【スペイン巡礼】アルベルゲの予約方法【カミーノ】

スペイン巡礼の巡礼者用の宿アルベルゲの予約について解説します。


はじめに、アルベルゲの予約は不要です。

先着順にアルベルゲに泊まることができ、ベッドに空きがなければ次のアルベルゲへ行く。

至ってシンプルで予約が必要なアルベルゲは基本的にありません。

とはいえ、アルベルゲを予約することも可能です。


アルベルゲの予約方法や予約するとスムーズな場面について、3つの巡礼路を歩き52ヶ所のアルベルゲに宿泊した実体験をもとにご紹介します。





アルベルゲの予約が必要な時ってどんな時?

アルベルゲの予約は必須ではありません。

アルベルゲの予約をするとスムーズな時は以下の3つの状況です。


アルベルゲの予約をする時
  • フランス人の道のサンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以内
  • 巡礼路の混雑を感じる時
  • アルベルゲの少ない巡礼路を歩く時
    • 全体的にアルベルゲの数が不足している
    • 次のアルベルゲまで距離がある

繰り返しになりますが、アルベルゲに予約は不要です。

上記の場合も、予約が必要なわけではなく、任意で予約することも可能だとお考えください。

いずれの場合も、実際に歩いてみて予約したいと感じたら予約する感じで大丈夫ですよ。

とはいえ、アルベルゲの確保に不安を感じる方、身体の具合によって1日に長い距離を歩くことが難しい方は予約するのもおすすめです。




①フランス人の道のサンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以内

フランス人の道のサンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以内になると、巡礼者の数がとても多くなります。

スペイン巡礼をした証となる証明書を発行してもらえる条件が、サンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以上歩くこと。

そのため、サンティアゴ・デ・コンポステーラから111km地点にある町サリアSarriaから巡礼をする方が多くいます。

もともとサリア以降のアルベルゲの数は多いですが、サンティアゴ・デ・コンポステーラから100km以内では宿を予約する方もいます。




②巡礼路の混雑を感じる時

巡礼者の数が多いとき、予約するのもひとつの方法です。

例えば、最も有名なフランス人の道はもともとアルベルゲの数が多いですが、その分巡礼者も多いです。

とはいえ、アルベルゲが多い巡礼路では、満室で泊まることができなくても次のアルベルゲが近いので基本的には問題ありません。

実際に歩いてみて満室なことが多いなと感じたら、予約するのも一つの方法です。





③アルベルゲの数が少ない巡礼路を歩くとき

アルベルゲの数が少ない巡礼路や区間を歩く場合は、予約している方が非常に多いです。

また、全体的にアルベルゲの数が充実していても、次のアルベルゲまで距離がある場合も予約が推奨されています。

満室で泊まることができなかった時、次のアルベルゲまでとても遠い場合があるためです。



巡礼路の中でも、アルベルゲが多い区間と少ない区間があるので、その日歩く区間にどれくらいのアルベルゲがあるのか確認するのがおすすめですよ。

実体験では、北の道では15〜17kmに渡ってアルベルゲがないステージも多いため、区間によって予約していました。

ポルトガル海岸の道では一度も予約していません。

スペイン巡礼で最も有名な巡礼路であるフランス人の道は、アルベルゲの数が最も充実しているので基本的に予約は必要ありません。

宿が満室でも、次の宿まで近いため宿の確保が簡単ですよ。






アルベルゲの予約はいつするの?

「宿は確実に確保したいけれど、予定を決めずに気ままに歩きたい。」

そんな方も多いと思います。

今日どこまで歩くかを決めずに自由に歩いている方が多いので、予約する方の多くは当日の午後に予約しています。

早い方は前日の夜に予約する方もいましたよ。

実体験では、予約する場合は早くてもその日の午後、時には到着しそうな時間の1時間前とか30分前に予約することもありました。




予約できるアルベルゲと予約できないアルベルゲ

アルベルゲには予約できる宿と、予約できない宿があります。

基本的には、公営アルベルゲは予約不可、民営アルベルゲは予約可能です。

中には民営アルベルゲでも予約ができない宿もあります。



泊まりたいアルベルゲの予約ができるかどうかは以下の記事でご紹介しているスペイン巡礼に特化したWebサイトにて確認できます。




公営アルベルゲと民営アルベルゲの違いを知りたい方は以下の記事をご覧ください。





予約できないアルベルゲ

教会や修道院などが運営している公営アルベルゲの予約はできません。

アルベルゲに到着した先着順に泊まることができ、ベッドに空きがなくなった時点でその日の巡礼者の受け入れがストップされます。

公営アルベルゲは無料(寄付制)だったり料金が安いため人気があり、受付時間前にはオープン待ちの列ができている場合もあります。

アルベルゲの受付時間は宿によって異なります。


各アルベルゲの受付開始時間はスペイン巡礼の無料アプリBuen Caminoで確認できます。





予約できるアルベルゲ

多くの民営アルベルゲは予約できます。

3つの巡礼を歩いた経験では、民営アルベルゲの8〜9割くらいは予約できる印象です。

1〜2割の民営アルベルゲは先着順の現地受付のみで予約ができない民営アルベルゲもあります。





アルベルゲの予約方法

アルベルゲを予約するには2つの方法があります

アルベルゲの予約方法
  • 電話する
  • Booking.comを使う





電話する

基本的にアルベルゲの予約は電話です。

アルベルゲの予約サイトといったものは存在せず、電話で今晩泊まりたい旨を伝えます。

coco

とてもシンプルです!


ベッドに空きがあれば、ベッドを確保しておいてくれますよ。

実体験では、予約する目的だけでなく、ベッドに空きがあるかを知っておく意味で電話をすることもありましたよ。


Booking.comで予約する

民営アルベルゲの中には、Booking.comに掲載されている宿も多くあります。

また、安価なホステルに泊まることを視野に入れている方はBooking.comで合わせて探すことができるため大変便利な方法です。

実体験では、電話予約の場合、半分以上は英語が通じない印象です。

予約に必要なスペイン語は定型文だけ覚えればできるので慣れてしまえば簡単ですが、スペイン語または英語での会話に不安を感じる方はBooking.comに掲載されている宿を予約することも可能です。


旅や旅行好きの方であればお馴染みのBooking.comですが、巡礼路上のホステルや民営アルベルゲの掲載も多く、私も含め巡礼者がよく使っているサイトです。


ちなみに、Booking.comで宿泊施設を予約するとき、ハピタスを経由してBooking.comを利用すると宿泊料金の5%のキャッシュバックがもらえます。

Booking.comを使うことの多いスペイン巡礼では結構お金が貯まるのでおすすめです。

気になる方はチェックしてみてくださいね。






電話で予約するにはsimカードが必要

アルベルゲを電話予約する場合、電話するためにSIMが必要です。

スペインまたはヨーロッパのSIMがないと現地で電話をかけることができません。

とはいえWiFiだけで巡礼したい方も、歩いてみて必要になったら購入する方法で問題ありません。





アルベルゲに予約は不要!でも予約もできる

予約が必要なく気軽に宿泊できるアルベルゲですが、状況によっては予約することでスムーズに巡礼ができる場合もあります。

予約するタイミングは当日でも十分間に合うため、アルベルゲを予約する場合も自由気ままに歩くことができます。

ぜひご自身に合った方法でアルベルゲに泊まりながらカミーノを楽しんでみてくださいね!




スペイン巡礼に関するご質問があれば、Twitter @coco_caminos のメッセージ、またはお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

楽しんでくれた方、支援したいと感じてくれた方はこちらから受け付けています。

ご支援いただいたお気持ちは、より美しい写真をお届けするための機材に使わせていただきます。

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