【カミーノ北の道】カンタブリア地方のルート・見どころ・アルベルゲ情報まとめ
本記事ではスペイン巡礼、カミーノ北の道Camino del Norteを歩いた実体験をもとに、北の道カンタブリア地方のルート情報を解説します。
スペイン北部の4つの州を歩くカミーノ北の道。カンタブリア州はカミーノ北の道の2つ目の州です。
北スペインは「 緑のスペイン 」と呼ばれるほど豊かな自然が特徴ですが、カミーノ北の道で歩くカンタブリア州のルートは、まさに緑のスペインを体感するような、美しく鮮やかな草原地帯を楽しめます。
カンタブリア海に沿って歩く北の道ならではのビーチや、灰色の岩肌のゴツゴツした山々と海の壮大なコンビネーションなど、歩を進めるのが勿体無く感じてしまうほど魅力的な景色に出会えるのがカンタブリア地方。
アップダウンが多く体力のいる区間が多かったバスク州とは違い、カンタブリア州は基本的に平坦な道が多くアップダウンはほとんどありません。
のんびりと歩きながら目の前の景色を思う存分味わえるエリアです。
本記事では、カミーノ北の道を歩いた実体験をもとに、北の道カンタブリア地方のルート情報や見どころ、アルベルゲ情報などを巡礼記と一緒にご紹介します。
【カミーノ北の道カンタブリア州】ステージごとのルート情報と巡礼記
カミーノ北の道のステージごとに、ルート情報や実際に泊まってみて良かったアルベルゲ、味のあるアルベルゲなどを巡礼記と一緒にご紹介します。
ステージは、実際に私が歩いた区切りとは違うこともありますが、わかりやすいようにGronzeのステージを採用しています。
北の道を歩く際の参考になれば嬉しいです!
ステージ9 Portugalete – Castro Urdiales 25.4km
カミーノは、州境を越えバスク州からカンタブリア州へ!
カンタブリア州の始まりはカンタブリア海に沿って歩きます。崖になっている海岸沿いを歩いているとカンタブリア海の深い青と草木の緑の彩りがとても美しく、ただそこに立っているだけでも心地よさを感じます。
これぞ北の道!
と思わず言ってしまうような、北の道らしさを感じるステージです。
カミーノはいったんカンタブリア海を離れ、内陸の小さな村オントンOntónへ。
まるで絵本に出てくるようなオレンジ屋根が美しく可愛らしい村。オントンはとても小規模な村でバルや飲食店はありません。
アルベルゲAlbergue Tu Caminoが一軒あり、私は宿泊しませんでしたがGronzeやアプリBuen Caminoでは口コミのトップレートがついているので人気のアルベルゲのよう。
オントンの村は何があるというわけではありませんが、緑の中の集落といった感じでとてもリラックスできる雰囲気があったので、オントンで一泊するのも心地よい夜が過ごせそうです。
トップレートのアルベルゲ
ドネーション制/予約可/夕朝食あり(ドネーション制)/ベッド数25/車椅子対応
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オントンからカストロ・ウルディアレスまでは2つの巡礼路があります。
内陸を歩くカミーノ北の道オフィシャルルートは、カストロ・ウルディアレスまで16km。
オプションルートはカストロ・ウルディアレスまで9.3kmと、オフィシャルルートより6.7km短いカミーノです。
オプションルートは距離は短いですが、次の町Mioñoまで4.7kmの間に渡って、車道の真横を歩くことになります。
カミーノ北の道カンタブリア州のひとつ目の街カストロ・ウルディアレスCastro Urdialesは美しい港街。
ローカルな雰囲気と開放感があり、ゆっくりとした時間が流れています。
バルや飲食店も多く、リラックスしながらついついビールが進んでしまうような雰囲気も。
カストロ・ウルディアレス最大の見どころは、岩だらけの岬の上に建っている聖アンナ城。
特別な装飾があるわけでも、きらびやかなわけでもないのですが、青い空と広大なカンタブリア海という最高の背景のせいか、穏やかで優しい独特の空気感が漂って見惚れてしまうようなお城でした。
崖の上に立つ聖アンナ城周辺からは遠くまで見渡すことができ、カンタブリア海、そしてカストロ・ウルディアスの街も一望できるビューポイントです。
ステージ10 Castro Urdiales – Laredo 25.7km
どのステージも素晴らしい景色だらけの北の道ですが、ステージ10は最も心に残っているステージのひとつ。
森林、リアス式海岸、灰色の岩肌の山とカンタブリア海のコンビネーションなど、歩を進めるにつれ目の前の景色がどんどんと表情を変え、美しい一瞬一瞬を噛み締めたくなるようなステージです。
アップダウンが2度ありますが、どちらも+/−260mほど。
ステージ10前半のハイライトはカストロ・ウルディアレスから約10km地点のプラヤ・デ・アレニージャスPlaya de Arenillas。
小さなリアス式海岸になっていて、エメラルドブルーの水と対岸の景観はまるで絵に描いたような美しさです。
テントを張って一日中ぼーっと過ごしたいような場所でした!
ステージ10はバラエティ豊かなカミーノで立ち止まってじっくり味わいたくなるような景色ばかり。
時間に余裕のある方は2日に分けて歩くのもおすすめですよ!
私自身もステージ10のちょうど中間地点付近である、カストロ・ウルディアレスから14.7km地点の村リオセコRiosecoで一晩過ごし、2日に分けて歩きました。
リオセコにアルベルゲはないため、ペンションPosada Valle de Guriezoに宿泊。木を基調とした可愛らしい宿で久々の一人部屋を満喫しました。
ステージ10はスタート地点のカストロ・ウルディアレスを出ると、ゴールであるラレドの6.1km手前の村Hazasまでアルベルゲはないため、分割したい方はペンションやゲストハウス、ホテルに宿泊します。
ペンション
予約可/通年営業/夕朝食なし/バル併設/近くにスーパー有り
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後半のハイライトは、灰色のダイナミックな岩肌が剥き出しの山々。壮大で前半とは全く違った景色を楽しむことができます。
ラレドに近づくにつれ、青々としたカンタブリア海が顔を出し、それぞれの自然が持つ色のコントラストが芸術的な美しさを見せてくれます。
ラレドLaredoはカンタブリア地方で人気のリゾート地。
バスク地方に住む人々の別荘地としても知られ、喧騒とは無縁のゆったりとした時間の流れる街です。
ラレド最大の魅力であるビーチは5kmにも及び、どこまでも続く砂浜と対岸の雄大な陸地を眺めながら、穏やかなひと時を過ごすことができます。
リゾート地とはいえ、高層ホテルやショッピング街といったものはなく、のんびりとしたローカル感を強く感じられます。
ラレドのアルベルゲは修道院Albergue de Peregrinos. Casa de la Trinidad。
男女別の2人1部屋の個室でとても清潔なアルベルゲです。窓からはオレンジ屋根が連なるラレドの街並みが。
朝ごはんにはコーヒーと軽食を用意してくれますよ。
夜のミサでは修道女の方々がギター片手に美しいハーモニーを奏でてくれます。
修道院
受付時間15:00~22:30(17:45~19:45の間は受付休止)
10ユーロ/通年営業/朝食付き(無料)/ベッド数42
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ステージ11 Laredo – Güemes 28.7km
ラレドを出発し、ステージ11のひとつ目の町サントーニャSantoñaへ。
サントーニャはカンタブリア地方最大のアンチョビの輸出港として知られている港町。町の規模は大きくありませんがカフェが多いので朝食を取るのにぴったりの町です。
ラレドからサントーニャまではビーチに沿って歩く5.7kmのカミーノの後、ボートで川を渡ります。
チケット売り場やしっかりしたボート乗り場はなく、何もないビーチにそのまま着岸します。
ボート乗り場で待っているとピストン輸送で運行しているボートがやってくるので料金は船内で支払います。
サントーニャ行きボート乗り場
運行時期:4月1日〜10月31日
※年によって運行期間が変わるので、下記公式Webサイトにて確認することをおすすめします。
https://excursionesmaritimas.com
ボートが運行していない時期に北の道を歩く方は、川を渡らずに迂回して内陸を歩く巡礼路があります。
途中で大雨が降ったり、サインを見間違えて道に迷ったりしながらも、同じように迷っている巡礼者と一緒に迷いながら歩いたり、木の下でくつろぎながら雨が通り過ぎるのを待っている巡礼者を見てほっこりしたり。
なんだかんだ雨も迷子も楽しめちゃう、どんな時も楽しめると教えてくれるのがカミーノですね。
雨が上がると水滴がキラキラと輝いて美しい景色を見せてくれます。
グエメスGüemesには「 北の道で最も有名なアルベルゲ 」があります。
” Albergue de Peregrinos de Güemes ” というアルベルゲで、エルネストさんという名物神父が運営しているアルベルゲ。
アルベルゲは北の道の巡礼路から少し逸れた、ルート上から1.8km離れた場所に位置します。
普通だったらアルベルゲのために1.8km歩くのは躊躇うところですが、北の道のどんな観光地より有名な、いわば北の道の名所になりつつあるアルベルゲにぜひ泊まってみたいと思い、エルネスト神父のアルベルゲを目指します。
エルネスト神父のアルベルゲAlbergue de Peregrinos de Güemesに着くと、「 とりあえず座って落ち着きなさいな。 」とクッキーと水を差し出してくれました。
雨で疲れていたので、優しさと美味しさが沁みる
グエメスのアルベルゲの名物のひとつに、夕食の前に行われるエルネスト神父の集会があります。
円になって巡礼者が集まり、エルネルト神父の冒険話やカミーノ北の道の話で始まり、みんなで歌を歌って終わります。
アルベルゲのボランティアの方々は雰囲気を作るのがとても上手で、大人数で長い机につきながらディナーを囲むことはカミーノではよくありますが、グエメスのアルベルゲではより巡礼者同士の距離が縮まりやすい雰囲気を感じます。
観光名所に訪れるような感覚で訪れてみたグエメスのアルベルゲ。
「 これぞカミーノ 」といった雰囲気を絵に描いたように味わえるので、ぜひ立ち寄ってみるのもおすすめです。
ドネーション制/夕朝食有り/予約不可/通年営業/ベッド数70
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グエメスのアルベルゲAlbergue de Peregrinos de Güemesについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ステージ12 Güemes – Santander 15.3km
グエメスから3.6kmほど歩いたガリサノGalizanoでカミーノは二手に分かれます。
2つのルートはサンタンデールへと渡るボート乗り場のあるソモSomoで合流します。
・内陸を歩くルート:ソモまで6.4km
・海岸線を歩くルート:ソモまで10.4km
グエメスのアルベルゲの集会でエルネスト神父が、
「 海岸線のルートは美しい崖があって、最高の景色が見れるよ! 」
と言っていたので、海岸線のルートを歩きます!
エルネスト神父の言葉通り、切り立った崖の上を歩きながら目の前には美しいカンタブリア海という最高のカミーノ。
切り立った崖とはいえ、崖ギリギリを歩くわけではないので、危険を感じることはありません。
美しい半月状の弧を描くビーチや岩肌剥き出しの崖が続き、北の道らしい素晴らしい景色を楽しめます。
天候は曇りでしたが、それでもこの場所の美しさは十分に堪能できました。
雨だと足元が結構ぬかるむので、ゆっくりと歩くのがいいかもしれません。
カミーノはカンタブリア地方の大きな街サンタンデールSantanderへ。
ソモからサンタンデールへは、ボートで渡ります。
ボート乗り場には切符売り場のような場所がありますが、スタッフは誰もいませんでした。
切符なしでボートに乗船して、船内で切符を買います。
ソモはサーファーのメッカのようで、多くのサーファーがいましたよ。
船上で街が近づいてくる高揚感はいつもワクワクします!
サンタンデール行きボート乗り場
サンタンデールはカンタブリア州の州都であり、カンタブリア州最大都市。
スペイン王族が避暑地として建てた王宮がサンタンデールのマグダレナ半島にあり、「 スペイン王族が愛した街 」として知られています。
ゆったりとした雰囲気で、街の規模は大きいものの都会的な雑多な感じはなく穏やかな空気が流れている街です。
サンタンデールには、サンタンデール大聖堂があります。
せっかくなので、スタンプをもらいに立ち寄ってみました。スタンプは大聖堂内部ではなく、階段を登る手前の門から入る事務所にてもらうことができます。
大聖堂がオープンしているは、10時〜19時半。13時〜16時半の間はシエスタで大聖堂が閉まっているため事務所も営業していません。
とはいえ、事務所が開いたのは17時頃。大聖堂でもゆるいスパニッシュ時間が流れています。
ステージ 13 Santander – Santillana del Mar 36.3km
今日ステージ13では川を渡る場面があります。そしてカミーノ北の道オフィシャルルートでは川を渡るための橋へ行くためだけに7km迂回しなければなりません。
そのため、多くの巡礼者は川を渡るためにBoo De Piélagos駅から川向こうのMogroe駅まで一駅だけ電車に乗るのが定番になっています。
電車に乗るのでオフィシャルルートではありませんが、私も電車に乗って川を越えました。Boo De Piélagos駅で他の巡礼者に会ったので、やはり川を渡るために7km歩く人は少ないようです。
- ・乗車駅
- ・降車駅
駅名をクリックすると、GoogleMapにて位置をご確認いただけます。
サンティリャーナ・デル・マルSantillana del Marは「 スペインで最も美しい村 」に認定されている中世の村。
カンタブリア地方を代表する美しい村でもあり、カミーノ北の道の中でも訪れるのを楽しみにしていた場所のひとつです。
サンティリャーナ・デル・マルの村は、石畳と石造りの街並みが保存され、車が村に侵入することが禁止されているほとの徹底ぶり。
時間の流れがとてもゆっくりとしていて、どこを切り取ってもまるで絵本の中のような美しい村です。
サンティリャーナ・デル・マルは世界遺産であるアルタミラ洞窟への玄関口でもあります。
アルタミラ洞窟は今からおよそ1万8千年〜1万年前の旧石器時代に描かれたとされる壁画が残る洞窟です。
実物のアルタミラ洞窟は保存の観点から公開されていませんが、レプリカのアルタミラ洞窟を見学することができます。
私は訪れませんでしたが、アルタミラ洞窟に立ち寄った巡礼者は、
とても良かったよ!
と、言ってたのでせっかくなら寄ってみるのも面白そうですね!
サンテリャーナ・デル・マルからアルタミラ洞窟までは約2.4km、徒歩約35分で訪れることができますよ。
ステージ14 Santillana del Mar – Comillas 22.2km
澄み渡った水色の空と、鮮やかな草原。思わずため息が出るほどに美しいカミーノでずっと歩いていたくなる景色から始まるステージ14。
サンティリャーナ・デル・マルを出発してからのカミーノは、北の道の中でも特に素晴らしい風景を楽しめる巡礼路のひとつです。
真っ直ぐに続く道を歩いていると心地よい風が頬を撫で、誰もいない草原の中をただひとり歩きながら極上の至福を感じます。
今日ステージ14の中間地点に位置する、コブレセスCóbrecesで夜を迎えることに。
コブレセスはカミーノでよくある巡礼路上の小さな村といった感じで、バルが一軒あるだけののどかな村です。
コブレセスのアルベルゲAlbergue Viejo Lucasのオスピタレロはとても気さくでフレンドリーな方で、着いたらコーヒーを出してくれたりとおもてなしもしていただき、素敵なアルベルゲでしたよ。
17ユーロ/予約可/夕食オーダ可・朝食無料/ベッド数148
+34 625 48 35 96
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ステージ14はほとんどの区間を海岸線から離れて歩くカミーノですが、たまに海辺に出ることがあり美しいビーチやカンタブリア海を望む壮大な景色が。
歩いていると途端に海が見えてくるので、その度に嬉しくなれるステージです。
海が見えた時の高揚感は何度味わっても毎回ときめく
コミージャスComillasにはあまり知られていませんが、ガウディの建築エルカプリチョ El Capricho de Gaudí と、ガウディの師匠の建築ソブレリャーノ宮殿 Palacio de Sobrellano があります。
私はガウディの作品があることを後から知ったので行けませんでしたが、コミージャスの名所として知られているようですよ。
とはいえガウディの師匠の建築ソブレリャーノ宮殿は見ることができました。宮殿の前には気品のある公園があり建築の美しさを際立たせています。ガウディとその師匠の作品が一度に楽しめる珍しい町です。
コミージャスは規模は小さいですが趣のある味わい深い町。
バルやレストランも充実していて、一日のカミーノを終えた後の街歩きがうなります。
コミージャスにアルベルゲはありませんが、ホステルAlbergue La Huella del Caminoがあり、カーテン付きのドミトリーに泊まることができます。
シャワールームもベッドもとても清潔で心地よいホステルでした!やっぱりカーテンがあると落ち着きますね。2階には広いキッチンがあり自炊している人も多くいましたよ。
ホステル/予約可/夕食なし朝食無料/車椅子対応
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ステージ15 Comillas – Colombres 28.0km
ステージ15はカンタブリア州を歩く最終日。カンタブリア州からアストゥリアス州へとカミーノは続きます。
カンタブリア州最後のカミーノは広大な敷地を持つオヤンブレ自然公園からスタート。
オヤンブレ自然公園の前半はピクニックしたくなるような穏やかな湖畔からはじまり、後半は半月上の美しい弧を描くビーチが目の前に広がります。
コミーリャスから11.1km先の街サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラまで飲食店はありませんが、ところどころベンチがあるので絶景を見ながら休憩できますよ。
サン・ ビセンテ・デ・ ラ・バルケラSan Vicente de la Barqueraは、リアス式海岸の入江にある美しい漁業の街。
北スペインのリゾート地といった雰囲気で、飲食店も多く街の賑わいを感じられます。
漁業の街ならではの海鮮を楽しめる店も多く、美味しそうなシーフードをあちこちで見つけられますよ。
サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラには16世紀に作られたサンタ・マリア・デ・ロス・アンヘレス教会や、城壁の遺構といった見どころがあります。
その見どころからわずか1分の距離にある丘の上のアルベルゲで夜を迎えることに。
朝方には丘の上にあるアルベルゲならではの美しい朝焼けを楽しめます。
予約が必要/夕食なし朝食無料/ベッド数38
+34 623 295 526
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サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラからのカミーノはまさに「緑のスペイン」を感じる緑豊かな道へ。酪農が盛んな北スペインらしく牛たちに出会うことも。
歩を進めるのがもったいなく感じてしまうくらい、目の前に美しい景色が広がるカミーノです。
思わずにやけてしまうくらい心地よい道が続きます!
ステージ15の目的地コロンブレスColombresの1.8km手前の町ウンケラUnqueraは、カンタブリア州とアストゥリアス州の州境の町。
州境には川が流れ、川沿いのベンチに座るとオレンジ屋根が並ぶ対岸のアストゥリアス州の美しい景色が。ただぼーっとしているだけで幸せな気分になる和やかな空気感のある川です。
ウンケラは規模は小さいですが、カフェや飲食店も充実していて州越えを前にゆっくりと休憩できる町です。
対岸にアストゥリアス州を眺めながらのんびりと過ごし、満足したところで橋を渡りさっきまで眺めていた景色のある対岸へ。
カンタブリア州から、カミーノ北の道3つ目の州アストゥリアス州へと突入です!
カミーノ北の道アストゥリアス州の詳細情報は以下の記事をご覧ください。
【カミーノ北の道】カンタブリア地方のルート概要・特徴
北の道カンタブリア地方のカミーノは、ほとんどアップダウンがなく最も標高が高い区間でも+/−260m程度ととても歩きやすいエリア。
標高も徐々に高くなっていくため、急な上り坂はありません。
にも関わらず、まるで標高の高い場所にいるのかと錯覚するような壮大な山々や景観を楽しむことができます。
北の道全体を通して最もアップダウンが多いのがひとつ目の州であるバスク地方。
そのバスク地方を終えた後だとなおさら、歩くのが楽に感じ、余裕すら感じることができると思います。
カンタブリア地方全体を通してフラットな道を歩くカミーノが多く、「 緑のスペイン 」らしいまるで絵葉書のような景色が目の前に広がります。
時にはビーチやカンタブリア海、時には荘厳な山々を眺め、バラエティ豊かな景色の中を歩くカミーノです。
【カミーノ北の道】泊まってよかったカンタブリア地方のおすすめアルベルゲ
カミーノ北の道のカンタブリア地方で、実際に泊まってみて居心地のよかったアルベルゲをご紹介します。
巡礼中は、どのアルベルゲに泊まるかも縁やタイミングだと思うので、参考までに!
ちなみにですが、Booking.comで宿泊施設を予約するとき、ハピタスを経由してBooking.comを利用すると宿泊料金の5%のキャッシュバックがもらえます。
ハピタスとは大手ポイントサイトです。同じ宿に泊まるのにハピタスを経由する10秒ほどの手間を加えるだけてキャッシュバックしてもらえるので、Booking.comを使うことの多いカミーノでは結構お金が貯まるのでおすすめです。
気になる方はチェックしてみてくださいね。
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【リオセコ】Posada Valle de Guriezo
ステージ10:リオセコRioseco
ステージ10は25.7kmのカミーノ。アルベルゲはステージのゴールの街ラレドより6.1km手前の村Hazasまでありません。そのため、分割して歩きたい方はペンションやゲストハウス、ホテルに宿泊します。
ステージのちょうど中間地点にあるリオセコのペンションは木を基調とした可愛らしい内装。部屋は屋根裏部屋のような木組みの三角の天井を見上げ、バスルームも清潔でゆったりとくつろげるペンションです。
【ペンション】
予約可/通年営業/夕朝食なし/バル併設/近くにスーパー有り
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【ラレド】Casa de la Trinidad
ステージ10:ラレドLaredo
修道院のアルベルゲ。男女別の二人一部屋の個室で、部屋やトイレ、シャワーも清潔です。夜のミサでは修道女の方々がギターを片手に歌いながら美しいメロディーを奏でてくれます。朝食はコーヒーとマフィンをいただけますよ。
【修道院】
受付時間15:00~22:30(17:45~19:45の間は受付休止)
10ユーロ/通年営業/朝食付き(無料)/ベッド数42
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【グエメス】Albergue de Peregrinos de Güemes
ステージ11:グエメスGüemes (巡礼路上から1.8km)
北の道で最も有名な名物アルベルゲ。北の道の巡礼路から約1.8kmほど逸れた場所にあるにも関わらず、一度は泊まってみたいと多くの巡礼者が足を運ぶ、ある意味カミーノ北の道最大の観光名所のようなアルベルゲです。全て一から手作りで作り上げたという部屋は趣のある味わい深い造り。
アルベルゲのオーナーであり名物神父エルネスト神父の講話もあり、巡礼者が一同に介して彼の話に耳を傾けます。北の道を歩くなら一度は訪れてみたいアルベルゲです。
【民営アルベルゲ】
ドネーション制/夕朝食有り/予約不可/通年営業/ベッド数70
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【コブレセス】Albergue Viejo Lucas
ステージ14:コブレセスCóbreces
とても気さくなオスピタレロのいるアルベルゲ。ウェルカムドリンクにコーヒーを用意してくれたりと歓迎していただいている温かさを感じられます。シャワーの数も充実して順番待ちする必要がありません。とても小さな村ですがアルベルゲの目の前にバルが一軒、アルベルゲでも夕食をオーダーすることができます。
【民営アルベルゲ】
17ユーロ/予約可/夕食オーダ可・朝食無料/ベッド数148
+34 625 48 35 96
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【コミージャス】Albergue la Huella del Camino
ステージ14:コミージャスComillas
アルベルゲではなく一般の方も宿泊できるホステル。とはいえ、宿泊者のほとんどが巡礼者です。最大の魅力はドミトリーベットにカーテンが付いていること!たまにはプライベート空間を味わうのも良いものです。シャワーもベッドもとても清潔でしたよ。2階には広いキッチンがあり自炊も可能です。
【ホステル】
予約可/夕食なし朝食無料/車椅子対応
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【サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ】Nómada Hostel
ステージ15:サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラSan Vicente de la Barquera
サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラの丘の上に立つアルベルゲ。とても見晴らしがよく朝には美しい朝焼けを楽しめます。オスピタレロも親切な方々で、朝食のトーストを焦がしてしまった時に、快く新しいパンをくれたりと心温まるおもてなしをしてくれました。
【民営アルベルゲ】
予約が必要/夕食なし朝食無料/ベッド数38
+34 623 295 526
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【カミーノ北の道】巡礼路で味わえるカンタブリア地方のグルメと名物
スペインの中でも酪農が盛んな地域として知られるカンタブリア地方。
ステージ13の中世の面影を残す村サンティリャーナ・デル・マルSantillana del Marでは、カンタブリア地方でしか食べることのできないケサダQuesadaというプディングケーキを楽しめます。
酪農が盛んなカンタブリア地方だからこそできる、フレッシュな牛乳を使ったデザートで、ケーキというよりは硬めのプリンのような食感。
牧場で新鮮なミルクを使ったソフトクリームやヨーグルトを楽しむような感覚のスイーツです。
軽い口当たりでさっぱりとした味わいながら、クセになる美味しさです。
ひとつ1ユーロと気軽に食べれるお値段なのも嬉しいところ!
牛乳が好きな方は、新鮮な牛乳も一緒に楽しめますよ。
【カミーノ北の道】カンタブリア地方の巡礼路にある主要な街
カンタブリア州のカミーノ北の道の巡礼路上には、州都サンタンデールや、「 スペインで最も美しい村 」のひとつサンティリャーナ・デル・マルなど、カンタブリア地方を代表する街や村があります。
カンタブリア海に沿って歩く北の道ならではの、魅力的な海沿いの町もたくさん。
一晩過ごす場所の参考になれば嬉しいです!
【ステージ9】カストロ・ウルディアレス
ステージ9:カストロ・ウルディアレスCastro Urdiales
ゆったりした空気感の港町。名所である切り立った崖の上に立つ聖アンナ城は、この地域では保存されているのが珍しい中世の城です。バル通りがあったりとカミーノの夜を楽しめる場所もありつつ、騒がしすぎないローカル感が魅力の町。
【ステージ10】ラレド
ステージ10:ラレドLaredo
カンタブリア州屈指のリゾート地。全長5kmにも渡るビーチがあり、砂浜でゆったりとした午後を満喫できます。ビーチ周辺にはおしゃれなレストランやカフェも。とはいえ、都会的なビーチタウンのように高層ビルは一切なくローカル感も存分に楽しめます。
【ステージ12】サンタンデール
ステージ12:サンタンデールSantander
カンタブリア州の州都であり、カンタブリア州最大都市サンタンデールは、「 スペイン王族が愛した街 」として知られる街。サンタンデールの観光名所のひとつにマグダレナ半島にあるスペイン王族が避暑地として建てた王宮「 マグダレーナ宮殿Palacio de la Magdalena 」があります。
【ステージ13】サンティリャーナ・デル・マル
ステージ13:サンティリャーナ・デル・マルSantillana del Mar
「 スペインで最も美しい村 」に登録されている中世の面影を残す村。サンティリャーナ・デル・マルの起源は8世紀まで遡り、現代のサンテリャーナ・デル・マルの風景は14世紀から18世紀のもの。村の中に車が入ることが禁止されているほどの徹底ぶりで、まるでおとぎ話の中に迷い込んだような村です。
【ステージ14】コミージャス
ステージ14:コミージャスComillas
ガウディの建築エルカプリチョ El Capricho de Gaudí と、ガウディの師匠の建築ソブレリャーノ宮殿 Palacio de Sobrellano があり師匠と弟子の建築を一度に楽しめる村。村の規模は大きくないですが石畳や斜面に立てられた昔ながらの家々が趣のある味わい深さを感じさせてくれます。飲食店が多いのも巡礼者にとって嬉しいポイントです。
【ステージ15】サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ
ステージ15:サン・ヴィセンテ・デ・ラ・バルケラSan Vicente de la Barquera
賑わいのある港町。多くのシーフード料理店が並び、テラス席でビールを飲みながら新鮮な海鮮を味わう至福のひと時を味わえます。リアス式海岸の入江にある町ならではの美しい景観も魅力。
【カミーノ北の道】カンタブリア地方巡礼記まとめ
カミーノ北の道のカンタブリア地方は、青い空と緑の大地、時には赤茶色の土の上を歩き、ゴツゴツした灰色の山々を望みながら歩く、さまざまな表情を楽しめるカミーノ。
平坦な道が多く、歩きやすい巡礼路が多いので一瞬一瞬をじっくりと味わいながら歩けるエリアです。
「 緑のスペイン 」の緑々とした草原とカンタブリア海の美しさに息を呑む、立ち止まって自然の織りなす芸術を感じていたくなるような魅力溢れるエリアがカンタブリア地方です。
カミーノ北の道で通過する他のエリアの詳細情報もご覧いただけます。
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