【現金必須】スペイン巡礼とお金の話|アルベルゲではカード不可!

「スペイン巡礼をしたいけれど、巡礼中はカードで支払いできるのかな?スペイン巡礼中のお金はどんな形で準備したらいいんだろう?」

本記事では、そんなスペイン巡礼中のお金の準備について解説します。



結論、スペイン巡礼中は現金必須!


近年スペインでは、観光や旅行であればカード一枚でほとんどの支払いができますが、スペイン巡礼となると別の話。


宿泊施設を始めバルや飲食店でも、現金がないと支払えないことも。


実際に私はスペイン巡礼中に現金を持っておらず、アルベルゲに泊まれなかったり朝食が食べられず奢ってもらった経験があります。


3つの巡礼路を歩いた実体験をもとに、スペイン巡礼中のお金の準備や支払い方法について解説します。





【現金必須】スペイン巡礼とお金の話|アルベルゲではカード不可!

スペイン巡礼では、小さな田舎町で過ごすことが多かったり巡礼者専用の宿アルベルゲに泊まるなど、通常の観光や旅行での常識が通用しません。


例えば旅行であれば、ほとんどの宿泊施設でカードで支払うことができますが、スペイン巡礼の宿ではほぼ現金払いのみです。


スペイン巡礼で現金が必要な場面は主に以下の2つ。


スペイン巡礼で現金が必要な場面
  • アルベルゲ(巡礼者の用の宿泊施設)
  • 小さな町や村のバルなどの飲食店や商店




スペイン巡礼では常に現金を持っておくことが大切です。





スペイン巡礼で現金が必要な場面① アルベルゲ

スペイン巡礼で現金が必要になる場面のひとつ目は、巡礼者用の宿泊施設アルベルゲ。

アルベルゲでの宿泊費の支払いは基本的に現金のみです。


公営アルベルゲの場合はほぼ100%現金のみ。


民営のアルベルゲの中には、たまにカードで支払うことができるアルベルゲもありますが、52ヶ所のアルベルゲに宿泊した私の経験では約8割くらいは現金のみの印象です。

アルベルゲの料金は一泊約6〜15ユーロ。


また、アルベルゲの中には無料(ドネーション制)のアルベルゲも多く、ドネーションする際はもちろん現金のみです。

現金を持っておらずアルベルゲに宿泊できないときは、ホステルやホテルなど一般の人も泊まることができる宿泊施設はほとんどの場合カードで支払いできます。


公営アルベルゲと民営アルベルゲとは何か、どんな宿がドネーション制なのかを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。





実体験では、宿泊を予定していたアルベルゲがカード不可だったため、手持ちの現金がなく泊まることができず10kmほどさらに歩いたことがあります。


coco

雨だったのでやっちまった感ありましたが、10kmで済んで良かったです




次のアルベルゲが遠すぎて、さらに他の巡礼者が周りにいる時は、現金を持っていない人が他の巡礼者にお金を借りている場面も見ました。





スペイン巡礼で現金が必要な場面② 田舎町や村

スペインの都市部ではカード決算が進んでいますが、小さな町や村の飲食店では使えない場面もあります。


とはいえ、何軒か飲食店がある場合は一ヶ所でカードが使えなくても、他の店では使えることが多いので問題ありません。



では現金がないと困る場面とは、

・宿泊する村に一軒しか飲食店がなく現金払いのみ

・歩いている最中にやっと見つけた一軒の飲食店でカード払い不可




といったケースです。


スペイン巡礼で上記のようなケースは珍しいものではなく、多々ありました。



またカードが使えても10ユーロ以上からなど、制限がある場合もあります。



実際に私は、現金を持っていなかったため食料を調達できず、アルベルゲで同室になった女の子に朝ごはんとお水を奢ってもらった経験があります。彼女が神様に見えました。。。





現金はATMで!両替所は見つからない

現金を準備する方法は、両替とATMから現金を引き出す方法がありますが、圧倒的にATMの利用をおすすめします。




大きな町であれば両替所がありますが、スペイン巡礼で通過するのは観光客が来ないような小さな町が多いです。

観光客が来ないということは両替所もないので、物理的に両替不可能な場合がほとんどです。



また巡礼が始まる前にスペイン巡礼で必要な現金を全額両替したり、両替する予定の旅の費用を日本円で持ち歩くのは防犯面や置き忘れなど万が一を考えおすすめしません。


現金引き出しの際、使うカードによっては手数料が高額になります。

手数料の安いカードを選ぶだけでお得なだけでなく、手数料を気にしなくて良いので気軽に必要な時に必要なぶんだけ下ろせる安心感がありました。







巡礼中はどの町にATMがあるのかチェックしておこう

スペインの都市や大きな町であればATMを見つけるのは簡単ですが、小さな田舎町では一台のATMもない場合があります。

日本であれば、田舎でもコンビニに行けばATMを使うことができますが、スペインにはコンビニがありません。


いつでもATMがあるとは限らないので、現金が少なくなってきたら早めにATMのある町をチェックするのがおすすめです。


どの町にATMがあるのかはスペイン巡礼に特化したアプリ「 Buen Camino 」で確認できます。

各スペイン巡礼のルートで、通過するすべての町や村のATMの有無が確認できるのでぜひダウンロードしておくことをおすすめします。






現金引き出し手数料の安いATM

小さな町など一ヶ所しかATMがない場合はそのATM一択ですが、大きな町でATMを選べる場合は手数料の安いATMを選ぶとお得です。

多くのスペインのATMの利用手数料は高く、4〜9ユーロほど。


とはいえ、中には手数料が無料0円のATMもあり、賢くATMを選ぶだけで1回の手数料に相当するお金で歩いた後のビールを2、3杯楽しめます。




スペインの手数料の安いATMについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。






巡礼中はいくら現金を持っていればいい?

アルベルゲの一泊の宿泊費約15ユーロ、飲食代10ユーロ、予備で10ユーロの計35ユーロくらいは最低限常に財布にいれておきたいところ。

とはいえ、しばらくATMがなく現金を入手できない場合はもっと現金を持っておく必要があります。


個人的には一度に150〜200ユーロくらい下ろして、手持ちの現金が20〜30ユーロを切ったらまたATMに行くようにしていました。

カード払いできるところは極力カードで支払い、できる限り現金を残しておくと安心です。





現金を準備して安心な巡礼を

まとめると、スペイン巡礼ではアルベルゲでの宿泊と、小さな町の飲食店では現金が必要です。

中でもアルベルゲに宿泊するのが最も現金を使う場面です。

割合としてはアルベルゲで8割、その他で2割といった印象です。


カード文化に慣れている私たちは意外と忘れがちですが、スペイン巡礼中は常に現金をお財布に入れておくと安心です。





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