【スペイン縦断&横断】バックパック旅のルート|7州20都町村滞在

スペインをバックパッカーで縦断、横断したバックパック旅のルートをご紹介します。

1ヶ月間のバックパック旅でスペインの7つの州、20の都町村を訪れました。




「 次の目的地もその日に決める、その日の宿も決まっていない 」

そんな行き当たりばったりの気の向くままの旅は気づいたらスペインを縦断、横断していました。

明日はどこにいるかわからない、そんな旅の始まりです。





北スペインの北西部に位置するガリシア州をスタートして、南スペインのアンダルシア州まで。

スペインを縦断、横断したバックパック旅のルートや、訪れた20の街や村をひとつずつご紹介します。

これからのバックパック旅の参考になれば幸いです!




目次

スペイン縦断&横断バックパック旅のルート概要

1ヶ月のスペインバックパックの旅ではスペインの7つの州、20の都市や街を訪れることができました。

バックパック旅は北スペインに位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラからスタートしました。



バックパック旅のルート
Area
ガリシア州
Town
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
Town
モンフォルテ・デ・レモス
Town
オーレンセ
Area
カスティーリャ・イ・レオン州
Town
サモラ
Town
サラマンカ
Town
セゴビア
Area
マドリード州
Town
マドリード
Area
カスティーリャ・ラ・マンチャ州
Town
クエンカ
Town
アルバセテ
Area
バレンシア州
Town
アリカンテ
Town
ベニドルム
Area
ムルシア州
Town
カルタヘナ
Area
アンダルシア州
Town
ベラ
Town
モハカル
Town
アルメリア
Town
グアディクス
Town
グラナダ
Town
セビーリャ
Town
カディス
Town
コニル


スペインのバックパック旅の始まりはガリシア州に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラ。

スペインの北西の端に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラは、バックパッカーのスタート地点としてはマイナーな場所です。




サンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、バチカンと共に「 キリスト教三大聖地 」のひとつである重要な地。

スペイン各地そしてヨーロッパ諸国から、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く巡礼路があり、その道を歩いて旅することスペイン巡礼と言います。

私はバックパック旅をする直前まで、スペイン巡礼の巡礼路のひとつである、フランスとの国境沿いから北スペインの4つの州を横断する「 北の道 」をバックパックを背負って歩き、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ到着しました。






バックパックを背負いながら800kmの道をのんびりと歩き、到着したサンティアゴ・デ・コンポステーラ。

スペインが加入しているシェンゲン協定のルールでは、ビザのない日本人がシェンゲン圏内に一度に滞在できる日数は90日間。

スペイン巡礼でおよそ2ヶ月間歩いて旅をしたスペインを、残りの1ヶ月はバスや鉄道を使った陸路で旅してみようかとぼんやりと思いながら過ごしたサンティアゴ・デ・コンポステーラの夜。

歩いてスペイン巡礼を終えた2日後には、今度は乗り物を使った陸路のバックパッカーとしてサンティアゴ・デ・コンポステーラを出発しました。






【スペイン横断・縦断】バックパック旅のルート

1ヶ月間のバックパック旅で訪れた都市や街を、訪れた順番にご紹介します。

最終的な目的地も、どこへ行きたいかも決めずに出発したサンティアゴ・デ・コンポステーラ。

次にどの街へ行くかも風まかせで、行きたい場所が決まらない時はその時にいる街でのんびりと過ごしていました。

唯一決めていたのは、フラメンコの生みの親であるスペイン語で「ヒターノ」、いわゆるロマやジプシーと呼ばれる方々のゆかりの地。

ヒターノの方達に興味があり、南スペインのアンダルシア地方に位置する、彼らが多く暮らす街グラナダや、ヒターノが住んでいた洞窟住居のある村グアディクスは行きたいなと考えていました。




結果的に、スペインを横断、縦断することになり、7つの州を訪れ、20の都市や街に滞在しました。

スペインの観光名所として有名な観光都市はもちろん、名も知らなかった小さな街へも訪れたバックパック旅。

これからスペインを旅するバックパッカーの皆様に、スペインにどんな街や都市があるのか参考になれば嬉しいです。






【スペインバックパック旅ルート】ガリシア州

ガリシア州のまとめはこちら

Town
サンティアゴ・デ・コンポステーラ

↓ 電車で1時間半

Town
モンフォルテ・デ・レモス

↓ 電車で40分

Town
オーレンセ




1. サンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostela

バックパック旅のはじまりは、サンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostela

北スペイン、ガリシア州に位置しスペインの端っこにある街です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト教三大聖地のひとつとしてエルサレム、バチカンと共に世界的に有名な街。

歩いて聖地を目指すスペイン巡礼のゴールである地で、スペイン各地、そしてヨーロッパ諸国から無数にある巡礼路を歩き、旅してきた人々が集う街です。

私を含め、宗教に関係なく自分の楽しみのために巡礼する人も非常に多く、幸せに満ちた不思議な活気を感じられます。

夢を生きる人々が放つ独特の前向きな雰囲気をひしひしと肌で感じられ、宗教的に重要な土地でこれほどに明るい街は見たことがありません。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの旧市街は世界遺産に登録され、ガリシア州特有のオレンジ屋根と煉瓦造りの美しく趣のある街並みを楽しめます。



サンティアゴ・デ・コンポステーラは文字通り、旅の終わりの地であり、新たな旅の始まりの地。

私はスペイン巡礼を終えて、その足で今回のバックパック旅を始めたので、偶然この地がスタート地点になりました。





2. モンフォルテ・デ・レモスMonforte de Lemos

サンティアゴ・デ・コンポステーラを出発し、最初に訪れたのはモンフォルテ・デ・レモス Monforte de Lemos

ガリシア州らしい素朴な雰囲気漂う田舎町で「 聖なる流域 」と呼ばれるエリアの玄関口として知られる街です。

聖なる流域、スペイン語でリベイラ・サクラと呼ばれる土地は、人里離れた渓谷でかつて修道士たちが祈りを捧げた場所の総称。

現在でも当時の教会が残っているスペイン最古のキリスト教区です。

モンフォルテ・デ・レモスから電車で20分ほど足を伸ばすと、街の風景とはかけ離れた川に沿って雄大な切り立った崖が連なる大自然のリベイラ・サクラの渓谷へ行くことができ、渓谷沿いを1時間ほどハイキングすると、まるで湖と見紛うような美しい川へ行くことができます。

毎日歩いて旅していた感覚が大好きで、なんとなく歩きたくてハイキングをしに立ち寄ったモンフォルテ・デ・レモス。

日本人にはほとんど知られていないローカルな街です。







3. オーレンセOurense

オーレンセOurenseは温泉の街。

スパのような屋内温泉施設から自然の中の露天風呂、川沿いの石で周りを囲っただけの手付かず温泉など無数の温泉があり、温泉好きにはたまらない街です。

オーレンセで最も有名な温泉は、旧市街にある「アス・ブルガスAs Burgas」という温泉。

2000年以上も前から温泉が湧き出ている歴史ある湯で、旧市街の街中にある屋外温泉です。

スペインでは温泉は水着を着用して性別関係なく一緒に入る場所。

人通りのある街中にあり、外から丸見えの温泉は日本人にとっては少し不思議な体験です。

旧市街からバスで30分ほどの場所に位置する「オウタリスOutariz 」という地区には、無料の露天風呂が川沿いに並び、しっぽりと湯めぐりを楽しめますよ。

街の規模は大きく、ガリシア州で3番目に大きな街です。





【スペインバックパック旅ルート】カスティーリャ・イ・レオン州

カスティーリャ・イ・レオン州のまとめはこちら

オーレンセ

↓バスで3時間

Town
サモラ

↓バスで55分

Town
サラマンカ

↓バスで1時間半
アビラAvilaで乗り換え
↓バスで50分

Town
セゴビア





4. サモラZamora

サモラZamoraは「 ロマネスクの首都 」の異名を持つ中世の街。

10世紀末から12世紀にかけてのロマネスク様式の教会が14も残っています。

サモラは観光客が少なく、知名度は低い街。

カスティーリャ・イ・レオン州には世界遺産に登録されている街など観光名所としても人気の中世の街が多く残っていますが、最も中世の雰囲気を肌で感じられたのがサモラでした。

旧市街を歩けば、道の両側に背の高いベージュ色の大きな箱のような当時の建物が並び、ひとけがなく地元の人々の姿がぽつぽつと見えるだけの街は、中世の時代に没入した錯覚を覚えます。

現代に続く中世の街の日常をそのままの姿で感じられる街です。







5. サラマンカSalamanca

サラマンカSalamancaは世界各国から学生が集まる学生都市。

サラマンカを代表するサラマンカ大学はヨーロッパ最古の大学の一つでもあり、中世から重要な学問の中心地として重要視されてきました。

中世の時代「知識を欲するものはサラマンカへ行け」と言われていたほど膨大な本や知識、優秀な人材が集まり、大航海時代には天文学に基づき航海の計画が練られた場所でもあります。

航海や天文学の研究のため、クリストファー・コロンブスも通っていました。

サラマンカではあちらこちらから英語が聞こえ、夜になるとドレスアップした若い学生たちがナイトライフを楽しむ若いエネルギーが爆発する町。

とはいえネオン輝く繁華街はなく、サラマンカの町並みは中世そのままで歴史と現在の文化が交錯する不思議な雰囲気のある町です。







6. セゴビアSegovia

セゴビアSegoviaは古代から繁栄した町で、「セゴビアの旧市街とローマの水道橋」は世界遺産にも登録されています。

マドリードからの日帰り観光地として人気のセゴビアは観光客で溢れており、都会に近づいているのを実感します。

セゴビアにはディズニー白雪姫のお城のモデルとなったと言われている「王宮アルサカル」や、大聖堂の貴婦人の異名を持つ、スカートの裾を広げたような形と気品ある佇まいの「セゴビア大聖堂」など、見どころの多い街。

これまでの旅であまり観光名所らしいところへ行かなかったので、名所に溢れるセゴビアではあちこちと回ってみました。

活気と賑わいの中、郊外の街ならではの落ち着いた雰囲気と美しい風景が広がり、どこか心地よさを感じる街です。








【スペインバックパック旅ルート】マドリード州

マドリード州のまとめはこちら

セゴビア

↓ バスで1時間20分

Town
マドリード




7. マドリードMadrid

スペインの首都マドリードは、地理的にもスペインのド真ん中にある都市。

バルセロナは以前訪れたことがありますが、首都マドリードは今回が初めて。

スペインで最も大きな都市マドリードは、想像していた都会的な雰囲気とは裏腹に趣のある落ち着いた雰囲気。

中心地の大通りには優美な建物が並び、煌びやかというよりはしっとりしたような街並み。

マドリードは美しい大規模な公園がある街としても有名で、観光はほどほどに公園で地元の人々の日常に混じりながらのんびりと過ごしました。

日本で生まれ育った私にとって、首都と言えば東京のネオンの輝きやビル群のイメージが強く、旅をすればするほど東京のユニークさを感じます。






【スペインバックパック旅ルート】カスティーリャ・ラ・マンチャ州

カスティーリャ・ラ・マンチャ州のまとめはこちら

マドリード

↓ 電車で1時間

Town
クエンカ

↓ 電車で30分

Town
アルバセテ





8. クエンカCuenca

クエンカCuencaは旧市街が世界遺産に登録されている要塞都市。

断崖絶壁の上に造られた旧市街は、遠くから望むとまるで宙に浮いているように見えることから「空中都市」の異名を持つ街。

旧市街を街中を歩けば古い建物が並びRPGの世界に迷い込んだような街並みが、旧市街の端を歩けば崖に迫り出したように建てられている不思議な建築を見ることができます。

観光客のひと足もまばらで素朴で趣のある旧市街から10分ほど歩くと目の前には雄大な渓谷が。

赤みを帯びた茶色の崖に同じ木が何本も岩肌に茂り、広大なカスティーリャ・ラ・マンチャ州らしい風景が広がります。

旧市街の美しさもさることながら、目を奪われたのは荒々しくも立派な大地。

雄大な渓谷はクエンカで最も心満たされる場所でした。

世界遺産に登録されている崖の上の街並みと、大自然を一度に楽しめる街です。









9. アルバセテAlbacete

次の街への中継地点として立ち寄った街アルバセテAlbacete

宿泊したのは中心地から離れた住宅と田畑に囲まれた一画に建つゲストハウス。

親切なオーナーのユニークな家、庭にはプールがありプールサイドには心地よい時間を過ごせる椅子とテーブル。

とにかく静かで周りからは見えない広い庭は快適そのもの。いただいた庭で育った葡萄をつまみながら、ぼーっと空を見上げたり本を読んだりしながらのんびりと過ごしました。

周辺に飲食店やスーパーはなく食事をどうしようかなと思っていたところ、オーナーさんがデリバリーのチラシを持ってきてくれました。

バックパックを置いて一息着いたら街をぶらぶらしてみようと思っていましたが、あまりにも居心地が良すぎて今日は一歩も出ずにひたすらのんびりすることに。

ただひたすらのんびりする時間も最高に豊かさを感じるひとときです。






【スペインバックパック旅ルート】バレンシア州

バレンシア州のまとめはこちら

アルバセテ

↓ バスで2時間

Town
アリカンテ

↓ バスで45分

Town
ベニドルム



10. アリカンテAlicante

スペイン北部のガリシア州から始まったバックパックの旅は、バレンシア州のアリカンテAlicanteへ。

バレンシア州はスペインの東側に位置する地中海に面した開放的で自由な雰囲気のある地域。

のどかでゆったりとしたガリシア州から、内陸を旅して訪れるアリカンテの海は不思議な胸の高鳴りと安心感を感じます。

アリカンテは地中海に面したリゾート地。

船が並ぶハーバーに、波の心地よい音が聞こえる砂浜、バルやレストランが並ぶストリート。

決して大きくない規模の街に、ゆったりとした空気が漂い賑わいもほどほどで、地元の香りも感じられる穏やかなリゾートです。

アリカンテはスペインの下辺の海岸線に位置する街。

今までの街からガラッと雰囲気が変わった地中海を目の前にこれから訪れる街への期待が膨らみます。





11. ベニドルムBenidorm

ベニドルムBenidormは地中海のビーチタウン。

アリカンテと同じくリゾート地であるベニドルムですが、穏やかさのあるアリカンテとは対照的に賑やかで活気のあるパーティー色の強いリゾート地。

イギリス人やロシア人の休暇先としても人気の街で、ここではスペイン語よりも英語やロシア語が多く聞こえてきます。

海の見える素敵なバルコニーがあるアパートメントで、数日のんびりと過ごしたいと思っていたことろベニドルムがヒットしたのです。

「スペインのマンハッタン」とも呼ばれるベニドルムに立ち並ぶ、長期滞在用の高層アパートメント。

夏のピーク時には観光客で満室のアパートメントもオフシーズンには空きが多く格安で貸し出されます。

広いキッチンとリビング、何よりオーシャンビューのバルコニーでのんびりと過ごす時間は最高そのもの。

昼間はビーチでのんびりと、お気に入りのインド料理屋でカレーを食べて、バルコニーで仕事をしたりくつろいだり。

オフシーズンに長期滞在するならおすすめの街ですよ。








【スペインバックパック旅ルート】ムルシア州

ベニドルム

↓ バスで2時間
ムルシアMurciaで乗り換え
↓ バスで45分

Town
カルタヘナ






12. カルタヘナCartagena

次の目的地への経由地として訪れた湾岸都市カルタヘナCartagena

何も調べずどんな街なのか何があるのか知らずに訪れ、カフェでのんびりしながら名所を調べてみると、カルタヘナは紀元前220年前に作られた歴史ある街だそう。

古代ローマ時代に繁栄した都市で多くの遺跡が残っており、その代表が古代ローマの半円形の劇場。

ローマ劇場は散歩がてら外観だけ楽しんで、街歩きへ。

メインストリートには装飾の美しい建物が立ち並び、小ぢんまりとした地方都市ならではのローカル感も感じられます。

ちなみに、コロンビアにもカルタヘナという街がありますが、この街から名前をとったそうですよ。




【スペインバックパック旅ルート】アンダルシア州

アンダルシア州のまとめはこちら

カルタヘナ

↓バスで2時間半

Town
ベラ

↓ バスで30分

Town
モハカル

↓ バスで1時間20分

Town
アルメリア

↓ 電車で1時間15分

Town
グアディクス

↓ バスで1時間15分

Town
グラナダ

↓ 電車で2時間40分

Town
セビーリャ

↓ 電車で1時間40分

Town
カディス

↓ バスで1時間

Town
コニル


13. ベラVera

ベラVeraはとても小さな田舎町。

ベラの中心地からローカルバスに揺られ30分、海辺の町プエルト・レイPuerto Reyを訪れました。

インターネットでもほとんど情報のないプエルト・レイは、小さな町が好きなこと、そして海沿いでのんびりと過ごしたいなぁとグーグルマップで探しながら、なんとなく決めた町。

町にあるのは飲食店がほんの数件と、ホテル、住宅街、そして海。

まるでひと気がなく、ゴーストタウンのような雰囲気漂い、ホテルも他にお客さんがいないのではと思うほどの静けさ。

曇り空に強風でビーチにも長くは居られませんでしたが、これはこれで面白かったです。

地図で見ると町には何も無い割にホテルや観光客向けのアパートメントが多く、長いビーチがあるのがわかります。

住宅街の中には別荘のような家も多く、きっと夏には人々で賑わい、美しい海とビーチを楽しめそうな町。

次は夏に訪れてのんびりと過ごしてみたい町でした。






14. モハカルMojácar

次に訪れた場所も海沿いの小さな田舎町ラ・パラタLa Parata

ベラから続く海岸線上にあり、こちらも事前情報なしで、アンダルシアの小さな町でのんびりと海を堪能してみたいとやってきました。

話によると「スペインで最も美しい村」に登録されているモハカルMojácarという村がラ・パラタからバスで15分ほどの場所にあるということで行ってみました。

協会が定めた基準を満たした村だけがスペインで最も美しい村として認定され、2022年時点ではスペイン国内に94の村が登録されています。

モハカルは丘の上の高台に突如現れる周りの景色とは一線を画した白い村。

イスラムの名残である趣のある細路地に白塗りの壁の家々が並び、まるで絵葉書のような風景が広がります。

白い村の美しさもさることながら、丘の上の村からは眼下に荒野を望み、どこまでも続く大地はとても美しい光景でした。





15. アルメリアAlmería

久々の大きな街アルメリアAlmeríaへ。

モロッコとアルジェリアへの航路がある港街です。

アルメリアに入ったところからこのスペインバックパック旅のルートは一気にアンダルシアの香りに変わります。

イスラムの文化があちらこちらにあり、アフリカにも近いアンダルシア州はごちゃごちゃ混ざった雑多な雰囲気。

私にとっての初めてのアンダルシアは、「あぁ、これがアンダルシアか。」と一気に興味が湧いてきてすぐに肌にあった場所だと直感しました。

2度のスペイン巡礼や、別の機会に訪れたスペインはすべてスペインの北部や島であって、今までの旅ではバルセロナが最南部。

その辺りの地域ではスペイン人が多く、建物も文化もスペイン色が色濃くてヨーロッパにいることを感じる場所でしたが、アンダルシアはヨーロッパのようなそうでないような、どこか別の国に来ているかのような雑多さと混じり合った感じがたまらなく私を興奮させてくれました。




16. グアディクスGuadix

グアディクスGuadixはアンダルシア州の大きな都市グラナダから約40km東側にある小さな町。きっと日本ではほとんど知られていないと思います。

この地はどうしても訪れたかった場所。

2000ものヒターノたちがかつて住んでいた洞窟住居があり、現在でもその洞窟住居に住んでいる人たちがいると聞いて、実際にこの目で見てみたかったのです。

スペイン語でヒターノは、いわゆるジブシーやロマと言われる移動民族。インドを起源に持つ人々で何世紀もかけてインドから東ヨーロッパへと移動し、ついにはスペインに辿り着いた人々です。

スペイン国内ではアンダルシア州に多くの方が住んでおり、スペインを代表する文化フラメンコを生み出した民族。

彼らは長い間迫害を受けてきた文化があり、社会から身を隠すように洞窟住居に住んでいた歴史があります。


グアディクスは大きな岩が多い地形で、その岩肌に無数の穴が掘られています。その穴がまさに洞窟住居としてヒターノが暮らしていた場所でした。

以前は2000もあった洞窟住居もいつも人で埋め尽くされていたそうですが、現在では岩肌の洞窟住居にはほとんど人は住んでいません。

代わりにもっと整えられた白い外壁の洞窟住居が多く、宿泊施設にもなっていて洞窟住居に泊まることもできますよ。

美しい白い村からは無骨で雄大な岩が連なり、岩肌にぽっかりと空いた無数の穴はどこか知らない場所にいるような不思議と心惹かれる光景でした。









17. グラナダGranada

グラナダGranadaは一歩町に足を踏み入れると一瞬で好きになった街。

個人的にはスペインで一番好きな街でもあります。

グラナダは、レコンキスタ以前スペインにおけるイスラム王朝の首都があった街。

「スペインのイスラム建築の最高傑作」と呼ばれる贅を尽くした優美な世界遺産アルハンブラ宮殿はグラナダ屈指の観光名所。

グラナダ最古の地区である旧市街アルバイシンは、迷宮のような細路地に白い家々が立ち並ぶ魅惑的なエリア。

ヒターノの方達が多く住む街でもあり、魂揺さぶる本場のフラメンコを住居として使われていた洞窟で踊り手の息遣いや汗を感じるほど間近で見ることができます。

かつて、「ジプシー地区」と呼ばれていたヒターノの方々が多く住むサクロモンテ地区は、芸術家や音楽家が集まり自由奔放な雰囲気漂うエリア。

中心地から離れた洞窟に好んで住む音楽家やアーティストたちもおり、旅人が流れ着く街でもあります。









18. セビーリャSevilla

セビーリャSevillaはアンダルシア州で最も大きな街。

スペイン全土でも4番目に大きな都市で、アンダルシア州の中心都市です。

大きな都市ながら優美で洗練された雰囲気を持つ穏やかな街。

観光名所にも事欠かない豊かな街で、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセントポール大聖堂に並ぶ「世界三大大聖堂」のひとつセビリア大聖堂や、美しさを体現したようなオレンジ色に輝くスペイン広場などがあります。

セビーリャもフラメンコの本場として知られる地で、街中を歩いているとそこかしこでバスキングしている若手のフラメンコのパフォーマーに出会うことができます。

セビーリャはフラメンコの学校も多く、フラメンコの歌い手や踊り手の留学生も世界各国から集まります。

グラナダでもフラメンコのバスキングに多く出会うことができますが、グラナダは自由気ままに思うままに楽しんでいる方が多く、セビーリャは学ぶ意欲や熱意を感じ、同じフラメンコの本場でも個人や街の放つ雰囲気が全く違うのはとても印象的でした。









19. カディスCádiz

カディスCádizはアンダルシアの海に浮かぶ半島全体が街になっている湾岸都市。

スペイン人の間では ”マリファナの匂いがする街’’ だとか ”経済的に裕福でない状況にいる人々が住む街” としても知られています。

アフリカ大陸にとても近い土地柄アフリカからの移民も多く、またアルゼンチンをはじめとした南米から移り住んできた人も多い、個性豊かで多様な人々が住む街。

路地の雑多さとラフな雰囲気漂うカディスは、人の暖かさを感じる場面が多くアンダルシア州の中でも人と人の距離が近い街です。









20. コニルConil

コニルConilは知る人ぞ知る楽園のような町。

海のために町があるような手付かずのビーチが美しい小さな田舎町です。

旅の最後に海の見える静かな町でアパートメントを借りてのんびりと過ごしたいと思っていたところ、スペイン人の友人に穴場の町だよ、と教えてもらいました。

コニルは小さな町で特に何かあるわけでもなく、あるものと言えば長い長いビーチだけ。

何をするわけでもなく毎日ビーチでのんびりしたり、10kmにも及ぶビーチ沿いを歩いて隣の村まで行ってみたり。

特に夕暮れ時のビーチは筆舌に尽くしがたいほどの光景で、太陽が水平線に近づくにつれて変わっていく空の色はまるで地球に包まれているかのような息を呑むような美しさ。

空気が澄んでいる日には肉眼でアフリカ大陸を望むことができ、次に訪れた時にはアンダルシア州から船に乗ってアフリカ大陸へ渡るのもいいなと思いを膨らませながら、旅の最後には最高の場所だなと満足しながらコニルを後にしました。









1ヶ月のスペインバックパッカー旅まとめ

多くの場所を訪れるより、ひとつの街をじっくり味わうことが多かった今までの旅でしたが、今回のバックパック旅では1ヶ月という期間で20の街や村に訪れることができました。

目的地もどこに行きたいのかもその日任せで、結果的にスペインを縦断、横断していた旅は、グラデーションのように少しずつ変わっていく街の色や文化を肌で感じられ楽しさそのもの。

急ぐでもなく、時にはアパートメントでのんびりと過ごし、好みの街やこれから行きたい街もはっきりとしてきてとても満足感を感じる旅になりました。

スペインと一言で言っても、地域や街によって全く異なるその土地ならではの魅力があり、いつも新しいものを見せてくれる国。

スペインは全土に渡って鉄道が敷かれ、長距離バスも運行していて、車がないと行くことのできない場所はほとんどありません。

バックパッカーにとってとても旅しやすい国で、旅慣れたバックパッカーの方はもちろん、はじめてバックパック旅する方も気軽に旅できる国ですよ。









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