ミーケービーチ沿いにはジュースやビールを楽しめる海の家のような店も多く気軽に休憩できるのも嬉しいところ。
「 ビーチを眺めながらひたすらのんびりとリラックスして過ごす。」そんな至福の時間を堪能できます。
まるでヨーロッパ?!欧米風の飲食店を楽しめるアントゥンエリア
おしゃれな飲食店やモダンな店が集まっているのがアントゥンAn Thuongエリア。
ミーケービーチの美しさと、欧米人向けの都市開発によってか、ダナンにはデジタルノマドで長期滞在している欧米人がたくさんいます。
そのため、ミーケービーチ周辺のエリアはリトルヨーロッパとでも言いたくなるような、欧米人向けの店が多数。またリゾート地としても発展しているため、観光客向けの店が多く「 綺麗・清潔・モダン」な店が多くあります。
「 東南アジア感もいいけど、ゆったりと綺麗な店で食事したり、安心してリラックスして過ごしたい。」
そんな方はとても楽しめると思います。
【アントゥンエリアのノマドの聖地】The Cups Coffee
アントゥンエリアを代表するカフェが、The Cups Coffee。
時間帯によっては外国人しかいないほど国際的で、半数以上の人がパソコンを開いて仕事をしている光景を見る時間帯も。
Wifiも超快適でダナンのデジタルノマドの聖地のようなカフェです。
ダナンのローカルな部分も体験したい!
欧米風エリアとローカルエリアははっきりと分かれていて、ローカルエリアに行くとダナンに住む人々の生活の様子を垣間見ることができます。
雑多でごちゃごちゃした感じというよりは、のどかでゆったりとした雰囲気。
屋台がずらっと並んでいたりと異文化を感じる光景に出会えます。
ストリートフードはもちろん、日本では目にすることのない野菜や果物がずらっと並び、魚や肉などダナンの台所の様子を垣間見見ることができる面白いエリアです。
ダナンの見どころ
番号 | 名称 | 特徴 |
---|---|---|
① | ミーケービーチ | 白い砂浜のビーチ |
② | 五行山 | 神秘的な光が差し込む洞窟 |
③ | バーナーヒルズ | 巨大な手のあるテーマパーク |
④ | ロン橋 | 龍のオブジェのある橋 |
⑤ | ダナン大聖堂 | ピンクの大聖堂 |
⑥ | ハン市場 | 屋内マーケット |
ダナンの観光名所は数ありますが、ダナンの見どころの中でもぜひ訪れたい最大の見どころは、大理石でできた聖なる山「 五行山 」。
神聖な場所としてチャム民族に崇められていた洞窟の中に、幻想的な光の筋が差し込む神秘的な光景を体験できます。
【ダナン最大の見どころ】神秘的な光が差し込む聖なる五行山マーブルマウンテン
ダナンでぜひ訪れたいのが、最大の名所五行山マーブルマウンテンMarble Mountain。
五行山のあるダナンは2世紀末〜17世紀ベトナム中部にチャム民族が建てたチャンパ王国があった土地。五行山は彼らが神を崇める神聖な場所であったそうです。
五行山最大の見どころは、巨大な洞窟を美しい光の線が照らす神秘的な光景。
洞窟の上からはぽたっぽたっと水滴が滴り、音の反響する洞窟内に美しい自然の音楽を奏でます。
ダナンの見どころは観光客を呼び込むために作られた場所も多いですが、五行山はダナンにかつて住んでいた人々の信仰や文化を感じられる場所。
洞窟だけでなく、丸ごと大理石でできている五行山では自然の美しさと壮大な風景を体験できます。
五行山の見どころ、行き方、料金など五行山観光について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ダナンでのレストラン・飲食店での価格
ダナンの飲食店の価格はホーチミン、ハノイと比べて安めです。
屋台やベトナムでは定番のプラスチック椅子で食べるようなローカルな店で食べるなら25.000ドン ( 約125円 )から、テーブルのある店ちょっとしっかりした感じの店で食べるなら50.000ドン ( 約250円 ) からで美味しい食事を楽しめます。
ダナンに多い、ステーキーやハンバーガー、ピザなど欧米スタイルの店だと、100.000ドン ( 約500円 )くらいからです。
【ダナンの名物料理】 日本のきしめんがルーツ?!ミークアン
ダナンを代表する名物料理がミークアンMi Quang。
魚介の出汁からとったスープに平打ちの米麺が入ったベトナム中部地方を代表する麺料理です。
具材には肉と食感の良いピーナッツ、そして別皿にはせんべいと野菜が。食べる時に、せんべいを手でバキバキと割ってスープに入れて食べます。
せんべいのパリパリとした食感がアクセントになってとても美味しい一皿。
一説には、ダナンが貿易港として栄えていた江戸自体ごろに、日本から伝わったきしめんがルーツだとも言われています。
見た目はきしめん説を採用したくなるくらい、きしめんにそっくり!食感はコシはあまりなくツルツルとした感じ。軽めでつるっといけちゃいます。
ローカルな店では一杯25.000 ( 約125円 ) くらいから頂けます。
ミークアンはベトナム中部を代表する料理。ホーチミンやハノイではほとんどミークアンには出会えません。
ダナンでは街を歩いていると探さなくてもそこら中にあるので簡単に見つけられますよ!
ダナンを訪れたらぜひ味わってみてくださいね。
ダナンの宿泊施設の料金
ダナンの宿泊施設は、ベトナムの主要都市の中でも安い宿泊施設が多いです。
ホーチミンの半額、ハノイの2/3ほどの価格で宿泊することができるのも、長期滞在する人が多い理由のひとつ。
近郊のフエ、ホイアンと比べても割安です。
リゾートホテルでのんびりと優雅に過ごすもよし、安く個室に泊まりたいという方ならなんと1泊1200円ほどでホテルに宿泊できます。
ダナン長期滞在や安く泊まりたい人におすすめ【1泊1200円のホテルに泊まってみた】
1泊1200円でダブルルームに泊まれるのがコンチネント ホテル ダナンContinent Hotel。
白を基調とした部屋に大きなベッド、ハンガーやケトル、タオル、無料の飲料数なども揃っています。
特に気に入った点はトイレとシャワーが分かれていて、シャワールームに仕切りがあること。
ベトナムの低価格のホテルではトイレとシャワーに境界がなく、シャワーを使うとトイレまで濡れてしまうことも多いですが、1200円でシャワー、トイレ別はとても嬉しいです!
大きな窓もあり、真ん中部分は開閉可能。鏡付きのデスクの他、反対側には荷物置き場もあります。
ハウスキーピングも毎日してくれましたよ。
とはいえ建物は少し古い感じ。バックパッカーなら全然ありですが、パートナーとの特別な旅行やモダンな建物に泊まりたい人にはおすすめしません。
徒歩3分でスーパーマーケットや飲食店に行くことができロケーションはとても便利!
ダナンに長期滞在したい方や、安くホテルに泊まりたい方におすすめのホテルですよ。
のんびりとリラックスして過ごしたい人におすすめの街ダナン
ダナン最大の魅力は、白砂の美しいミーケービーチとゆったりとした空気感。
欧米人や観光客向けの都市開発がされているので、ベトナム人以外にも多く出会う街です。
ベトナム国外から来て住んでいる人が作り出す欧米的な雰囲気とダナンが本来持つ美しさが掛け合わさり、軽くさっぱりした雰囲気のある街。
流れと共に ” ベトナムらしさ ” というのも変わっていき、ここダナンは新しいベトナムらしさのある街なのかもしれません。
ホーチミン、ハノイでは味わうことのできないベトナムをここダナンで体験してみてくださいね!
コメント
コメント一覧 (2件)
懐かしいですね!35年前にダナンに2回行ったことがあります。
五行山も上ったことがあります。ここで安くて美味しい中華料理店を見つけ、
いつもそこで食事をしていました。
ダナンでは、ホーチミンやハノイのようにバイクの騒音で悩まされることもなく、
ゆったりとすごしていました。
onaga1951さま
コメントありがとうございます!
35年前はきっと全く違うダナンだったんでしょうね^ ^
美味しいお店に出会えると嬉しいですよね!
現在のダナンもバイクが少なく驚きました^ ^