神秘的な光が降り注ぐ五行山マーブルマウンテン【見どころ・入り口・料金・行き方】
本記事ではダナンの最も有名な観光名所のひとつ、五行山 ( マーブルマウンテン ) の見どころ、入場料金、入り口など五行山の観光で役に立つ情報を詳しく解説します。
五行山、マーブル ” マウンテン ” という名前から大きな山を連想しますが、標高108mのとても低い山。
登山や特別な交通手段は必要なく、平地にある五行山の入り口から内部の見どころまでは階段またはエレベーターで気軽に観光できます。
五行山最大の見どころは、薄暗い洞窟を神秘的な光の線がまばゆく照らすフィエンコ洞窟Huyen Khong Cave。
自然の神秘と人間の作り出した造形美が織りなす五行山でしか見ることのできない美しい光景が目の前に広がります。
宿泊施設が集まっているダナン中心地から五行山までは約8km、タクシーやバイクで約15分の距離に位置します。
- 五行山の料金
- 五行山の入り口
- 五行山への行き方
- 五行山の階段 / エレベーターでの行き方
- 五行山の見どころ
以上5つのポイントから五行山観光に役立つ情報をご紹介します。
記事前半では入り口の場所や行き方、入場料など概要を、記事後半では五行山の見どころをご紹介しています。
五行山の見どころや、五行山でどんなものを楽しめるのかだけを知りたい方は、記事後半からご覧ください。
五行山マーブルマウンテンってどんな場所?【大理石でできた聖なる山】
「 五行山 」「 マーブルマウンテン 」と2つの呼び名がありますが、どちらも全く同じ山を指します。
五行山は大理石でできていることから、大理石の英語にあたる”マーブルMarble ”マウンテンと呼ばれるようになりました。
五行山のあるダナンは2世紀末〜17世紀ベトナム中部にチャム民族が建てたチャンパ王国があった土地。五行山は彼らが神を崇める神聖な場所であったそうです。
五行山とは一つの山ではなく、ホアソン(火山)、トゥイーソン(水山)、モックソン(木山)、キムソン(金山)、トーソン(土山)の5つの山の総称。
万物が、火水木金土の5つの要素から構成されていると言う思想、五行思想に基づいています。
火水木金土の五つの要素を持つ山のうち、観光地として解放され道が整備されているのが水山トゥイーソン。
トゥイーソンに最大の見どころフィエンコ洞窟をはじめとした見どころが集結しています。
そのため「 五行山観光 」というと 「 水山トゥイーソン観光 」を指します。
五行山マーブルマウンテンの入場料は無料
五行山の入場料は無料です。( 2022年11月現在 )
五行山の見どころエリアまでは、階段またはエレベーターで行くことができます。
階段を利用する場合は完全無料で五行山を観光することができ、エレベーターを利用する場合は、エレベーター代がかかります。
五行山マーブルマウンテンの見どころへは、階段またはエレベーターで行ける
五行山の見どころは、山の中腹より上部にまとまっています。
山の中腹とは言っても低山なので、日本の神社に参拝するときに神殿まで階段を登って行くイメージ。
五行山の麓が神社の鳥居のある部分、五行山の見どころが集まっている部分が神社の石段を登った先の本殿をイメージすると分かりやすいかもしれません。
マーブルマウンテンの見どころが集まっている部分へは、階段またはエレベーターで行くことができます。
エレベーターのチケットは片道ずつ購入します。
行きまたは帰りだけエレベーターを利用することもできますよ。
マーブルマウンテンの見どころへ階段での行き方
私は往復エレベーターを使ったのですが、階段で行く場合は10分かからないくらいの距離だそうです。
階段だからこそ見える景色を楽しみたい!
そんな気持ちで途中まで階段を登ったのですが、途中で引き返してエレベーターを使いました。
写真では分かりにくいと思うのですが、実際の階段はとても急な上に、一段一段が高く、言ってしまえば歩きにくい階段でハードです。
とはいえ、普通に歩いている人もいますので、体力のある方は階段も全然ありですね!
マーブルマウンテンの見どころへエレベーターでの行き方
エレベーター乗り場の手前に、エレベーター乗車券を売っている窓口があるので、そこでチケットを購入します。
料金は片道15.000ドン ( 約75円 ) 。
帰りのエレベーターチケットは、下りのエレベーター乗り場の前にチケット売り場があるのでそこで購入します。
エレベーターの良いところは、階段を登らず楽に見どころエリアへ行くことができるだけでなく、エレベーターを降りてすぐに五行山を一望できる素晴らしい景色があります。
この景色はエレベーターチケットがある人のみ入れる場所なので、この景色を見るだけでも価値があると感じました。
逆光で美しい写真をお見せできないのが残念ですが、ぜひご自身の目で楽しんでみてください!
五行山の左手には町が眼下に広がり、その先にはダナンの美しい海が見える素晴らしい景色を楽しむことができますよ。
エレベーターチケットを買うときに、五行山のマップとポストカード10枚が入ったものを買うことができます。
マップ+ポストカードの料金は15.000ドン ( 約75円 ) です。
私の場合はエレベーターチケットを買ったときに、30.000ドン払ってエレベーターチケットとこのマップをもらいました。
片道15.000ドンなので往復分のエレベーターチケットを買ってマップは無料だと勝手に思い込んでいたのですが、15.000ドンはマップの料金でした。
決して高いものではありませんが、ポストカードは自宅の印刷機で印刷した感じのクオリティなので、要らないかなと感じる人は断るのもひとつですね。
マーブルマウンテンの2ヶ所の入り口・エレベーターの場所
五行山への入り口は2ヶ所あります。
上記のGoogleMapに2ヶ所の入り口の場所とエレベーターの場所をピンしていますので、確認してみてくださいね。
- ・ゲート1
-
階段のみ ( 約150段 )
- ・ゲート2
-
階段 ( 約100段 ) / エレベーター乗り場
2ヶ所のうち、おすすめはゲート2です。
階段を使う方もゲート2の方が段数数が少ないですし、エレベーター乗り場もゲート2にあります。
バイクやタクシーの配車アプリGrabを使って五行山へ行く方は、目的地をゲート2に指定してみてくださいね。
ダナン中心地から五行山への行き方
五行山はダナンの中心地から約8km、タクシーやバイクで約15分です。
おすすめの行き方はベトナム旅行でのマストアプリ、タクシーやバイクを配車できるGrabで行く方法。
- ・Grabタクシー
-
約119.000ドン ( 約600円 )
- ・Grabバイク
-
約52.000ドン ( 約260円 )
ちなみに、私は他の山々の姿を見たいと思い歩いて行きましたが片道2時間ほどの距離で暑いのでおすすめしません。
とはいえ歩くのが好きな方や、交通費を安くしたいという方は、Grabは目的地までの距離が短いほど安くなるので、歩けるとこまで歩いて疲れたらGrabを配車すると言うのもアリかもしれませんね。
「 簡単に気軽に行きたい 」と言う方は、ダナンまたはホイアンから五行山のツアーがあるのでツアーに参加するのもおすすめです。
>> ダナン発五行山ツアーはこちらから予約可能です。
>> ホイアン発五行山ツアーはこちらから予約可能です。
五行山入り口付近の売店・飲食店
五行山の入り口には階段を登る前に売店が並んでいます。
水やアイスクリームなどの軽食をはじめ、お土産品が店先にずらっと並んでいます。
五行山の見どころエリアへ登ってからも水は買えますが少々高めの値段設定なので、水をあらかじめ買っておくのがおすすめです。
ここでは水は買わなかったので価格はわかりませんが、この売店で買ったアイスは街中の普通の店と同じ価格で特に高いとは感じませんでした。
とはいえ、通常の価格で買いたい人はダナン中心地で水を買っておくと安心ですね。
五行山の見どころを全て回ると2時間半〜3時間ほど、主要な見どころだけでも約1時間ほど所要時間がかかります。
五行山に登った見どころエリアには飲食店はないため、長い観光になるのでお腹を満たしてから観光するのがおすすめです。
ダナン中心部で食べてもよし、五行山入り口付近にも数は多くないですがレストランや飲食店がありますよ。
他にも入り口周辺には巨大な神様の像を売っている場所がとても多く、五行山ならではの店のラインナップを楽しめます。
五行山の見どころ・回り方【最大の見どころはフィエンコ洞窟】
階段またはエレベーターを登った先の中腹に五行山の見どころが集まっています。
神々の庭園のようになっていて敷地内に見どころが点在しています。
五行山最大の見どころであり代名詞とも言える、神秘的な光が差し込む洞窟として有名な「 フィエンコ洞窟 」は一番奥にあります。
五行山の見どころエリア自体は広すぎるわけではないのですが、ダナンの気候が蒸し暑いため全ての箇所を回ろうとすると、最大の見どころであり一番奥にあるフィエンコ洞窟に着く頃にはクタクタになってしまうことも。
五行山の見どころの中でもフィエンコ洞窟は別格なので、最初にフィエンコ洞窟を目指しご自身の体力を見ながら他の見どころを回るのがおすすめですよ。
入り口からフィエンコ洞窟までの道のりに、さまざまな建造物や像があるのでご自身の体力を見ながら興味のあるところにふらっと立ち寄ることができます。
敷地内には各見どころの方向を示す看板もあるので観光しやすい作りになっています。
五行山の見どころはこんな感じの道で繋がっています。
元気があれば全て見て回るのもよし、主要な見どころを回りつつ途中で気になるところがあったら見ると言うスタイルでも十分楽しめると思います。
本記事では、五行山を訪れたら必ず見たい五行山のハイライトをご紹介しますね。
上記のマップをもとに、見どころの場所は番号でご紹介していきます。
マップ⑩【最大の見どころ】神秘的な光が照らすフィエンコ洞窟Huyen Khong Cave
五行山のシンボルであり最大の見どころはフィエンコ洞窟Huyen Khong Cave。
巨大な洞窟にぽっかりと開いた穴から神秘的な光が差し込む幻想的な洞窟です。
フィエンコ洞窟にはもともと穴はありませんでしたが、戦時中にアメリカ軍の空爆によってできたものだそう。
過去の歴史に焦点を当てると悲しみを感じますが、目の前にある景色はこの穴によって数倍この場所が美しく輝いているように見えます。
ダナンは蒸し暑く外では汗をかくような天気なことも多いですが、フィエンコ洞窟内はスーッと涼しい空気が流れています。
耳を澄ますと、ゆっくりとぽたっぽたっと水滴が滴る音色が聞こえ、この空間の神秘さを感じさせてくれます。
最大の見どころだけに絶え間なく人がいるのですが、ふと人足が途切れ一人で静寂を楽しめることも。
ぜひ時間がある方はこの空間を独り占めして神秘的な光と静寂の中の水滴の音を楽しんでみてくださいね。
【マップ⑨】大理石を掘り出して作られた女神レディブッダホアンギエム洞窟
大理石を掘り出して作られた女神像のあるホアンギエム洞窟Hoa Nghim Cave。
先ほどご紹介したフィエンコ洞窟の手前に位置し、フィエンコ洞窟へ行くときに必ず通る場所にあるので合わせて観光しやすい洞窟です。
2世紀後半に、この地域に住んでいたインドネシアから渡ってきた民族チャム族の女神様の像を見ることができます。
通称レディブッダとして親しまれている女神像は、大理石でできているこの洞窟を掘り出して作られています。
膨大な時間をかけて完成したであろう細部まで美しい女神像で、厳かながら優しい空気感を感じられます。
ホアンギエム洞窟の門も、まるで「 千と千尋の神隠し 」にでも出てきそうな長い歳月を感じる場所。
この門をくぐると一気に涼しい空気に変わり、外と中の境界線のような雰囲気を感じる門です。
光の線によって照らされる神秘的な像
マップには載っていないのですが、エレベーターを降りてすぐのところには美しい自然の光を受ける像があります。
個人的には、メインであるフィエンコ洞窟に次いで素晴らしさを感じた場所でした。坐禅を組んでいる像の背後には木々があるのですが、像の真上に光の線が来るように設計されています。
自然美を生かした完璧な配置がこの空間をより一層美しく彩る風景を見ることができます。
山自体が大理石でできているという五行山。
五行山では各所の見どころはもちろん、ただ歩いているだけでも壮大で厳かな風景を味わえますよ。
見どころである洞窟や像に引けを取らないくらい、訪れる人を楽しませてくれる壮大で美しい景色が待っています。
五行山内部の売店【登ってからも水やジュースを購入可能】
五行山に登ってからも売店があり、水やコーラ、ココナッツジュースなどを購入できます。
私が確認した中では2ヶ所の売店がありました。
値段は通常の1.5倍ほどで高めの値段設定ではありますが、いつでも水や飲み物が買える安心感がありますね。
五行山観光は歩きやすい服装がおすすめ
五行山は大理石でできているので、雨の日は滑りやすくなります。
晴れている日でも、最大の見どころであるフィエンコ洞窟内は洞窟の上から滴る水滴で濡れていますので結構滑りやすいです。
五行山は段差が多く均一な階段ではないので、滑りにくく歩きやすい靴で行くのがおすすめですよ。
五行山観光はフィエンコ洞窟を目指そう
「せっかくの五行山観光だから全て見て回りたい!」
そんな気持ちになりますが、ダナンの気候は蒸し暑いため入り口から順番に回っていると最大の目玉であるフィエンコ洞窟に着く頃には疲れてしまうこともあるかもしれません。
五行山に着いたらまず一番遠くにあるフィエンコ洞窟へ行き、入り口へ戻りつつ他の見どころを楽しむのがおすすめです。
ぜひご自身のペースでじっくりと五行山の美しい自然美と人々の作り出した造形美のコラボレーションを楽しんでみてくださいね。
五行山マーブルマウンテン
入場料:無料
片道15.000ドン(約75円)
営業時間:7~19時
GoogleMapで場所を確認する
ダナンのエリア情報や見どころを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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